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RN/HF11日目 幕間~夜

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リハビリのっけから狂気交じり。間桐家に入って以来の桜と慎二の関係、間桐の血統の現状に触れる慎二視点の幕間。PC版でみたときにはお前頼むからいなくなれと思ったエピソードでした。むしろ黒化のあのシーンまで耐えた桜が脅威。このシーンで出てくる桜の部屋の塗りが粗いのが微妙に気になっていたりもしました。殺風景ぶりは士郎といい勝負。で、部屋の中央に置かれてるのは座卓なのなんなの?微妙に形が把握できません。
トイレと慎二の部屋以外出入り禁止にしちゃえばいいんだよ

幕間。ノックなしで主のいない桜の部屋に入り込む慎二。三年前に間桐の跡取りは自分じゃないと知って以来ずっと、ノックなしに入り込んでは荒らしていたっぽい。時計とか壊されます。
とはいえ、その前から慎二以降の代は普通の人間として生きていくのだと伝えられていたんですけどね。11年前、桜は「身寄りのない少女」と称されて間桐家入りします。間桐に入って我を失ったかのように活気のない桜の姿は慎二には愚鈍に見えた様子。自分だけが書庫で魔術書を読み漁り、自分と桜が別々に過ごすことに疑問を持たなかったわけですが、偶然に地下修練場とそこにいる桜・臓硯・鶴夜を発見。その隔離の意味は逆だった、ということで聖杯戦争3年前に慎二崩壊です。
その少し前までは自分の優位性から桜を可愛がってみた時期もあったようなんですけどあっさりと関係が壊れてしまいました。臓硯の描写が、桜の「周りには黒く蠢く何かと恐ろしい祖父」となっているあたり、完全に人外です。

表面だけでも取り繕われていた慎二の地位は転落、鶴夜も桜だけにかまうようになり、桜に謝罪を向けられたことで慎二の憎悪が桜に向かうことに。この後、聖杯戦争が始まるまでの間に鶴夜が亡くなって間桐家は3人だけの暮らしになります。桜もさすが凛の姉妹というか「魔術師の後継」がどういうものかよくわかって務めているので、慎二への態度が微妙になるのですがこれは慎二を逆上させるものでしかなく。

慎二の罵倒は全体に抑え目です。
「グズだな」が「困ったもんだな」になり、「欠陥品として扱う」が「可愛がる」に変わるほど抑え目。桜がはけぐちとして虐待の対象になったというより、やり場のない怒りの行き場としてつらくあたられたという感じにシフトしています。
士郎が桜の視線の先にあるようになってから慎二は桜を衛宮邸に近づけることを警戒し、臓硯に進言していますが、臓硯は衛宮は監視対象として慎二の言葉を一蹴。
幕間終わりあたりのの慎二の台詞は「必ず償わせてやるぞ桜」から「必ず償わせてやるぞ衛宮」にシフト。ひたすらに桜だけを嬲り、人間として扱わない外道っぷりは、桜に執着するあまりに士郎に攻撃性を示すという形で緩和されています。

視点戻って夕方の衛宮邸。
桜が寝てて凛も忙しげなので、夕食担当は左手が動くようになってきた士郎。メニューはカジキのから揚げと肉じゃがですが…片手が不自由な状態で揚げ物だとぅ…!?いや利き手じゃないから何とかなるかもですが。危ないよ士郎。
女の子3人は居間に来たら出来上がっていたご飯にご機嫌でみんな笑顔。ライダーだけ来ないけど、士郎は後でお弁当届ける気満々。どこまでおかんなんだ。
桜は洋食派で士郎が和食派、なんて会話になったりしますがイリヤは士郎のメニューがお気に入りな様子。作りなれたメニューらしいよ肉じゃが。絵に描いたような嫁キャラ…
と、ここで桜に異変。
味付けがおかしくないかと言い出します。甘みが感じられない様子。食卓の誰もが不思議そうに見守る中でもう一度味を確かめ、自分だけが味を感じられないことに思い当たったらしい桜は笑顔で場をごまかしてしまいます。例によって却って元気に振舞い始め、おかわり三杯。微妙な不安感を残します。

夜10時過ぎ。
凛と士郎は夜の巡回。もの言いたげに髪で顔を隠しながらふたりを見やる桜。玄関へ向かう士郎と凛の後についてきてしまいます。二人だけでは危険だから、唯一サーヴァントを持つ自分が同行すると申し出るのですが、凛は相変わらずつっけんどん。いつ敵に回るかわからないのに連れ歩けない、おとなしくライダーにイリヤと自分を守らせていろと士郎を引っ張って衛宮邸を出て行ってしまいます。
桜に対しては事務的に、魔術師として、管理者として冷たく扱おうと務めているふうなのですが、第三者の士郎にはもろバレ。士郎は「桜には遠坂の気持ちが伝わっている」とはいいますが、実際のところ桜は当事者過ぎて凛の外面ごとまともに受け取ってしまっているのでこれは士郎の希望的観測です。
とりあえず、衛宮邸前の道で凛と桜の姉妹仲について、士郎が凛にとりなす形になります。凛の屈折したお姉さんぶりが出る場面。
巡回の目的地は、朝に事件が報道された中央公園になります。

事件発覚当夜の現場なんて、警察関係者がいそうな者ですが無人です。
朝の時点で凛は「臓硯の仕業ではない」と云う見解を述べていましたが、予想していた黒い影の仕業ともどうやら違う、一帯の魔力が枯渇していないのが妙だとのこと。それ以上の情報を得ることは出来ずに新都を後にします。
橋を通りながら「魔術師としての桜」への疑問を士郎が切り出し、桜の実力と間桐の魔術の特性についての話に。
凛は御三家の協力関係から多少の情報は持ってるので、

・間桐の魔術は“戒め”“強制”の類で、令呪システムの構築も間桐の功績
・ただし“制約”は間桐の禁呪であって、得意分野ではないため桜の魔術も制約ではないと思う
・魔力回路の数自体は凛と桜は同じくらい(UBWで凛の魔術回路についてメインがどうとかサブがどうとかいってたと思いますが、回路自体は桜も同じようなものなのでしょう)
・凛は五大元素、桜が架空元素。(普通五大元素のいずれかなので、どちらも希少)ただし間桐は水属性なので、無理に変えられた結果大幅にランクダウンしてるはず、おそらく士郎並みかそれ以下

という話をしてくれます。なんにせよ、間桐に入ってからの桜は刻印虫に魔力を食い荒らされてるので魔術は組み立てられないです。士郎が桜が魔術師であることに気づけなかったのは、魔力が少なかったことと桜自身が隠していたことの相乗効果ですね。
桜を魔術師として頼りにはしないけどそれでいいな、と確認する士郎に、凛は頼りにするなんて言い出していたら桜をうちに連れ戻しているわと笑います。いい姉。
桜が笑うのは士郎の前だけだという話もここで出ます。
笑わない桜を見てきた凛は、士郎がいるときには笑うことを喜ぶふうですが、逆に桜の笑顔を多く見てきた士郎には、人前で桜が笑わないという話は危うく思えた様子。

午前一時過ぎ帰宅。
敵の計り知れなさに思い惑ううちにふと左腕の聖骸布を緩めてみますが痛いわ恐いわで朦朧としながらやっとのことで縛りなおす羽目に。
fate、UBWと自らの死を恐れる描写の少なかった士郎が、ただ恐怖に泣くという描写が印象的――ですが。
直後、この「聖骸布を緩めた」という記憶そのものが士郎からすっぽり抜けます。HF後半、頻発する記憶欠如はあまりに痛々しいので読み手側の聖骸布に対する禁忌の意識が強まりますね。
ボーっとしながら記憶のバラバラさ加減を不味そうな「傷めモノ」料理にたとえる士郎の発想がシュールすぎます。
恐怖と嫌悪に駆られていっそ腕を切り落としたいとさえ思いますが、そこを押して眠ることに。



次は差し替えシーン。タイトルは「クラック」。
時間は2時前で、眠ってから30分程度しかたってないです。桜のご来場ですね。
スカートめくってないCGがここで入ります。血を飲ませるために士郎がカッターナイフを取り出しますが、刃物を持ったことで再度腕を切り落としたいという誘惑に迷う、というレアルタオリジナルの描写が混ざります。

RN/HF11日目 午後

ほんのわずかな日常に訪れ始めた暗雲の描写が続きます。桜関係の描写がひたすら重くて、他の女性キャラが明るさを担当し始めるという、それってヒロイン攻略ものとしてどうなのという構造に突入。


11日目、昼食終わって午後から。

凛とイリヤは戦闘の備え(宝石剣探求)、桜は家事をやろうとしたところで凛に追い返されて客間に撤退。
やることないから休んでろといわれた士郎は一回自室に戻って左腕の様子見。この時点で肘は動くようになってます。こちらは痛覚が戻ってないので痛みは凛の刻印(左肩・喉・丹田)のほうがあるようですが、心理的プレッシャーは比べ物にならないようで「腕の様子を見る」といっても鏡をのぞきさえしません。
午後2時の三択は直で桜のお見舞いでもいいのですが、一度ライダーのところに行ったほうが情報量が多いですね。

ライダーの部屋はどこかに用意したらしいのですが、屋敷内にいないようなので士郎なりにライダーの行動パターンを読んで、土蔵前に行ってみるとビンゴ。声をかけると霊体化していたライダーが実体化して出てきます。どうということもない挨拶ついで(士郎の危うさをライダーに垣間見せる描写もありますが)に、「桜を守ってほしい。自分がやられたら、イリヤも頼みたい。ライダーが危ないときには俺が手を貸す」「そんな状況は考えがたいですが、それができたならそれ以後は私もあなたの望みに応えましょう」というオルタ戦に向けた約束ができます。で、「都合のいい話だけどいいのか」と驚く士郎にちょっとだけ微笑を浮かべてもらえる。でもって、ちょっと沈黙に包まれたあと、素朴な疑問として身長を訊いてみるととびすさられる。とたんに事務的な口調が崩れるライダーが可愛いですよ。身長気にしてるのかって訊かれておかしいですかとかいうし。あんまり突っ込みすぎてびみょーな空気になってるところで、空気読めなくてすみませんお邪魔しました的に退散。去り際に、手が開いているならサクラの看病をしてくださいといわれて桜の部屋に。ついでに「あなたが私を邪魔者と思っているというのは間違いでしたので訂正します」てなこともいわれます。ライダーポイントがあったら親密度が上がってる感じ。いや、ここまできてライダールートに分岐されても困るけど。

離れに行って桜に声をかけると、寝起きっぽい声。士郎が来たとわかると、慌てて普段着に着替えてお出迎えですよ。いやいいよパジャマで。というか、桜にもパジャマほしいな。寝てる一枚絵はパジャマなんですが、立ち絵もほしいよ。パジャマのデザインめんどくさいなら、髪結んでないちょっとくつろいだ感じの立ち絵とかどうかと(今更過ぎる)
で、桜の様子を見に来たんだけど、逆に起こしちゃったみたいで過保護だったというと、ちゃんと寝てはいたけどホントはお掃除の続きをしたいと思ってたから鋭いですと笑う桜。思ってたけど凛に怒られたらしいよ。すんごいきつい言い方だったけど「姉さんに怒られちゃいました」ってやたら嬉しそうだよ。どこまでらぶらぶですかこの姉妹は。それでも「自分が周りのために何かできない」という状況は桜にとってすごく不安であるらしく、しきりに「すぐ治るから平気」アピールをしてきます。
まぁ眠れるなら夕食まで眠っとけと退出しようとする士郎に、甘えなのか不安なのか眠るまでいてくださいと婉曲に頼んでみるのがちょっと可愛い。というか、そのあとOKされた喜びのあまりにお茶入れに台所まですっ飛んでいこうとする桜のテンションの高さが可愛い。

結局お茶は士郎が淹れに行くのですが、二人で部屋にこもってるという状況にだんだん士郎がテンパリはじめるところが男の子よのぅ。桜が「ほんとは、先輩が姉さんのこと好きなんだって気付いてたんです」とかあとに尾を引く発言してるのに聞いちゃいない。
うん、大事な話ほど聞いちゃいないのが主人公属性ってやつだけどね!(笑)
ヒロインが慣れないカマかけてんだから聞いてくださいお願いします。
「先輩は~な子は嫌いなんでしょうか」は「物怖じする子は嫌いなんでしょうか」に変更になってきわどい度大幅ダウンです。……言い方変えるとかで代用できそうナノに。コレもダメですかそうですか。
ぐるぐるする士郎の方の思考はあまり大幅に変えてないので、何言ってんだお前正気に戻れ的な感はありますけどw 妄想の果てにはたっと現実に戻ってきて、ようやく会話。凛の話をしてたんですね。正確には凛と桜の間柄のはなし。
凛は桜の理想なので、あんまり近いと却って居心地が悪い、みたいなのは士郎とアーチャーの間にもあった問題かもです。そっちのほうが複雑だけど。
桜は颯爽としたかっこいい女の子になりたかったようですよ。
で、学校一緒になったし、よく弓道部にも顔出してくれたしでお互い気にはしてたけど、それ以上はきっと嫌われるから怖いと。怖いとは本文には書いてないですが、怖い以外の何者でもないですねそれは。
桜は「嫌われる」理由として、遠坂や士郎の魔術とは違う、「他人から奪う」ことに用途限定された間桐の魔術を挙げてきます。ここら辺、なかなか複雑なところですが桜は間桐の魔術の特異性を「遠坂の魔術とは違う」と恥じながら、それを受け入れること自体には「魔術師の後継」として凛や時臣に近い感情の切捨てを持ってます。「好きでも嫌いでもありません。ただ、そうしなければ生きていられなかっただけです」という台詞はそういう桜の血筋を感じさせてなかなか好きなところ。
話は転じて、士郎の魔術のあり方の話になって行きます。
桜の「手首を切られるのはなんともないけど」な台詞は規制に引っかかって、「死んでしまうことはなんともないけど、自分で死のうと考えるのは怖い」に変更。
いやこの変更意味あるのか。規制って時々意義がわからない。

前年の夏ごろ、桜が土蔵で見た土蔵で見た士郎の鍛錬は「魔術師的には赤点。真っ赤」ですが、前2ルートでヒロインたちを不安にさせた士郎の危うさはやはり桜も不安にさせたようで「怖くてもう見られなかった」とのこと。
基本的に在り方の話をしてますが、「先輩のように、毎回そのためだけに魔術回路を発現させるなんて、普通の魔術師はしません」となどの士郎の特異性に関る話もちょっとあり。
一番の要点は「先輩はそれが善悪どちらであろうと、一度決めたことを最後まで守り通す。だからきっと、私たちの中で先輩が一番強い」
高飛びで桜をひきつけたのが結局コレなんでしょうね。幸せそうにまっすぐ士郎を見る立ち絵が印象的。
雰囲気よすぎて居心地悪くなったらしく、もう眠いだろうし夕食までとにかく寝ろと再度出て行こうとしたところで、これまた再度引きとめ。
ここまでほのぼのとしたやり取りが多かったのに、横になった桜は朦朧とした意識でちぐはぐなことを言い始めます。ほんの数時間前の凛の刻印の移植を「七日も持たないんだからもう効き目はないかと思った」と口にしますが、ほかにも自覚はあったらしくのちに時間の感覚がおかしくなっていることは「美しいアリア」で自ら告白していますね。


士郎にぬぐいがたい不安を与えた桜の、眠り際の台詞は「怖い夢ばっかり見るから、ちゃんと、わたしを―――」
 わたしを、見張っていて、ください。
この直後の慎二視点の幕間とあいまって、抜き差しならない重苦しさを残します。

RN/HF11日目 崩壊序曲1

レポート書く予定でしたがあきらめた
会社で渡されたISOマニュアル頭入んない…

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「――――獲ったな。お前が獲ったんだぞ、衛宮」




「これお砂糖と塩が逆になってませんか?甘みがまったくないんですけど……」
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……一口。二口。三口。


「桜……?」

RN/HF 11日目 朝食~昼 きょうだいたち

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4人の日常

みんなで食事。席は士郎と桜、イリヤと凛で隣り合う形になったということは普段から衛宮邸にいる組とお客さんとで別れたのですね。
朝食に対してのお客さんの評は、
イリヤ…上品な味付けだから食べてあげてもいい、という評しがたい評価を桜に
凛…例によって「朝食は食べない主義なんだけど」といいつつ卵焼き一口で撃沈。
卵焼きはfateルートでイリヤのお気に入りとなったメニューなので士郎作なのじゃないかな多分。
凛がつけたテレビを見てると、新都の中央公園でランニング中の男性がおびただしい血痕を発見したというニュース。うわぁ災難だなぁ。そしてこの手の物語にありがちですが、ニュースの情報開示の仕方が変。
発見状況はともかく、通報されて出てきた警官が一人分相当の血痕と被害者の一部を発見したなんて普通言わない。おまけにその一部が一人以上四人以下だなんて言わない。
士郎はこの微妙な数字に首を傾げますが、ニュースから推察される事柄には凛が淡々と説明つけてくれます。
体の一部ってのが四人分あったんでしょと。
で、臓硯の仕業かどうかわからないけど、画面に映った雑草の変色具合が森で影が出てきたときと一緒だとか、今までと食事の仕方が変わった理由については憂慮するような敵がいなくなったせいというのが考えられるけど、どうも事故っぽい感じがするとか。
さっきの「血痕は一人分、遺体の一部も一人分」でも「遺体の一部が四人分」というのがよくわからなかった士郎はもういっぺん聞き返してしまうのですが、これには「重さじゃなくて形の問題」とこれまたあっさりと答えられてしまいます。PCではパーツで答えてくれちゃいましたが、ここは規制に引っかかって「一面の血の海に違う靴が四足あったらわかるでしょ」というセリフに変わりました。
………士郎の食欲が思いっきり落ちるのは変わりませんでしたが。
ちなみに元は靴でなくて左手です。遠坂さんひどいorz ご飯時の話題じゃない。

ご飯が済んだら、道場で士郎に魔力抑制の鍼入れ。
…なのですが、凛がぴりぴりしていたために本能で危険を察知した妹たちが付いてきてしまいました。
桜「先輩一人だと危険だと思って」「先輩を守るのはわたしの役目です」
イリヤ「あなたがやりたい事は判るけど、どんな方法をとるかまでは判らないもの」
というわけで、二人とも監視。
愛されてるなぁ士郎(笑)遠坂さんは怪しげな器具突っ込んだボストンバックを持ってきたのものの、何をやるのかまったく説明がなかったので士郎の抗議+二人の後援がはいりましたよ。
ふてかけた凛に、やろうとしてることは大体判ってる、信頼もしてるただ今後の方針を確認するのが先だと士郎が進言して、御三家+一人の方針確認。

イリヤ→聖杯戦争がどっちに転がるかわかったもんじゃないので戦いには不参加。迎撃はあり。
桜→イリヤと同じ(ということは迎撃ありの積極的攻撃なし)。
  もう臓硯の勝ちみたいなものなんだから大人しくしていて、手出しがないのを祈りたい。

うーん、基本姿勢が一緒でも桜の考え方のほうが萎縮してるなぁ。11年間の刷り込みは重いよ。

士郎→イリヤと桜は篭城、士郎と凛が対抗手段考察と巡回。
凛→士郎に無言の肯定。

と、対抗手段の考察までは口を挟まなかった桜が、士郎が夜の巡回に出ると聞いたとたんに顔色を変えて噛み付いてきます。
士郎は戦える体じゃないのにどうしてまだ戦うのか、どうしてそんな馬鹿なことを言うのかと詰った上で、自分から「戦えない体になってしまえば、もう危ない目にはあわないでくれるって安心したのに」と追い詰められた心中を吐露さえします。
桜は意外と自分からこういうこと言うんですよね。暗い思いを抱えていることにはできるだけ触れずに済ませたいというそぶりがある反面、誰かに気持ちを伝えたいと思うらしく、士郎やライダー、凛とのガチ大ゲンカ中には自分の内面を伝えてきます。
が、自分の身に災難が降りかかることにはとことん疎い士郎にはいまいち通じなかったらしく「臓硯をほうっておけないこともあるけど、桜のために俺が聖杯がほしいから」と説き伏せ、二人の姉の前で微妙に二人の世界に突入ですよ。はいはい、戻ってきてー。
凛が今後の方針はそれで、と確認をとった後、桜が最後のマスターである以上臓硯は必ずやってくる、戦わないなんて選択肢はないのに大人しくしていようなんてよく言えたもんだと桜を叱ります。姉的にイラっときたらしいですよ。蟲倉見てるしなぁ…
「いい加減その卑屈な考え方止めなさい」「あれだけ非道を重ねられてまだ臓硯を人間だって思ってるの!?」
と来ました。対する桜の声がまた、思わず硬く身をすくめた声で
「……いいえ。お爺さまを人だなんて思ったことは、一度も」
積年のいろいろがにじむよい声でした。
ぴしぴしと、ちゃんと戦いなさい、まだ望みがあるんだからと指示を与える凛と、小さくうなずく桜。まだ凛に怯えるというか、すくむような趣がありますね。

方針がまとまったところで士郎の調整。
まずは脱げといわれて、びっくりする士郎と、もっとびっくりする桜。こういうときの桜は反応がいいなぁ。何かと不安定な状態の士郎の体にいろいろと対策を施さなきゃいけないのは桜も承知してるので逆らえないんですが、不承不承というか「やだって言ってくれないかなぁ、他の手はないかなぁ」みたいな空気を顔隠すモードで一生懸命はなってますね(笑)
桜の目が痛いのはもちろん、士郎も過剰反応しすぎですが。乙女かあんたはw
ちなみにこのとき凛から入れられる刻印は、「魔よけの刻印を分けてあげる」ということで左手から移されるので、レアルタUBWと同じ凛の魔術刻印ですね。
……UBWのパス通しの代替で刻印移植やったのに、HFでは普通にやってましたよ…orz
いや、UBWだと魔術渡すためのアンテナ代わりとかあるんで違いがあるんだろうけど。fate・UBWで魔術回路の開閉スイッチをつけてたのは、アーチャーの腕があって危ないので取りやめ。で、対魔力効果のある魔力抑制の鍼を喉と左肩とおへそに入れるわけですが、作業中凛の近距離立ち絵の向こうで桜が落ち着きなくおろおろむっすーしてるのがすごいお気に入りなんですが(笑)
頬を膨らませて目をそらして袖つかんでる桜の立ち絵は可愛いと思います。

作業が終わって凛が離れていくと入れ替わりに桜が寄ってきますが、差し替え分に絡んだ桜の台詞は
「わ、わたしたち、恋人同士なんですよねっ」
に変更。……………………そうか。どうしようもなかったのか。
まぁ桜の言いたいこと自体は変わってないのでよいのじゃないでしょーか。一回目翌日のライダーの問いに対する答え同様、士郎の応えが気抜けになるのが物足りませんが。というか一気に文字数減ったなー。
「な、なら、姉さんにドギマギするのはおかしいですっ!」
には、他の2ヒロインが言わなかった分、そーだもっと言ってやれ桜と思う(笑)
オクテ堅物古風の三属性のせいで志貴よりかはましですが、なんというか士郎も主人公属性もちですので。うんまぁがんばれ、いろいろ。

昼食準備シーンは何気に立ち絵パターンが追加。
桜は私服+いつものエプロン、凛も私服に猫柄で薄いオレンジ(黒の縁取りつき)のエプロンつきの立ち絵が追加されてます。
そして凛の制作メニューが麻婆豆腐だったりする。
神父仕込みか。神父仕込みなのかそれは。
このときの昼食は制作班の姉妹が気がそぞろになっていた結果失敗してしまうのでどんな味になる予定だったのかは不明なんですが、気になります。
ピリピリした空気で二人がたつ台所に、イリヤと士郎はお茶しつつ居間で待機。観察しながら、凛と桜がどちらが食事を作るかで揉めてたなら士郎が作ればよかったのに何で二人にやらせたのかなんて話をしてるんですが、イリヤは二人の立場を引き合いに出して仲が悪いだろうといい、士郎は仲がいいからうまく行くよとそういう立場ですね。イリヤのほうはそう言われてびっくりするくらい気がついてなかったようですが、士郎に言われながら二人の様子を見てるとすごいツンデレとおびえたウサギ状態なのにはすぐ気付きます。主人公相手より妹相手のほうがツンデレなのってどうなの凛(笑)桜も士郎相手より凛相手のほうがヤンデレですが。
お互いに同じタイミングで話しかけて、詰まった挙句にお互いのレシピがちょっと気になるなー教えてもらうと嬉しいなーとボソッと話して終了とかどんだけ。
見かねて士郎が桜を縁側に呼び出して、ちょっと遠坂のこと姉さんて呼んでみろ、とけしかけますが、この辺でいかに桜と凛がお互いについて「好かれてるはずがない」と思ってるのかが出てますね。凛は直接描かれませんけど、主に桜が。
妬けるくらい相思相愛だからとにかく行けとけしかけられて桜が台所に戻った後の、「姉さん」て言われてにまにまが止まらなくなる凛と、凛の反応見てうれしくて仕方ない桜のやり取りがたまりません。
一周目、このシーンで一気に幸せムードになった姉妹をこのまま幸せにしてやらねばなるまいと思ったものでしたが、ここがなければ鬱展開のままバリバリ進む進行にめげるところでしたよ(苦笑)
二人のやり取りを眺めてるイリヤと士郎の雰囲気も好きです。


「姉さん」呼ばれてすんごいびっくりしつつも「先輩って呼び方が二人もいると混乱するし」とかいって、まんざらでもないどころかそのまま定着させようとしてる凛が可愛すぎる。
浮かれるあまりにから揚げと麻婆豆腐が台無し、その前から緊張しまくってたらしくご飯はスイッチ入れ忘れてて炊けてないという衛宮邸の食事にしては珍しい惨状に突入ですが、4人とも料理は文句も言わずに頂いたようです。
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休みすぎたので絵だけ。

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衆人監視下、凛の荒療治。
まあ怒るな。怒るだろうそれは。
鍼する場所も肩先はともかく、真っ先がおへそなので士郎も何かとつらかったろうとは思いますが、それでも耐えろ士郎。


鍼入れてる最中、ずっと変化し続けている桜の立ち絵演出の細かさが、何気にお気に入り。

RN HF11日目 深夜~朝

飼育箱の夢は前に一枚絵描いてるからあえてコミカル絵で。


「あ―――相方ってわたし、ですか……!?」
「ああ。桜以外いないだろ、そんなの」
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「は、はい、わかりましたっ……!わたし、イリヤさんと仲良くできるようがんばります……!」


桜の中で、黒聖杯とか白聖杯とかそんなもの、ものすごくどうでもよくなった瞬間。
……このアーチャー予備軍は。無自覚に妄想っ子に火をつけるんじゃありません。

桜がイリヤを呼ぶときの呼称は
「イリヤさん」(HF白桜)
「イリヤスフィール」(黒桜)
「イリヤちゃん」(現在の定着形)
の3種類ありますね
。Fateエピローグは呼び方出てたっけなぁ。
追記。hollow見直したら「イリヤさん」になってる模様。
あれー、どっかで「イリヤちゃん」を見たと思ったのに。「イリヤさん」で定着してるようです。

飼育箱の夢と衛宮邸の人々


幕間。悪夢Ⅰ。
悪夢のシーンだけInterludeの色が赤に変わります。

衛宮邸から新都方面に向かって、揺らぐように表示されていく背景。意味の不明瞭な言葉の羅列。
センタービルの辺りまでさまよい出たところで、チンピラというかなんというか、たむろってるよろしくない連中に遭遇。ここの台詞は何かとやばかったらしく、こまごまと変更になってます。PC版だと明らかに、はだしで新都をさまよっていた桜を知的、もしくは精神的に障害があって正常な判断の出来ない状態だと判断した上で好き勝手いろいろしようとしてるんで。いや、それはレアルタでもあんまり変わってないのですが、言葉的にあちこち入れ替え。うんでもこういうやからは食っちゃってもいいと思うんだぼりぼりと(駄目です)
逃げ出して中央公園に向かうシーンのモノローグ、
 蟲惑した覚えはありません
 怖くなったので帰りましょう
は、一般的な言葉でないと判断されたのか、一行目が
 私から誘った覚えはありません
に変更になりました。
“飼育箱の夢を見る。
 今夜。
 虫を潰した。”
だけ、桜の声でベタ文が読まれます。状況に反して甘い、かわいらしさのある声。
咀嚼音が。咀嚼音が怖いいぃぃ。

夜が明け、視点戻って11日目。
目覚める前、風化してボロボロに浸食されるイメージにうなされる士郎。投影をできない身だから侵食される、投影をできる身になれば苦しみは易くなるけどもう戻れない、ということで黒バーサーカー戦のシーンにリンクする場面ですね。たしか、布の封印を解いてしまった後はこの風蝕のイメージは出てこないんじゃなかったっけか。
不意に「シロウ」と呼ぶイリヤの声で目が覚めます。前夜、桜の近くはいやだといって和室に落ち着いたイリヤの部屋はシロウの部屋の近くなわけですね。士郎より早く目覚めたので観察タイムを楽しんでいた模様。観察されてる士郎の方はうなされて布を解こうとしてたので、痛み止めの処置はしといてくれたらしいのですが、イリヤいわく
「士郎の寝顔が見たかったし。苦しいのにいっしょうけんめい我慢しちゃって、シロウったら可愛かったわ」
―――悪魔っ子だ。悪魔っ子がいる。
朝早くから気を配って様子を看に来てくれるとは、と感動しかけていた士郎が凍り付いてる。
いやでも、タイころあっぱーでも桜に「鳴き声がたまらない」とか不穏なコメントもらっていましたよこの主人公は。タイころも声付きだしなー。すくなくとも奈須さんはそのつもりで士郎を描いてるようなので、イリヤの鑑賞方法は士郎の楽しみ方として多分正しい(笑)
あと「人の部屋に勝手に入るの禁止、特に朝と夜」のくだりは、他ルート同様大きな変更なしです。わざと四つんばいになってにじり寄るイリヤの声がなんかこう、蟲惑的。士郎、後方退避に失敗して頭ぶつけて撃沈。どうにか話の腰が折れたところで、台所に向かうことにします。
昨日桜と約束してたからね。
イリヤは何か希望があるか、と聞かれて一気に顔を輝かせるイリヤ、「シロウごはん作れるの」「シロウのエプロン姿みたい!」とご機嫌。
エプロン姿って。
なにかが彼女のツボにクリーンヒットしたらしいよ。
ちなみにこのとき、洋菓子は士郎の得意分野の範疇外というということが判明。「ホットケーキぐらいなら、なんとか」とのことですがお菓子類のレパートリーはhollowになってサーターアンダギーが増えてたな。
 士郎 特技:料理
 アーチャー 特技:家事全般
よしよし、問題なく成長過程にありますね。
士郎はイリヤの食いつきっぷりに「なんなら一緒に作るか?」と提案してみますが、桜が一緒とわかった時点で「サクラがいるなら行かない」と失礼なくらいの方向転換されてしまいます。HFはイリヤ・桜間はひたすら仲が悪い印象がありますがその理由は「(桜は)どっちかっていうと好きな部類よ。ただ、あの娘はシロウには合わないから認めてあげないだけ」とのこと。詳細については「シロウだって気付いてるクセに必死に気付かないようにしてるでしょう」と答えてくれません。
去り際、むやみに前に進んでアーチャーの魔術を使おうとすれば士郎は崩壊する、と忠告を残していきます。投影、という言葉を使ったりアーチャーの宝具は彼特有の魔術であると語ったり、イリヤはアーチャーについてかなり詳細に把握していることになりますね。士郎のほうも「投影」という言葉に反応して腕の移植直後に見たイメージの意味を直感的に理解してしまうことに。
布をはずせば絶対に助からない、切嗣同様にわたしが殺す前に死んだりしたら許さない、となかなかに複雑な言葉を残してイリヤは立ち去っていきます。

台所。桜と2人で制作するはかぶと手羽元の煮物と、イワシの蒲焼カレーソースがけと、かぼちゃ煮…
朝から煮物2品ですか。さすが衛宮邸台所の守護神2人。士郎のモノローグに桜はよく気のつくいい相方ともありますから、手際がよさそうです。士郎の左腕はまだうごかないので右手だけでできるといういわしを指で捌くのだけせっせとやってますね。
……コペンハーゲン辺りで覚えてきた技かしら…士郎に言わすと技ってほどのものじゃないらしいですが。ちゃきちゃきと調理を進めつつも、何かを察したらしい桜から不意に「イリヤさんと何かあったんですか?」との問い。
桜はイリヤと切嗣の関係については特に知らないらしく(臓硯はある程度知ってる様子なのが最初の邂逅で描写されてますね)、イリヤはイリヤで大変でそれにどうやって応えたらいいのかが難しい、という士郎の言葉に「それはマスターとしての問題なんでしょうか」と気遣わしげです。士郎が、戦闘意欲はなくて別の問題だと説明しつつ「もしイリヤが自分の国に帰りたくないっていったら、うちに住んでもらっちゃダメかな」と話振ってみると、思いもかけない話の振り方されたので桜びっくり。そりゃそうだ、家主は士郎で桜は他家の人間です。でも、淫夢で倒れて桜に看病されるシーンでもあったように、士郎ってゲーム開始時からして桜に対して「同じ屋根の下で過ごす人」という感覚がすごく強いのですね。大火災以来、血のつながりのない人と一つ家で過ごすのが当然になっているのかその辺の壁がすごく薄いです。
ここは先輩のうちです、わたしの意見はあんまり意味がないです、という桜にもそのままの感覚で「ここ、桜の家じゃんか」とか「相方に相談なしで出来る事じゃない」と返すものですから、桜さん舞い上がる舞い上がる。
ま、士郎なので“相方”は先ほどの優秀かつ絶妙な料理の相方の話なのですが。
ふわふわぽよぽよと視線を泳がせたあと、急に高らかにイリヤと仲良くできるようがんばります宣言をする桜の空回りっぷりがー。
桜落ち着いて、この子自分の台詞の意味よくわかってない。
桜がいてイリヤがいて、3人で普通に過ごせたらすごくいいなーとか夢見たりはしてるようですが。そんなんなったらいいなーすごくいいなー、そのためだったらどんな代償でも、と思ったところで寝起きの悪い赤っぽい生き物が台所を通過。
初めて見る変な生き物にぎょっとする士郎と桜ですが、本来微妙にぼけキャラな桜が久々に力の抜けた描写されてます。「遠坂先輩、朝に弱い人だったんだ……」と、士郎同様憧れの完璧超人のイメージが微妙に崩れた模様。記憶にないながら小さいころに見たことがあったのかどうか、士郎よりダメージが少ないというか、あんまり憧れは崩れなかったようですが。


このあとは御三家揃って二度目の食事シーン。何がなんだかわからなかった昨夜の夕食よりも会話はありますが、中央公園でみつかった“食事跡”のニュースのせいで不穏な空気になります。「死体はないけど何人以上かがわかった理由」についての遠坂さんの説明は「四肢ばらばらはNG」という毎度の規制のおかげでぬるくはなっていますが、やっぱり食欲がた落ちなたとえ。凛は何かとこの辺のデリカシーに欠けるキャラとして描かれてるのですね。

RN/HF 10日目 イリヤ・凛 衛宮邸入り

「あなたはサクラの味方ですか、士郎。
 この先に、たとえ何が待っていたとしても」イラスト 156.png


冬木大橋の上で「そこまで言うなら認めてあげてもいいけど、桜も大変ね」とか凛になじられつつ、深山町方面へ。
―――キリないので巻こうできるだけ巻こう(毎回言ってる)

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士郎の腕はアーチャーの腕、よって使い方は凛が決める、ということで権限の分担は前2ルートより若干イーブンになりました。
(前2ルートだと主導権は士郎にあって凛が参謀役。HFは桜が離れてしまうまでは指揮権は凛にあって士郎が実行役)

交差点にきたところで凛とイリヤは「ゼルレッチの遺産(この時点では推測はつくものの中身不明)」を遠坂邸から持ってくるために一旦別行動。ゼルレッチの宝箱は凛だけじゃ開けられませんでした、ということで地味にHF以外では宝石剣が登場しないことへの説明になってるようです。
でもって、士郎だけキシュアの名前を知りません、と。
最終戦でわかりますが御三家で唯一、桜だけが「魔法使い」の名を知らないことになります。桜の教育、蟲任せすぎて泣けるorz 
意外と慎二のほうが名前だけは知ってたり…
いや、ないか。令呪のこともまともに知識がなかったんでした、あのボンは。さて、この時点で凛も衛宮邸に居を移すこと決定ですね。

幕間。
教会でのギルガメッシュと言峰の一幕。
ギルガメッシュと、とはいえほとんどは言峰の行動原理の解明と追憶に費やされる一幕です。追憶ついでに言峰の生年判明。1967年。綺礼は祈りの言葉である、というのは洗礼詠唱に含まれている「Kyrie, eleison(主よ、哀れみたまえ)」のことなんだろうと思いますが、だとすればラテン語の字義通りに考えるならば“Kyrie=主よ”であるはずで、それってどうなのか。
奈須さんはキリエという音によほど愛着があったのか偶然なのか、らっきょの敵役にも「霧絵」という名前をつけてますね。

欠陥者ゆえに求道者となり、求道者としてアンリマユの誕生に問いの答えを見たいのだ、という言峰の欲求らしい欲求を始めて描写することで終わり。
……キリスト教は性善説じゃなかったような気がする、と今思い出したけどまあいいや。聖堂教会はふしぎ教。この物語は実在するいかなる団体とも関係ありません。

視点戻って、衛宮邸近くの石垣のある坂。
熱の上がってきた士郎、塀に寄りかかったまま動けなくなってます。
熱が上がってきたというか、まだ感覚のない腕から熱だけが斬撃状に放射されてくるというか。この時点では何のペナルティも侵してないのにめちゃくちゃ負担がかかってますね。このあと玄関先であっさり戻ってきた凛たちに追いつかれるのですが、無理もない感じです。
熱が引いて、呼吸を整えてから衛宮邸へ。

玄関には桜が申し訳なさそうにまっていますが、腕を失ったことを話そうとせずにごまかそうとする士郎に、会話の末に桜ぶち切れ。
…………怒るだろうなぁ、それは。
いくら自分のために出かけていった末の怪我でも。
めったに向けられることのない桜の激怒に、士郎唖然。
桜は桜で、自分のほうが怒ってしまったことに恐縮。
すぐに士郎のほうが謝ってきたことで、自虐が既に習性の域に入っている桜さんびっくり。そんなことないです先輩はかっこいいです惚れ直しちゃいましたとらぶらぶラッシュなのですが、そこに乱入するは実の姉と義理の姉。
あんまり玄関先でイチャつくんじゃない、という冷静なツッコミ……
玄関先でこのメンバー、というと以前凛と桜がマスターとして対峙したのと状況ですね。とっさに威嚇の台詞をはく桜ですが、士郎いわくそのさまは「ヘビに睨まれた蛙」。うーん、ストレスのかかるパワーバランス。桜の場合、蛙だと思ってゴリゴリ追い詰めてると終いにぶちきれて「窮鼠、猫をかむどころか丸呑み」状態で反撃してきますが。
情勢変化のため、協力体勢組んで臓硯を倒すことになりました、よって士郎はスパルタ状態で鍛えることにします、ていうかむしろ言いなり?という凛の説明に、一旦は一生懸命噛み付いてみるものの、士郎がそこそこ肯定してしまったのでしょんぼり。
ここでなんとなく思い出すのが、Fateで衛宮邸に移って来た凛が、桜を衛宮邸から退かせるために強気で桜をいい伏せようとしたシーン。あの時も凛は桜は上からものを言えば引き下がる、と思っていて読み違えたのですが、HFではその読み違いが桜のストレスをぎりぎりためていくことになるのですねー。

言い伏せられて桜が反対できなくなったところで、イリヤに部屋割りの希望を聞いてみると「そこの女の近くはイヤよ」とのお返事。
立ち絵の表情は無表情なのですが、なぜかきゃろんとした声で当てられています。凛はここら辺で「イリヤ」呼び定着。桜とイリヤが初めて言葉を交わすことになりますが、ここは「アインツベルン純正品聖杯」と「ちゃっかり聖杯として機能しているパチモン聖杯」としてのぴりぴりした挨拶になってますね。
「シロウの知り合いみたいだし、特別に人間扱いしてあげる」
「じゃあ、わたしもあなたと同じように振る舞います」
中へ入っていくイリヤを見る桜は「どこか冷めた目で」という表現になってるわりに立ち絵はむしろ不快げな物が使われてます。

御三家揃っての初の夕食は凛担当。
士郎いわく、悔しいが惨敗、桜の洋食なら互角かもとのこと。…UBWでお味噌汁作れなかったのに。
その桜はといえば、得意分野で優位示せないことに打ちひしがれて呆然(笑)
夕食が終わったあとは凛もイリヤも早々に引き上げて行きますが、ちょっと目を放した隙にまた意識を失って倒れかけてる桜。
すぐに意識は取り戻し、一晩眠って元気になって、明日の朝食は腕を振るって遠坂先輩にわんぱんちお見舞いしてやるのだと元気なことを言うのですが、この辺りの明るい楽しみごとの話には既に「そんなに明るい明日が待っているかどうか」という雰囲気が漂い始めてますね。
部屋を出がけにふと立ち止まり。
「さっきのこと、姉さんには黙っていてください」
と押し殺したような緊張した声音で頼んできます。
士郎はこの時点で桜が凛を「姉さん」と呼ぶのは心細くて頼りたいときなのだと見抜いて、どうにかこの姉妹を元の関係に戻してやりたい、という思いを新たにした様子。

夜。
一度は眠ったものの、熱に浮かされて朦朧とした士郎。
涼を求めて庭に出てきますが、腕からざっくりと痛みがあってお目覚め。布はずしたら元通りだったりしないかなーしないなーというなんとも痛々しい選択肢のあと、ライダー登場。
今頃気がついたけど、ライダーって背高かったんだなーとか、今日、教会まで運んでくれたのはライダーかとか他愛ない話から、徐々に桜の話へ。このまま使役が続けば自分が桜を食いつぶしてしまうだろうと淡々と語るライダーに
「令呪がなくなれば桜を殺すか」という問いを向ける士郎。これには
「サクラが望むならそうするが、わたしはそれを望まない。わたしはサクラが好きだから」という回答が返ってきます。徐々に士郎とライダーの間にコミュニケーションらしきものが取れてくるシーン。今度はライダーに
「サクラが間桐の家で何に耐えてきたのかわかるか」と問われて「わからない」と答え、このやり取りはライダーに「未熟で不器用ですが信頼に足る」と士郎を認めさせることに。
「士郎。あなたは、サクラを幸せにするといいましたが。
 サクラにとっては、この2年間こそが幸福だった」
桜を代弁するような言葉から導かれるのは、士郎が戦いに望むことはその幸福の破壊に繋がるということなのですが、これにははっきりと答えられない士郎に
「あなたはサクラの味方ですか、士郎。
 この先に、たとえ何が待っていたとしても」
という問いを残してライダーは去っていきます。
終盤、もう一度応えることになるHFの課題です。


このあとに続くのは、飼育箱で見る夢。
新都での捕食。
思うに、この日バーサーカーを取り込んだ(まだ聖杯としては取り込んでませんが)ことで、タガが一個飛んじゃったんでしょうね。

レアルタレポート 絵だけー &拍手レス

イラスト 154.png


いつも月に一回のはずの土曜出勤がなぜか2回だった…
なぜかっていうか棚卸のせいですが。
ばたり。


>らっきょDVDですか、3巻の通常版のジャケット絵がステキすぎたのでそれだけ買ってしまいました。
3巻のふじのん結構エグイなあ・・あんなにじわじわ凶るものなのね・・。
ようつべでアンリミテッドコードの桜エンドも観ました、怖くて物悲しい終わり方でした。

3巻通常版のジャケットステキでしたよねー♪
私は1巻しか持ってないですが…痛覚残留は原作でも結構えぐい描写多かったですからね。ねじれねじねじ螺子。ふじのん気になってるのでまたそのうち観てみたいです。
アンコの桜エンドは私も見ました。他のキャラのは見つからなかったけど移植版が出たときのためのお楽しみにしておきます。
士郎のこともわからなくなるほどのナイス壊れ桜でした…

RN/HF10日目 左腕の移植

影が消え去ったところから。
この幕間での桜の台詞がHF屈指の怖い台詞だと思ってたりします。


イラスト 150.png
「―――でもこれで、もう先輩は戦えない」


イリヤ・凛が衛宮邸に


影が消え去ったあと、少しの間耳が麻痺している士郎。
イリヤが泣きながら何か言っていますが聞こえません。凛の様子を確認しようとして、弱りきったアーチャーとライダー視認。ここら辺から聴覚が戻ってきたのか、2人の会話を聞き取ります。ここだけみるとライダーは影が消えた後にやってきたように見えるのですが、あとでライダーと視界を共有していた桜が“影が破裂する直前も見ている"ことからあの瞬間にライダーもいたことがわかります。
……よく無事で。というか士郎を守れという命令どこいった。
まぁそれは置いといて、アーチャーとライダーの会話。
どうやらアーチャーの片腕を士郎に移植使用という算段。で、UBWで既におなじみになった「遠坂」呼びが聞けるわけですが、この凛との一瞬の絡みが妙に艶っぽくて困る(笑)たまにでいいからゲームのジャンルを思い出して、アーチャー。いやいいけど。私もこのシーン好きだし。(そもそもEDリストのUBWトゥルーの絵柄を男の笑顔で乗っ取ってしまった時点で、既にダメな感じがする:笑)
「遠坂」呼びを“俺みたいな声”と感じながら士郎ブラックアウト。

幕間、衛宮邸。
ライダーと共有した桜の視界。
アーチャーが影に貫かれた直後からをライダー視点で実況です。アーチャー組と士郎組の距離、5メートル。影が膨れ上がって破裂した瞬間に「アーチャーが絶命」とはっきりくっきり書いてあることにいつもびっくりする。移植が終わるまで現界してたのは単独行動スキルってことでいいのかしら…別名:主人公補せ(ry (アーチャー、一応補正対象者だから)
たまたま窪地に入ったことで助かったものの、左腕が蒸発してしまった士郎の映像に飛び起きる桜。むりやり視界共有を断ち切ったので、視界が白くかすんでます。吐き気に耐え切れず洗面所へ駆け込んで、いつかの夜の「出歩けないくらいの怪我をしてしまえばいい」という願いを後悔。数十分も吐き続けて、呆然と我を失う桜がたどり着いたのはやはり「これで、先輩は戦えない」という恍惚とした安堵。士郎が自分のために戦ってくれるのは嬉しくても、そのために士郎を失うかもしれないという恐怖はやはり桜の黒化を早めているように見えます。士郎を案じるのは本心なのに、口元に笑みが上るのはらっきょの藤のんとまんま同じ演出。絵は一応、目を隠してみた場合と口元隠してみた場合で表情が変わるよう意識しつつ描いたりしてみましたですが、難しいですね。

視点戻って士郎のモノローグ。
熱にうなされ、じくじくと痛む肩を異物でふさがれて侵食されるイメージ。こういう構造上の異状に対する士郎の表現は的確です。
投影能力とかいろいろ入ってきて、パンク寸前なところで意識浮上。
目が覚めて初めて発した意味のある言葉が「無事だったんだ、イリヤ」なところが士郎。……えーと、自分が無事じゃないのですが。
イリヤの方はもはやトレードマークのだいぶと共に気になる一言。
「怪我は痛まない?少しでもおかしいなって思ったら、すぐ代わりのものをつけさせるから!」
代わりって何。代わりがあるのですかお嬢様。
多分これは、ZeroでVS言峰戦で負傷した舞弥の治療方法として補完された部分。治療というよりは替えパーツとして人体にいろいろ移植しちゃうアインツベルンならではの方法のことでないかと。
怪我、というイリヤの言葉に違和感を感じつつも状況説明を求めようとしたところで激痛。のたうつ士郎に、イリヤから我慢するんじゃなく左腕を抑えつけろとのお言葉。このあとに続くいくつかの言葉から、イリヤは士郎と左腕の状態を聖杯として感知しているようなニュアンスを感じます。
落ち着いた段になってようやく、自分が拘束着を着せられているのに気づいた士郎。……うん、だいぶうなされてたみたいだしね。何かしら拘束しとかないと何するかわかったものじゃないし…
でも何で教会にこんなものがあるのでせうね(場所が言峰教会って時点で既に愚問)
何でこんなもの着てるんだと聞かれたイリヤが詰まったところで、ようやく言峰登場。どうやらそれまで凛の看護をしていた模様。
看護って言うと違和感あるなぁ、こんな黒幕なヒーラーいやだなぁ(笑)
「用がないなら退室したまえ」とのお達しですが、既にお姉ちゃんモードに入っているイリヤはそんな言葉にひるみません。士郎を見守るべく、壁際にて待機。言峰の説明タイムです。

まずは拘束着の解除。
布に覆われた左腕が初めて士郎の目にふれます。構造把握に長けてるせいなのか、自分の体のせいなのか、即座にそれが異物なのを看破。
アーチャーは左腕を残して消滅したのだと聞かされて、即座に残りサーヴァントの数を数えるところも士郎。なんだかんだで戦況に敏感です。さすがアーチャーの卵。それでもオルタを「サーヴァント」として数えることには違和感があるようですが「アーチャーが消えたなら、アーチャーの腕が残っているのはおかしくないか」とか突っ込んでみる気力はある模様。
うん、だからこの子はなにが自分にとっての重大事かという感覚が常人とずれ過ぎだってば。とりあえず、腕は手術が成功した時点で士郎から魔力供給されて在る士郎の腕なので問題ないのですという話。
本来サーヴァントと人間の腕なんて繋げてもうまくいかないのですが、そこは士郎とアーチャーの関係ですから、悲しげながらリヤからもお墨付き。
言峰のほうは理屈はわかってないながらも、まぁ瓜二つなんで成功は成功ということでお墨付き。
とはいえ、手術直後なんで動きません。あと、人間が英霊の腕をそれとして使えばまず間違いなく自滅しますよと話のついでのように語られたり。ついでに言うとリミット式でなくて、一回使えばそれで既にアウトですよとか。
で、魔力殺しのマルティーンの聖骸布で腕を巻いてあるんで、反動とかはあるけど士郎自身が魔術行使する分にはごまかしごまかしセーフにしておくことが可能ですよとか。
ちなみにマルティーンとは多分聖マルティヌスのことかなぁと…
貧者を見かけて自らの軍衣を半分与えたら、それがキリストでしたという逸話の持ち主。洗礼を受けたのち、街を追われて隠遁したとか言う逸話の持ち主ですが、何で魔力殺し?まぁマグダラもちょっと「?」な感じだったのでまぁいいか…
この時点では腕に食いつぶされるまでに10年の猶予がある、ということで一縷の望みがありました。士郎のキャラ的に既にアウトなんですが。
凛は礼拝堂にいる、ということで上着羽織ってイリヤ連れて移動。移動際に、言峰から「封印は解こうと思えば簡単に解ける。それを踏まえたうえでうまく立ち回れ」との一言。
……………使うことを期待されてる気がする。

礼拝堂に入るなり、凛がじろり。
まぁご機嫌悪いのも当然です。妹が相変わらず危険物で、サーヴァントは共闘者の腕になっちゃいました。
ともあれ、ここに三人のマスターが揃ったものの、いずれもサーヴァントがいないということで監督役より今後の身の振り方について確認。
何しろサーヴァントが残ってるのが間桐家の2人だけです。
桜自身は臓硯に従いたくないものの、力関係上従わざるを得ない、という消極的スタンスなので普通に考えたら聖杯争奪戦の決着はついたも同然ですが、凛も士郎も「桜を救うために聖杯を取る気はあっても、桜を聖杯に利用させる気はない」というスタンス。凛は「遠坂」として、「桜が危険物であるならば、排除もやむなし」という選択肢を相変わらず残しているのでその限りでもないですが。凛の在り方は絶えず男前。月姫で同じく「名家の当主」であった秋葉よりもものの考え方が男性的だと思います。ゆえにどのルートでも戦友・相棒的立ち位置が崩れない。(秋葉はこれ以上ないくらい女性的)
それでも抑えきれずにしばしば「桜の擁護者」としての態度を覗かせるので、士郎としては貴重な協力者としての期待を持たざるを得ません。なんか凛を見る士郎の目がすっごいきらきらしてる感がある、この辺の描写(笑)
凛も士郎も降りない、じゃあ保護対象じゃないんで教会から出てけとそういう話になったところでさてイリヤの身の振り方。
城が無くなったわけでもなし、メイド二人も呼べば出てくるという話なので、この時点ではイリヤは城に帰るつもりでいたっぽい。ただ、PCでは「リーゼ」だったリーゼリットの呼び方がhaと同じ「リズ」に直ってます。
「イリヤがよければ、衛宮邸にいてほしい」という士郎の希望は「いいけど、あの女がいるから行かない」と秒で却下。が、「いいけど、行かない」という言い方が士郎にはわかりづらかった様子で視線で凛に助けを求めてみたり。
……いや、だから行かないって言ってるんだってば。
言峰からは「臓硯に攫われるだろうから預かってもいい」
士郎は「イリヤは俺が引き取る」
凛からは「イリヤは私が借りる」
当のイリヤは「自分の居場所は自分で決められる」
とのお言葉。
・・・・・・・・・・・・・・・・えーと、つまり?
言峰「では遠坂の屋敷に行くのか」
イリヤ「アインツベルンのマスターは遠坂になんか行かない」
凛「じゃあ城に帰るしかないんじゃない?」
イリヤ「最初からそのつもりよ」
凛「聞いた衛宮くん?あれだけ助けてあげたのにあなたの家なんか狭苦しくて御免なんですって」
……あ、凛が勝った。
というか、言峰と凛に組まれたら、口じゃイリヤは勝てないなー。おろおろした果てに涙ぐんでるよイリヤ。一応この面子では2番目に年上なはずなのですが。
大混戦の果てに、イリヤは結局衛宮邸入り。

凛とイリヤが礼拝堂から出るのに続いて、士郎も出ようとしたところで毎度おなじみ言峰の呼びとめ。
桜の体調と、桜を生かすつもりなら士郎も戦わなければならないこと、桜にはそれだけの価値があるのかということを言われます。相変わらずいいざまがずるっこい。
外に出てみるとすっかり「士郎」呼びになった凛とイリヤがお待ちかね。
HFの凛は10日目で「士郎」呼びですか。遅いなぁ。
で、何度も混線したもののここで改めて凛と共闘協定。
ああよかった、と思った側から「士郎の左腕はアーチャーの。∴士郎は私のサーヴァント」という遠坂さんのステキ発言。さらにこれに対するイリヤ産の反論が「そんなことで所有権を主張するなんて馬鹿げてる。なんたってシロウは私のもの」
……士郎、あんた基本的人権認められてないよ(笑)
まぁ初回プレイで0.2秒で「凛のもの」に入れた私がいますが。
だって「士郎」で「アーチャー」なら凛のだろうと脊椎が反応した。
ま、今回はトゥルーエンドのためにイリヤポイントを稼いでおこう。
「アーチャーのやつが頼むって言ったんだから」とか凛の気になる発言がありますが、そりゃ一体いつの話だ。この会話がHF中にあったとすると、教会に戻ってきた辺りで凛が意識取り戻してアーチャーと会話してることになるのですが。
そしてイリヤ選択とともに「イリヤに一番ドキドキした」系の判定を下される士郎なのでした。あーあ(笑)取りあえず、聖杯ルートなのであきらめれ。


とにかく、前2ルートで恒例だった「凛は参謀、士郎は実行役」の役割がHFではここに来てやっと決定。しかも初のイリヤ付。うちに帰ると桜までいるわけで、人口密度がかなり高くなります。桜を除けば、これが最終陣営。

RN/HF10日目 Servant eater

Servant eaterはほんとは14日目のDay titleなんですけど、ここでバーサーカー脱落・黒セイバー登場・アーチャー脱落とくるので。

―――これは違う。
これじゃ別人だ。
イラスト 144.png
……彼女には。
以前、あれほど感じられた気高ささえ、皆無だった。


やっとレアルタレポート本文。できるだけ飛ばし飛ばし行きます。
情勢大混戦、戦力喪失



幕間・アインツベルン城。
ただならぬ気配を察知して、一旦は城の守りを固めたイリヤでしたが、バーサーカーから撤退を促されたことから「バーサーカーが自分のものでなくなってしまう」という恐怖に駆られて一目散に逃走。
そこまで恐れているものがなにかは言明されませんが、城壁には影の巨人がシルエットとなって映ります。やってくるものが英霊食いである以上英霊には勝てないのですね。

少し城からはなれたところで臓硯・アサシンと遭遇。
臓硯自体は凛やセイバーもたびたび評していたとおり大した魔術師ではないということでイリヤも冷静に応対。来日前に、一族から臓硯のことは聞いていたようです。改めて聞くまでもなく、イリヤならデータベースに入ってそうですが。
……臓硯は影を操っているわけではありませんが、影を利用してはいるので危ないと思うんだけどなー。

マキリとアインツベルンならではの聖杯システムについての話。
大聖杯と聖杯と擬似聖杯。
マキリの悲願はもう少しでかないそうだけど、うまく行き過ぎて怖いんで純正品の聖杯がほしいですと来ました。
でもアサシンとバーサーカーじゃ、まっとうすぎて勝負にならないのね。そんなに命が大事かと嘲るイリヤに、大事だとも、わが望みは不老不死と気炎を上げる臓硯。イリヤは嫌悪を浮かべますが、所詮人形には人間の命に対する執着は理解できないのだと一蹴します。イリヤに対して「その急造の体ではあと一年ともつまい」という言葉が出てくるのはここ。fateルートの、桜と仲良し藤村さんちのイリヤさんはその後どうしちゃったんだろうなぁ。
命への執着をとうとうと語る臓硯と、問いを繰り返すイリヤ。
自分のためにすべての人間を犠牲にしようと知ったことではない、という答えに
「―――あきれたわ。そこまで見失ってしまったの、マキリ」
ユスティーツァ顕現。
好きなシーンです。好きなシーンなのですが、不意に意識の切り替わったような雰囲気で読んでいたので、中の人のトーンがイリヤとユスティーツァであんまり変わらなかったことにしょんぼり。
臓硯はイリヤの応答に驚いて笑いやみ、何か苦々しいものを見たような反応を見せて話を切り上げてしまいます。HFトゥルーにかかる重要シーン。だいぶユスティーツァに思いいれてると見た。
思わぬ切り替えしが来たのが相当気に障ったと見えて、人格はいらない聖杯よこせとただならぬ気配を見せた臓硯に、バーサーカーが切りかかり。

視点変わって、士郎たち。
広場に出てみると、サーヴァント三体が入り乱れる戦場。
幕間まではサーヴァントはバーサーカーとアサシンしかいなかったのですが、一人増えてるのですね。
ヘルムで顔の隠れた(ヘルムというかデザイン上アイマスク)黒い騎士。
凛も士郎も、初めて見る相手ながら「あれは、まさか」という想いに身をすくませます。あほ毛がなくても識別可能。
バーサーカーに一撃浴びせるシーンで血しぶきが一瞬、赤い光点の浮かぶ黒で表現されたりはレアルタも同じですが、演出に追加あり。
「約束された勝利の剣」をアレンジした、オルタ専用曲が出来てます。それとバーサーカーにとどめさすシーンや士郎に剣を振るうシーンで剣を振りかぶるオルタのスピード感のある一枚絵。(ヘルムありとヘルムなしの2パターン)

劣勢のバーサーカーに逃げろと叫ぶイリヤと、三対一では勝ち目などないとあざ笑う臓硯の声。サーヴァント3人ならその時点で二対一。もう一つは何よ、というと既にバーサーカーの足元に沼のように広がる黒い影。影は蔦のようにバーサーカーに絡み付いて黒く塗りつぶしていますが、そのイメージに重なる桜の姿。
バーサーカーの劣勢を見届けて臓硯はアサシンに後を託して撤退。影は何でも飲むので、イリヤをちゃんと回収してこいよというわけです。
絡みつかれた身を裂いてまで剣士に肉薄したバーサーカーを、剣士は最強の一撃で迎撃。発動前に思わずかけ出したイリヤを、飛び出した士郎が抱きとめて制止。
真名は叫ばれないけど多分これ、エクスカリバーなんでしょうね。
発動中、士郎の中に眠るものが共鳴する、という描写があります。この非常時にやっぱり剣に魅入られる士郎。しばらく視界が白く飛んじゃってますが、視力が戻ってくると「空は赤黒い火に照らされ、真夜中のように暗い」「黒い炎を背にして、剣士が立っていた」。
同時に表示される一枚絵では、暗くはないんですけどね。むしろ剣士の絵は逆光でかかれるんで。ただテキスト上ではそういう表現になってます。
金色に変色した目、というのは絵と一致。
ちなみに、奈須さんが意図したかどうかわかりませんが能面や日本絵画のお約束として「あの世のものの目(白目)は金色で表す」というお約束があります。黒セイバーの、あのくすんだような色調は好き。

イリヤを抱えたまま、剣を突きつけられた士郎を援護する形で、脇からアーチャーの矢。突きつけられたというか、立ち上がろうとした瞬間にもう斬られそうになってたんですけどね。ここでアーチャー、思わず「イリヤ」と愛称呼びになってます。このあと、退場までずっと「イリヤ」。
士郎の退路確保のため、アーチャーがセイバーに対峙しようとしますが、UBWの教会地下ほどじゃないにせよ歯がたちません。ちっと影に絡まれてるしね。
ここで初めて黒セイバーが言葉を発しますが、重く、抑揚のないトーン。再び士郎とセイバーの対峙になり、イリヤが「もういいから、自分を差し出せ」というようなしぐさを見せたことから木刀一本でセイバーに向かいます。

普通にかないませんが。

あっさり首をもって行かれそうになったところで、セイバー寸止め。
バーサーカーを呑んだ沼から、影が這い出そうになっているのですね。
イリヤ回収をアサシンに託して(この辺普通にアサシンと協力体制になっているのですが、セイバーの行動指針はこのときどこにあったんだろう?)セイバーは沼の中に撤退。凛からかけられた声で我に帰って、逃走劇開始です。

追いすがるアサシンを、アーチャーがしんがりを勤める形で撃退。なんかすごい気合はいってて「鬼神めいた強さ」とか書かれてます、アーチャー。
あれか。
「イリヤに一番どきどきした」パワーか。(嘘ですごめんなさい)
泥に絡まれたにもかかわらずアーチャーめっちゃ元気なのでハサンがいぶかるのですが、アーチャーいわく「正純ではない英霊ならなあの泥と同位」だそうで。
…………いろいろされつつ祀られた村人Aと同位ですかそうですか。
やだなぁ士郎まっとうに生きてね。
ハサンは面を断ち割られて撤退。
先生、仕事してー。ここ、一歩間違えばイリヤ溶けちゃってたのにな。
ハサン撤退を見届けてほっとした凛の後ろに影。学校のときといい、まったくもう姉さん大好きなのね桜。無意識に凛のほうに行っちゃうみたいです。
一撃から凛をかばってアーチャー霊核破壊。(霊核は頭か心臓にある、と前に出てますね)
逃げろとアーチャーが叫ぶそのそばから影が膨張。
ここは風船のように膨らむさまと、糸が切れたかのようにはじけ飛ぶさまが一枚絵で追加されました。
影の破裂で、士郎左腕蒸発。
「体が欠けてしまったかと思うほど大きく何かが欠けてしまった」という一文がありますが、前2ルートで大きな投影のたびに左手を伸ばしたり、双剣投影で左半身が麻痺したことと関係あるのかしら。明言されてませんが、士郎の描写で左半身というのは特別に扱われている感じがします。

バーサーカーを失ったイリヤの保護はここでひとまずの決着。凛とイリヤを衛宮邸に迎え、桜の機能喪失は進み、アーチャーの腕を抱えた士郎は絶えず自滅の恐怖にさらされることになって行きます。

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