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RN/HF 6日目 朝・士郎の部屋まで

HF差し替え1回目にあたる「夢」が素晴らしかったです。
……正直、えろてぃっくさでPCの上を行ってると思うのですがどうか。
神です。これは神。
妖艶。蟲惑的。素敵。
PCのとき、凛の姿を取ったことに抵抗があったんですが、レアルタではなにかしっくり。
差し替えではセイバー2回目と張るお気に入りとなりました。

イラスト 76.pngあれは、
遠坂か。
遠目でも、
判別できる。

地面につくほどの長い髪をなびかせて歩いていく。


長い髪は学校に入っていく。

幼い少女がふたり、戯れているような微笑ましさ。
双子のようにうり二つの、美しい姉妹の幻影を見る。

蟷螂が紋白蝶を喰らっている



「どうしたの………?わたしのことが怖い?衛宮くん」

その前に柳洞寺でキャスター主従を喰らう影の、中の人の怪演もみどころです。背中がざわってきた、ざわって。

 ―――タリナイ 

夜11時を過ぎた頃、凛から得た情報を元に早々に柳洞寺へ。FateだったらBAD直行ものの行動ですが、HFなので状況が違います。

幕間、山門前。
HFでサーヴァントが次々と脱落していくのはいかにも異常事態といった感じで面白い展開ですが、その第一弾。
やってきた影に侵された小次郎の腹を裂いて真アサシン登場。腕を落とされた描写がまるごとなくなってます。
産まれてきたものはまだ蟲の鳴き声のような声を上げるだけで、姿も人の形をしていないようですが、小次郎を残さずキレイにいただいた頃には形も中身も人間らしくなっている様子。
草陰で蟲が鳴いていますよ。

セイバーと士郎、何もいなくなった山門に到着。
セイバーが一瞬、小次郎が落とした刀らしきものを見咎めますが、すぐに消えてしまったのか結局何もありません。
境内に着くと、月が照らしているにも関わらずなぜか影が落ちている。PCでは画面全体が暗くなりましたが、レアルタはそれほどでもありません。一瞬表示される影クラゲもはっきり見えます。
大所帯のはずなのに静か過ぎると調べてみた寺の内では、50人の僧侶と一成が苦しむ様子もないまま昏睡。欠席してたのは、既にここで倒れていたからなのですね。
セイバーの感知で本堂に向かうと、床には広がっていく血と息絶えている男。その傍らにルルブレを構えたままの血塗れキャスターさん。キャス子さんの血塗れ度が下がりました。
士郎の状況看破率が異様に高いです。
倒れているのが葛木先生だというのはもちろん、その傍らに立っているのがサーヴァントで、先生がそのマスターで、返り血で真っ赤になっている短刀が魔術破りの効果を持つものだといきなり見抜きます。
他2ルートでも見抜いたといえば見抜いたけど、いくらなんでも早いよ士郎。いや、プレイヤーは知ってることなので話が早くてよろしいですが。

セイバーに斬りかかられて、ようやく我に返るキャス子さん。
主を殺したなと恫喝されて、「こんな事になるのなら本当にそうしてしまえばよかった」と哂う声が哀しげです。
一応は迎撃体制をとるものの、セイバーには魔術が効かないので一瞬で斬り伏せられて終わり。士郎はセイバーに指示を求められて、これも実にさっくりと、言峰に連絡すれば昏睡した人たちは助けられるはずだから、自分たちは撤退しようと指示。
UBWではこういうときの対処がわからなくて凛に訊いてたんですが、HFでは既に一人教会へ担ぎ込んでますしね。実は3ルートの中で一番、巻き込まれる一般人の救助をこなせてるような。
立ち去り際、誰かに見られているような視線を感じて士郎が振り返りますが、セイバーの方は何も感じなかった様子。促されて家に戻っていきます。
柳洞寺はこうして真っ先に落ちたわけですが、臓硯が柳洞寺と教会を危険視してたせいでしょうか。

再び幕間。
本堂に現われて、教会が処理するのだろうと思われていた葛木の遺体と、本来聖杯に注がれるはずのキャスターの魂を飲み込む影。聖杯戦争のシステムを枉げているせいなのか、苦しげです。3回繰り返される
 ―――タリナイ
に声がつきました。
ひどく虚ろで幽かですが、地の底から這うような女の子の声。
全然調子が違いますが、よく聴けば桜とわかります。あのころころした声が嘘のような凄み。素晴らしいです。怪演。

衛宮邸について、眠る前に桜の様子を見に行く士郎。セイバーは微笑ましげに見送りますが、「襖閉めてちゃんとしてなきゃダメなんだからな」と釘を刺されてむっとしてみたり。
士郎は基本的に行って帰ってきただけですが、深夜の往復4時間はさすがにきつかったようです。簡単に済ませるつもりで桜の部屋に向かったはずが
……苦しげなのが殊に色っぽくて大変だったようですよ(笑)

ここからは例の夢。HF最初の差し替えです。
場面は新都、センタービル前から。鮮血神殿を思わせる、何もかも赤い世界をさまよっていきます。
遠く凛の姿を認めて、声を掛けても届かず。
追いかけてもただ歩いているだけの凛に追いつかず。
揺れる黒髪の描写が、「地面までつくほど」と現実の凛とも一枚絵で描かれる姿とも違うのが幻想的。
とうとう学校までやってきた凛の後ろ姿に引き込まれるようにして士郎も教室へ。廊下までやってきたところで「双子のようにうり二つの美しい姉妹」の幻も見ます。そういえばシーン名がPCと同じ「形のない島」ですよ。上姉さまと下姉さまー。
教室へ入ると一枚絵。虚ろな表情の美綴と、抱き合ってふざけているかのような凛。2人とも制服ですが、ベストはなしです。
……美綴さん、スタイルよかったんですね。
PCと曲は同じ。
地の文が進む中、不意にこぼれる苦しげな吐息にびっくりします。多分、美綴でしょうか。くすくすと笑いを含んだ凛の吐息も妖艶です。抱き合っているかのように見えた二人は、その実捕食する側とされる側。美綴の首筋に噛み付いて血をすすり上げた後、今度は士郎に向かいます。自由にならない体と麻酔か毒に融けるような感覚のまま、思うさま血も命もすすりとられていくのを味わうことになります。
士郎の首筋に陶然とかぶりついたまま、目を見開いた凛の瞳がライダーのもの。

続けてもう一つ、夢。今度は大火災のときのもの。
今までは街をさまよった末に切嗣に助けられる、という流れのものが多かったですが、この日の夢は火災の夜、いつもと同じように布団に入ったはずだったのに、というところから始まります。
たしか、士郎の実の両親の描写がある唯一のシーン。呼び方が「お父さん」「お母さん」です。
当夜、目を覚ましたときには既に家が燃えていた様子。
母親に起こされ、父親に抱えられて外へでようとしたものの、どうやら母親が逃げ遅れて父親が助けに戻ったようですね。
外で待っていなさいと言われたのに、外も熱くて目を瞑って逃げて、振り返ったら家がなくなっていた、言いつけを守らなかったから罰が当たったんだという回想が痛々しいです。
泣きながら歩いて、初めてまともに周りの光景を見回したというあたりで初めて混じる、熱いとうなされる士郎の声。子供の頃のじゃなくて今の。現実に熱を出しているわけですが、それとあいまって3ルート中初めてみる、燃える街の景色と「黒い太陽」。
恐怖に駆られて逃げ出して、やはり雨の降りそうな空の下でたおれたあたりで目を覚まします。

火災直後ごろならともかく、この頃には珍しく生々しい夢を見たといぶかる士郎。汗だくで気持ち悪いし顔を洗ってこよう、と起き上がったところでやっと自分に熱があるのに気づきます。
具合悪いのに気づくのが遅いよ、毎度orz
衛宮の家に入ってからというもの、生傷は耐えなかったものの風邪は引かなかったのにって、頑丈な。
あー、だから妙な夢見たんだなーと納得したところで1つ目のほうを思い出し。
……迅速な確認がPCと一緒だよ。なんというか、ゆるいんですねCERO・C。一通り確認して、完全に夢だと納得したところで布団に倒れこむと、セイバーがその音で声をかけてきます。隣から出てきて挨拶されますが、すっかりおいしくいただかれた後の士郎はもう起き上がる体力がありませんよ。
で、真っ先に心配するのが朝食の支度をどうしようなあたりが士郎。どこまで主夫か。

セイバーが藤ねえを呼んで来て、熱を計ってみると37度6分。…昨日の桜が37度だったんですけど、さらに高いよ。ライダー食べすぎ。
士郎が真っ先に朝食の心配をするだろうというのは藤ねえも読めてたらしくて、士郎と朝ご飯どっちが大事だと思ってるのと叱られました。そりゃそうだ。
桜のほうは入れ替わりに体調よくなってて、おかゆを作ってくれてたりしますが、そうなるとつつきたがるのが藤ねえ。
桜の風邪を移されるようなことでもしたのかといわれて、わけがわからない士郎と何言われてるのか察して挙動不審になる桜。お約束反応ですねー。

すっかり体調の崩れた士郎の面倒をセイバーに任せる藤ねえですが、そのセイバーの物言いが「監視をし、食事を与えればいいのですね」。おもっきし不安げな顔になる桜と、言い回しはともかく間違ってないからそのとおりで、という藤ねえ。
負傷したわけでもないのに体調不良で学校を休む士郎、と言うのは今まで余りなかったパターンですね。HFの士郎は、睡眠時間の少なさをぼやいたり、体調の悪さに寝込んだりと他のルートほどは無茶苦茶じゃない感じがします。
……中~終盤が前2ルートを超える無茶苦茶さですが。

RN/HF 5日目 離れ・桜の部屋まで

「それは大丈夫。さっきおうちに電話して、桜ちゃんのおじいさんに許可取ったから」

イラスト 75.png
「そ、そうですか!なら、ホントにわたし、ここに泊まっていいんですね!」

5日目夕方から、桜が衛宮邸に滞在することになります。
他ルートでは慎二に対して人質を抱えるようでよくない、と言うことで間桐に返されていた桜ですが、臓硯の許可つきで衛宮邸滞在ですね。(名目上藤村邸に泊まることになってるみたいですが)
臓硯から許可をもらった、と聞いたときの桜が何故あんなに喜んだのか、今ならわかります。

桜がむにむに

家に帰ってくると、弓道部でケガ人が出て、送りがてら直帰したと言う藤ねえがセイバーとだべっています。
…だべってると言うか、セイバーがうっかり持ちかけた試合に乗ってしまった結果、ノッてきたセイバーにこてんぱんに負かされて凹んでいるという…。セイバーに悪さしようとしたら地獄を見るに違いない、という話になったところで、
「シロウが何をしようと、それが命令ならば従うのみです。私からシロウに手を上げることは、決して」
……セイバーさん?
いやいやあなたは忠義者ですが、言うことはあんまり聞いてないような気がしますよ、というツッコミを入れる間もなく
「今夜からシロウと同室で眠りますが、どうか誤解なきよう」
意味わかっててわざとやってませんか王様。
Wパンチに藤ねえがぷつり。士郎に教育的指導のスリーパー。
……いや、ここは士郎が指導されなきゃならんところなのでしょうか。ていうかセイバー助けてー。

浮上したところで、離れに桜を泊めていいかと藤ねえに話して、それを桜に直接いうか藤ねえに言ってもらうかの選択肢。
HFは好感度判定が容赦ないのでがんがん桜で。ていうか、初プレイのときは最初藤ねえに頼んだ気がする。多分。好感度判定もあるんで当然直接話したほうがいいわけですが、それ抜きでもここは藤ねえ頼みにするより桜と話したほうがいいです。
……………例によって、裏事情がわかってないと桜の言葉の意味がわからないと思うんですが、普通に1周目でわかるもんでしょうか。桜の言葉の意味さえわかれば、いいシーンだと思うんですが、私は初HFでは全然わかりませんでした…… orz

直接話す、と言う決めたところでちょうど桜来訪。顔の腫れ云々の描写があるのはここです。
明るい調子で藤ねえの話をした後に、間桐の家には帰らずに1週間くらい泊まって行けと言われて表情を曇らせる桜。何とか説得しようと言葉を続ける士郎に、唇をかみ締めて一言だけ「―――どうしてですか?」と訊いてきます。
士郎は、急に泊まっていけと言い出したこと自体が無理なことを言ってるし、不審に思われているのだと思い込んでいますが、桜が士郎に向けた質問の意味は
「それは間桐への人質としてか、それとも純粋な厚意なのか」
だったんですね。そう書いてはいないけど、今見るとそうだったんだなぁと……。この時点で桜は対外的には聖杯戦争に関わってないことになってますが、桜本人は事情をよくわかっているわけで。
「桜が心配だ」という士郎の答えに、それを信じると笑顔だけで応えるよいシーンだと思います。

夕食後、桜の着替えをどうするかという話が士郎の目の前で展開(笑)一回着替えを取りに戻るかと訊かれて、帰ったら戻って来れなくなるからと深刻そうに俯く桜ですが、「お爺さんの許可は取ったから大丈夫」という藤ねえの言葉に「ならホントにわたし、ここに泊まっていいんですね!」と途端に顔を輝かせます。
う、今見るととても不憫…。完全に臓硯の手のひらの上で踊らされてますよ。

ひとしきり着替えの相談をして、桜をお風呂に送り出してから桜の成長期っぷりを語りまくる藤ねえは既にセクハラの域(笑)なので言い回しがあちこち変わってます。
桜のサイズにどこからツッコんでいいのかわからなかったので、ツッコミ倒す。脱線。
――― 一年生のサイズが「Eの85」って。ていうかEって。
……えーととりあえず、つい普通にサイズ表記で考えてしまって、トップ105なんですかと勘違いしたことを白状しておきます。85がトップなんですよね、ハイすみません。105じゃ不二子ちゃんすら超えてしまうわ。叶姉妹でも3桁ないってのに。
しかしPCでもそうだったっけと見てみたら「(サイズが)85なんだってー。Eカップなんだよー」でした。
……“E85”と“85でE”は違う。全然違う。20cm違う。誰ですか変えたの。ていうかなんで変えたんだろ。
あと前年差13cmだというので、普通に計算してみて恐れおののきました。何段階育ってますか桜。haの凛の「何ってアンタ―――また増えた?」も無理なしです。桜、こわい子っ!

しゃべりまくる藤ねえに、なに話してるんですかと桜が慌てて戻ってきて、藤ねえ黙らせた後にまたお風呂に行こうとしたところで今度は柱に激突。
今度こそ桜を送り出しますが、桜を女の子として意識する云々の話に戻ると「桜は家族みたいなもので、友達の妹で後輩なんだから」と先輩の監督責任がどうこうとか言い始める士郎。
えっと、真面目っ子?藤ねえさえびっくりさせたよこの子。

呆れつつ藤ねえは桜の着替えを、士郎は桜の使う部屋を準備しに。セイバーがおなじみの士郎の隣の部屋に移動したので、離れは桜一人で使う形ですね。桜にあてがうのはセイバーが使ったのと別の部屋ですけど。
桜が手伝いに来るようになった経緯の回想と、その当時からの変わりぶり。snで弓ができると言われている穂群原生は、士郎・美綴・慎二の印象が強いんですが、桜もここで「弓道部の期待の星」とか言われてたんですね。士郎ほどじゃないと思いますが両目1.5くらいで目がいいとか、なにげに士郎との共通点多かったり。
初めて会ったのは1年半前に手伝いに来たときじゃなくて、4年前に士郎が間桐邸に遊びに行ったときだったのですねー。当時はそれはもう暗かった様子。……それはまぁね…。
HFでは元々ヒロインとの付き合いが長い分、前2ルートより「体つきが女らしくなってどぎまぎするようになった」系の描写が多いなぁ。知り合って仲良くなっていく過程はないんですよね、それはもう過去に通過してしまったところなんで。

居間に戻ると桜がまだ戻っていなくて、あちこちぶつかってばかりいた桜を心配して、セイバーが士郎に声をかけてきます。
お風呂から戻ってくるのが遅いのも気になるし、ということで様子を見に行くことに。廊下と脱衣所、扉越しの会話に声がついて、桜の様子がおかしいのがわかりやすくなりました。やっと返事をしたと思ったらすごくぼぅっとした声。
一回寝オチした、と聞いて安堵しかけた途端に倒れる音。
慌てて飛び込むと熱を出して、胸をかきむしりながら倒れこんでいる桜。
お色気担当面目躍如ですよ。桜はベース的には細い人のはずですが、絵だと全体に丸みのある、ぽっちゃりした体つきで描かれること多いですね。…ぽっちゃりっていうか主にEが目に付くわけですが。

いろんな意味で緊急事態で士郎がくらくらしすぎですが、PCよりは少しは正気です。
桜を抱きかかえたまま大急ぎで離れの客間へ運んで、熱を計ったり水を用意したり士郎に出来る範囲で甲斐甲斐しく世話。ゆっくり眠るように言って、あやすみたいな仕種をするあたりに家族同然の兄貴分と妹分的気安さが見える気がします。
朦朧としてるなりに心細げな桜に付き合って、寝入るまで付き添ってから部屋を出ることに。

桜はこう、一緒にいるだけで幸せ、的な場面多いですね。
それで十分と言うんじゃなくて、それが自分の望める最大限だと思ってるみたいな。

RN/HF 5日目 深山町の公園まで

イラスト 74.png

「さっきのはウソだよ。
 本当はね、知ってる人だった」


HFの士郎は言峰と良くしゃべります。

助けた女性を連れて教会につくと、例によってセイバーを外に残して士郎が中へ。
治療に使えそうな部屋が言峰の私室しかないって……部屋余ってそうなのになぁ、教会。というか、その程度の設備でいいんだろうか監督役。
治療の間、開幕早々に判明した間桐家のことを考える士郎。治療を終えて戻ってきた言峰にちらりと、のっけから知り合いがマスターで凹んだことをこぼしてみたり。HFの士郎と言峰は「どっちにしろ歪んでいるもの同士」として描かれるせいか、言葉少なであったりはしても割と色んなことを話しますね。他者の望みに気後れせずに心置きなく戦えとかそんな話をされて外へ。

女の人が助かったことを報告してセイバーと話すくだりでは、昼にもまして親密度とか信頼度アップです。「むーっ」っとむくれるセイバーの立ち絵がもう登場。早いなぁ。
誰かを守るという望みは1千年をかけた望みにも劣るものじゃないと思う、と語る士郎に
「この身は貴方の剣となる。シロウがシロウである限り―――その期待を、決して裏切ることはありません」
と再三の誓いが強調されます。fateでもこんなに短期間に何度も誓わなかったんじゃないでしょうか。
ある意味、死亡フラグ着々と成立中。
―――私、聖杯戦争が終わるまでシロウのサーヴァントでいるんだ。

5日目朝。
ここまで睡眠時間に愚痴を言ったことはなかった士郎が、珍しく愚痴ってますよ。まあ実質2時間はさすがにねぇ。
そしてほぼPC通りに、寝起きの青少年の枕元に信楽焼の狸っぽいもの襲来です。びっくりしただけでなくてまずいのね、はいはい。ちょっと削ってはあるけど何で残ってんのかなぁ。
狸さん、割り振られた部屋が離れなのはやっぱり不満だそうで、直談判しにきました。直談判は結構ですが、月曜なので学校です。セイバーともめたままご納得いただけなかったので、朝ごはんはパン食をやめて和食になりました。なんだろうこのささやか過ぎる抗議は。……嫁?
桜がやってきてセイバーに挨拶。よく眠れましたかという桜に「慣れない部屋でしたがこの屋敷には慣れていましたので」という返事。アインツベルン陣営は第4次後半で拠点を衛宮邸に移してるんですよね。今の衛宮邸はあとからいろいろ改築したり増築したりしてるっぽい。

ジャーマンポテトの味見をする桜はかわいいです。妹もいいのぅ。そしてそのジャーマンポテトのレシピが欲しい。たまねぎでない甘味はなんなの、教えて士郎。
元気そうな桜に慎二の様子を聞きかけてやめる士郎。
慎二の名前が出たところで、今は様子がおかしいので慎二に関わらないで欲しいという桜。―――なぜに立ち絵が笑顔?
前からこうだっけと思ってPCを見てみたら、元は目をそらしてうつむく絵でしたよ。
というか、PCでは桜の右頬が腫れていて、慎二に顔を殴られたことが発覚するシーンだったのですが、その描写がまるごと削除になってます。……CERO・Cでも乗り越えられなかったのですね虐待描写の壁。
ちなみにPCの描写では、以前から桜は、慎二になじられた後はひどく落ち込んだり逆に不自然に元気に振舞ってみたりしていたとあって、前から不安定なところがあったとかかれてたのでメモ。今まで慎二が顔を殴るようなことはなかったともあるのでこれもメモ。
……いや、顔でなくてもダメだから。女子でなくてもダメだから。
シーン名は「慎二の蛮行」のままですが、レアルタでは「様子がおかしい」以上の描写はまるっきりないので、不思議タイトルになってます。
あと夕方の場面で「顔の腫れももう引いている」という文が残っていて、この後桜が出かけるときに玄関の引き戸に顔から激突したときのことかと思ってたんですが、どうやらこの描写の名残だったんですね。

この日の朝は藤ねえも来ないので、雰囲気は浮上しないまま。
桜が先に出かけるのを見送るところで、玄関を出ようとした桜が倒れ掛かって顔から扉に激突。この後長く続く、桜の不調の最初の兆候ということになるんでしょうか。高跳びの話のシーンでも体調悪そうなんですが、あれは士郎に令呪が現われたことのショックっぽかったんで、どっちだかよくわかりません……。
レアルタでの士郎の心配は、差し当たって桜の体調と、慎二経由で桜が聖杯戦争に巻き込まれること。
聖杯戦争を知ってて同じ学校に通ってるような都合のいい相談相手がほしいなぁと一人ごちつつ学校へ。

学校に着くなり、階段でその都合のいい関係者とエンカウント。
というか、気づくの遅っ!士郎は主人公ゆえのお約束標準装備してるので、しばしば行動パターンがくどいです。orz
UBWよろしく臨戦モードに入りかける凛に、切羽詰った士郎、藁にもすがる勢いで襲……もとい、相談。
必死の様相で桜が桜が、桜ってのはとまくし立てる士郎に、昼休みに屋上で話を聞くと約束してくれる凛。

慎二は欠席。一成も欠席。衛宮邸に顔を出さなかった藤ねえは、いつもどおりに出席。
昼休みは凛との約束で屋上へすっ飛んでいきますが、HFの凛は後半の協力者、かつ序盤~中盤まで士郎との距離が微妙すぎて桜の不興を買いまくる役どころということで、ヒロインじゃないのに扱いが微妙です。

士郎、憧れの優等生様にどぎまぎしすぎ。
凛、桜の態度に鈍感だと士郎を焚きつける割に、ちょっかい出して自分が接近しすぎ。

……あー、桜でなくでもまあ怒るなぁ。
とりあえず、「桜は魔術師として育てられてはいないんだから、このまま行けば聖杯戦争を知らないまま過ごせる」という士郎に、一度目を瞑ってから「そうね」と答える凛が気になります。
Zeroをみるに、時臣は「桜は魔術回路の絶えた間桐の後継として引き取られた」と認識していたみたいですが凛はどうだったのかなと。実際のところは、桜は主に優生学的な素材および実験材料として扱われていて、魔術的な教育は割とぞんざいにされていたらしいのですが……。

桜が衛宮邸に通い妻してるのを知ってる凛に焚きつけられて、衛宮邸に桜を泊まらせて保護する方針に決定。
柳洞寺の主従が街の昏睡事件の原因である、という情報も一緒に入手。なにげにこのとき、蓄えてる魔力量が膨大でも出力量には限りがある、という最終戦に関係した設定が出てきてたりします。
―――いいな、情報交換の代償にうぐいすパン半分。

放課後は桜を泊まらせる準備を兼ねて商店街へ。
商店街といえばイリヤ遭遇スポット、買い物を終えたところでエンカウントです。HFはアインツベルンに対する予備知識が多いので、士郎の気構えもfateとは違いますが、いきなり「イリヤ」と愛称呼びしてしまってイリヤもびっくりして泣きそうな顔に。…士郎は単に略してイリヤと言っちゃっただけみたいですが。
ここで名前を教えてと言われて「笑み社」エピソードなのですが、イリヤは士郎の名前知らなかったんでしたっけ…。
言いにくいなら「士郎」とだけ覚えてくれ、と言われるとまた一瞬泣きそうな顔。お互い愛称呼びがそんなにやりたかったのですか。
というか、イリヤ的に「嫌われることをするのはNG、殺しちゃうのはOK」らしい。難しいよこの子の理屈は。

話をしに来ただけで戦う気はない、と言うのに乗って、公園に移動。何の話をしようかと話題を促してみたところで、いきなり
「じゃあシロウ、わたしのこと好き?」
なんでさ。
うん、さすがのギャルゲー主人公も噴くねそれは。この時点のイリヤと士郎の接点と言えば、掻っ捌いた側と掻っ捌かれた側しかないのですが、なんでいきなりその質問ですかお姉さん。
思わずツッコミまくる士郎に、
「シロウがよわっちいのに飛び出してくるからじゃない」
「私が止めてあげなければ死んでたくせに」
えーと、うん、普通の人はあそこで止められても死んじゃうんだイリヤ。ていうか、さっきあなた「よかった、生きてたんだね」って言ったよね。言ったよね?
……イリヤは常識とかいろんなものの範囲外の人なので、とりあえずギャルゲープレイ時のお約束、「女子に会ったら甘やかしましょう」の法則のもと、上げ選択肢で。士郎もなんだか「わけがわからないなりに、泣かしちゃいかんような気がする」的反応です。

一時間くらい話した頃、切嗣の名前を出してみるとぴたりと無表情になるイリヤ。
「そんなヤツ、わたし知らない」
と答えたあとバーサーカーの起きる時間だから帰らないと、と立ち上がりますが、また会えるかなというシロウの言葉にはにかむように「明日も来てあげる」と約束。公園から去り際、子供らしい笑顔で振り返って「さっきのはウソだよ」。
イリヤ個人の目的は切嗣と士郎を殺すことだと告げて帰っていくのを、見送ることになります。


イリヤはPCプレイ当時、善悪観念のなさを年齢+環境要素で納得しようとしていたので、HFトゥルーで大混乱したキャラでした。
姉イリヤ好きですが。
ていうかとらブルってお姉ちゃんずだったんだねとわりと後から気づいてしみじみしてました(笑)

RN/HF 4日目夜 海浜公園まで

4日目朝の道場から教会にかけては第4次における切嗣とアインツベルンの話。セイバーから少しと、言峰から見た切嗣像。
Zero3巻を読み終えたところなのでついダブらせてしまうのですが、言峰がどれだけ切嗣に幻想抱いてたのかちょっと伺える話になってます。会話したこともないのにあれだけ語れればご立派というかなんというか。
夜は初っ端から海浜公園で慎二・ライダー・臓硯と遭遇。
1日分一気に書いたら長かった

アインツベルンについてセイバーは、自分は知っているが、士郎が知りたいのなら教会で訊くといいといって、第4次で自分が切嗣のサーヴァントだったこと、言峰もどのサーヴァントのマスターだったかは不明ながら参加者で、最後まで切嗣が警戒していたのが言峰だったことを教えてくれます。
前のルートでもセイバーは言峰が何のマスターだったかは知らないと言ってるんですよね。Zeroではアサシンのマスターとして最初に脱落したことになってるんですが、そのあとのことを言ってるんでしょうか。

教会につくとセイバーは「私が召喚されたことは秘密にしてください」といって外で待機。礼拝堂に入ると人がいて、神父はいますかと声を掛けてみるとギルガメッシュ。何者かわからないなりに本能的に身をすくませる士郎に「よくないものに魅入られているな、おまえ」という言葉を残したあと、普通に言峰を呼びにいってくれます。初プレイのときは「よくないもの」って何よと思っていたのですが、今にして思えば桜のことなのですね。

ギルガメッシュは奥に引っ込んで、言峰登場。
切嗣の息子だからマスターに選ばれたのかという士郎の問いに、
「本来、聖杯を知らない魔術師に令呪は宿らない。極めて稀なこと」。
……でも第4次にもいたよ、聖杯も魔術も知識にない「満ったせー♪」な人が。
まあそれは置いといて、第4次当時の切嗣。


Zero3巻に絡む話も混ぜます

聖杯にかける望みがあったこと、アインツベルンに招かれたことを語る中で「アインツベルンの血と交わり、より戦闘に特化した後継者を生み出した」という話もありますね。多分、イリヤの出生に関する最初のヒントかな。
切嗣と戦って一命を取り留めたのは言峰だけ、という話があるのでウェイバーは切嗣と直接対決はしなかったんだろうなー。「ビル爆破するわ、恋人を人質に取るわ」という用語辞典のほうの伏線はZeroで消化されましたが、ここで言峰の語る「敵の肉親を盾にし、敵の友人を足枷にし」というのは一体どういう話なんでしょう。Zero3巻の時点で残っているのは4組ですが、盾になりそうな肉親のいるマスターは限られますし、友人とかになるともう誰の話ですかという感じなんですが。
あと「非情が悪であるなら前回最もわかりやすい悪は切嗣だった」には異議あり。キャスター主従がいる、キャスター主従が。いや、あの人らは非情というかイッちゃってる人らですが。

言峰の語る切嗣の描写には、UBWがアーチャーが取っていた行動そのままをダブらせてますね。10を助けるために1を殺すけど、人が死ぬのを許しているわけではない、皆が笑えるならと最小限の犠牲を用意する、という。
言峰は色々と語るのですが、その実切嗣を直接知っているかといえば、一度殺しあっただけで、あとは話したこともないという。
……いや、それで「あれはこういう男だった」とか「こう考えていたのだろう、こうしたはずだ」とかどこまで夢見ちゃってるんですかこの神父……。Zeroでも一方的に切嗣に期待して城までやってきて、どうも考えていたのと一致しないとなると女2人ズタボロにして帰っていくというどうしようもなさを発揮してますが。
改めて言うことでもないけど、わがままだよ神父。
どこで知ったのか、切嗣の願いが「完全平和」だったことも知っています。


あとアーチャーやアヴェンジャーに関わる反英雄の話。言峰自身のゆがみに関して伏線の張られる場面でもあります。

一通り切嗣に関して話したあとは、アインツベルンに絡んで始まりの御三家と聖杯の成り立ちの話。この時点では「アインツベルン、マキリ、遠坂」という呼び方をしてますね。マキリと間桐の読み替えの話は夜には出ますが。
アインツベルン=聖杯担当。探求1000年。
マキリ=令呪担当。500年。
遠坂=土地提供、世界に孔を穿つ秘術提供。第1次からの200年。
あと、遠坂側の協力者としてゼルレッチ翁。

言峰は、衛宮がアインツベルンを裏切ったが故に士郎は抹殺対象だといいますが、イリヤ本人にしてみればもっと個人的な理由の方が大きいんですけどね。
……それで抹殺対象にされたほうはたまったもんじゃないですが。
切嗣がアインツベルンを裏切っても理想を守り通そうとしたなら、自分もその意思を貫かねばと思いを新たにする士郎。
―――HFは、あとで失うことになるものほど、最初の方で大事なものだと強調されます。鬼展開。

聖杯戦争するなら命がけで囮にでもなれという話と、言峰は以前死病憑きと関わったことを機に治癒魔術を身につけているので、負傷者が出たら教会につれてこいという話を幕引きにして外へ。

セイバーに「言峰に世話を焼かれた」と話すと何か見返りでも求められたかとぎょっとするセイバー(笑)きりっとした印象が強いだけに、隙のあるセイバーは可愛いです。砕けた雰囲気になったところで、改めて相棒として握手。
士郎はfate(と共通エピソード)以外でセイバーを戦闘に出し渋ることはありません。夜は2人で巡回しよう、ということで決定して、取りあえずは夕ご飯の支度。

支度をしながらセイバーの魔力のやりくりの話。
いつもそうですが絶対値でなく相対比での計算。守りにまわしてる魔力が大きいので、怪我の回復より鎧の損傷のほうが消費魔力が大きい、なんていうちょっと意外な話もありますが、もともとの手持ちが大きいんだから大丈夫でないですかと3ルート中で最も楽観的な結論を出して、さて次は藤ねえと桜をどう説き伏せるかの算段。
「切嗣の知り合いで、しばらく下宿する」という説明は他ルートと変わらず。寝室は離れです。fateよりはものわかりよくOKを出す藤ねえと、「セイバー」という名前に反応する桜。他ルートでも反応はしてたんですが、HFが一番わかりやすく反応します。ただ、サーヴァント追い出しても仕方ないというのがわかっているせいか了承自体は割とさっくりもらえます。桜が激しく拒否を示すのはむしろ凛のほう。
 夕食後、食器の配置がいつもと変わってたり、ペーパータオルがごっそり減っていることから、朝は士郎の手当ての為に凛がいたという話になり、士郎が(さよなら憧れの優等生像)なんてにがーい回想をしている横で、桜は「ぜんぜん関係ないはずなのに、どうしてあの人がここにくるの」と異様なくらいの動揺をみせて士郎を驚かせることに。

夜になってから巡回。
深山町の士郎の家側の住宅街では何も発見できずに交差点まで降りてきたところで悲鳴。一夜目からの敵との遭遇で、殺しあうことにすくむ士郎を動かすのは、結局戦わなきゃいけないという切迫感よりも誰かを見殺してしまうという恐怖の方だったり。

海浜公園にたどり着くと、吸血中のライダー。その後ろに慎二。
意外な相手に混乱しながらも、襲われた女性を助ける方に夢中になってそのまま戦闘に。
「爺さんの言いつけは守ったんだ、サーヴァントを始末するくらいは不可抗力さ」という慎二のセリフが気になります。
ライダーを攻めあぐねているように見えたセイバーが、かっきーんと一発でライダーを吹っ飛ばして勝負決まり。突然の幕切れにライダーを罵倒する慎二ですが、「如何に優れた英霊であろうと、主に恵まれなければ真価を発揮できない」とセイバーは慎二の力不足の方を指摘。士郎との約束に従って降伏の意思を尋ねますが、もちろんそんな気はなし。だって慎二だから。
死んでも主を守れという命令にライダーが従いかけたところで、臓硯登場。慎二にマスター権を与えていた本を燃やしてライダーを撤退させて「父親以下」と慎二を叱責。ここで初めて「間桐」に「マキリ」というルビがつきます。
イラスト 73.png
慎二の前に出て、警戒するセイバーと対峙する臓硯に説明を求めると、始まりの御三家としての間桐とその衰退を語られます。臓硯がここ10年ほど留守にしてたって言うのは…本体が桜の心臓にいることを言ってるんでしょうか。
慎二を逃がしたあと、途中までは臓硯は本当のことを話していますが、桜の話になると
「桜はマスターではありえない、魔術を後継者以外に教えることはない」
「本当なら養子に出すところだが、魔術回路がないのでは貰い手などないだろう」
「間桐の家が魔道であることも知らない、今頃聖杯戦争に駆り出すこともないだろう」
という答え。ばっくれまくりです。
ただ、続けて慎二について「もはや間桐の子供に魔術回路などないのに、どこで秘伝を紐解いたのか」とも言ってるあたり、間桐が魔術師だと明かさないまま過ごさせるつもりだったのは慎二の方だったのかも。

間桐家は敗北したのだという臓硯の言葉を信じて、慎二同様臓硯も見逃し保護した女性を教会へ。助けた女性を運ぶのに、一度は自分で運ぼうとする士郎ですが、セイバーの方が力も速さもあることに気づいて素直にセイバーに任せます。
fateの印象が強すぎて意外な感もありますが、基本的に好いた相手に負担をかけるのは頑迷なくらい嫌がるけど、そうでなければ適材適所で色々仕事任せたりする子なんですよね。

RN/HF 4日目朝 道場まで

イラスト 72.png

じい様がすごく良い声。蟲なのに。
2日目夜にじい様に遭遇したときに「ストーカーはお前ですか」と締められそうになっていたことをレアルタプレイしてやっと思い出しました。そんなこともあったなぁ。
……臓硯とギルが遭遇してたらどうなってたんかしら。

聖杯戦争スタートはfate準拠

夕焼けの教室で桜を弓道部へ送り出したあとはまた既読枠に。
バイトで新都へ向かって、昔住んでいた家のあった場所(公園)に寄り、バイト帰りにセンタービルの屋上に凛を見つけ。
深山町へ戻ってきたところで、衛宮邸で夕食だけ作って帰ったはずの桜の様子を気にして洋館街へ。間桐邸入り口で臓硯と対面。士郎を誰何する臓硯は、桜を衛宮邸に偵察に入れた張本人なわけですが、士郎の顔は知らないのかばっくれてるのか。桜は金髪の不審者について相当不安だったのか、何とかして欲しいと臓硯に相談していたみたいですね。

前2ルートではセイバー召喚後のイリヤとの遭遇で初めて出てくる「アインツベルン」の名前が、HFではここの臓硯との会話で出てきます。
「アインツベルンの娘は壮健かね」「アインツベルンが衛宮を訪ねるのは道理」などの言葉からすると、臓硯はイリヤと士郎の間に親交があると思っていたらしいのですが、そんな可愛らしいものじゃありませんがな。バーサーカー初戦はfateとHFは共通だよ……。BAD1も選択可能だよ……。アインツベルンの事を訊いた時は士郎をフルネーム呼び捨て。何も知らないらしいとわかったあとは君づけな辺りに、ちょっとした態度の違いが見えます。

とにかくこの日は「変わったご老人」程度の認識で帰ってきて、3日目。朝は共通エピソード。朝食中は藤ねえが桜にお弁当ねだったり、士郎が火災の夢を見たのに気づいて声をかけてきたりするくらい。桜は火災の話は知らないのできょとんとしてます。
うちを出るときに桜が士郎の令呪の兆しを気にして声をかけてきますね。「わたしはただ、間違いだったらいいって」とこぼして、今日の夜から明日の夜にかけて、どうか家で過ごして欲しいと頼んできます。桜も4日目の夜まで来られない、というのは聖杯戦争の絡みでしょうね。ライダー召喚のせいかと思いましたが、ライダーはアーチャーより先に召喚されてるので多分違う。

ここからはfateとの共通エピソード。慎二に弓道部の雑用を頼まれて、頼まれてもない掃除まで始めて、サーヴァント戦目撃者としてざっくり。UBWへの分岐になる選択肢は出ないので、自動的にアーチャー負傷。凛への「何故3回殺されかけたのを知ってるのか」のツッコミもなし。イリヤと遭遇し、斬られるところまでfateと同じ展開になります。

ムービーは盛大にHFネタバレですね。最優・最強のサーヴァントとヒロインが揃って黒化。もうちょっとぼかしてるかと思ってました。まぁ何がどうしてこうなるかまではわからないんで、いいのかもしれませんが。

幕間、間桐邸地下室。
声があるので「蟲」が臓硯なのはすぐわかります。ここが臓硯のいう「奥座敷」なんでしょう。
教会と柳洞寺の情勢は完全に把握した上で、第5次の戦況確認中。戦況不利、聖杯も前回との間が短すぎて不完全、ただ手駒だけが完璧、ということで語られる手駒の状況。
胎盤としてもらいうけたものに、実験として聖杯のかけらを植え付けていて、次の聖杯戦争までは保ちそうにないし廃棄予定だったから使い捨ててみるかとそういう話。
………受難だ。受難過ぎる。
ちなみに「胎盤」について語られてるのは多分、UBWで慎二が地下室を訪れる9日目の幕間「ナピチュチムの末」。…あんまり深く考えたくない話です。
手駒登場。もともとぼかされてましたが、声もないので誰とははっきりわからないようになってます。
「マスターは全員殺さなくてはならないのか」と戦いを厭う問いに、「お前がそういうのなら仕方ない、傍観しよう」と答えておきながらそれならば遠坂が勝つだけだろうと思わせぶりなセリフ。
凛は「もし間桐に来ることがなかったとすればどんなだったか」という桜の分岐点を刺激するキーなので、勝ち負けの絡んだ話でつついちゃダメなんですよ。

4日目の朝は一見fateとの共通のようで、実はhf専用エピソード。
凛に「どの話からがいいか」と訊かれる選択肢がなくなり、当面の脅威としてバーサーカーに話が及んだところで、先に臓硯から聞いていた「アインツベルン」という名をイリヤが名乗っていたことから「バーサーカーを倒すまで同盟を組もう」という凛の申し出も選択肢なしで断ってしまうことになります。

交渉決裂で凛がいないので、聖杯戦争の説明とサーヴァントのステータスの見方の説明はUBW同様セイバーの役目。
ステータスの見え方は魔術師によって違うらしいですが、PCの見え方だとどう見ても士郎はゲーマーなのですが。レアルタのはまあ普通なので別段そういう設定じゃないのかも。

説明が終わったところでイリヤの話。
アインツベルンという名に聞き覚えがある、というと難しい顔をするセイバー。士郎が何も聞かされていないことを知ると教会に行くことを勧めてきます。

3日目は桜の、聖杯戦争が始まってからはアインツベルンに絡んだ話が進んできますね。共通エピソードと独自エピソードの混ざり方が複雑です。とりあえず、ここまでで聖杯戦争関係者として御三家の名前が出揃ったことに。

RN/HF 2日目 ルート分岐完了/放課後1年B組 まで

充電完了、HFレポート入ります。

桜は他の2ヒロインに比べて課せられたノルマ分の多い、どうも扱いの不遇なヒロインだと思います。
HFに思うところあれこれ

イリヤルートが没になったあおりもあるんでしょうが、ストーリーの裏側的ダーティーな部分を一人で受け持ちって……
各ルートで「この女に関わったばかりに殺されるかもしれない」というシーンのある月姫でさえ表2ヒロイン:裏3ヒロインで受け持ってたのを、表が少年漫画ノリのFateで表2:裏1で割り振ろうというのが既に無茶な気がするんですがどうなのか。さらに奈須さんが黒い描写になると筆が乗りまくるという人なので、黒くなってからが必要以上に活き活きしてるという orz

表2ルートで出来なかった聖杯戦争舞台裏のあれこれとか、
没ルート分のイリヤ描写とか、
ついでにPCではジャンル的ノルマ分とか、
色々詰め込まれてるせいか、本当なら真っ先に描かれなきゃいけないはずの「全てに変えてもいいと思えるだけの、桜に思い入れられる描写」が一番ないがしろになったまま進行してたのが、設定以上に不憫な気がしてなりません。
設定的には一番年齢制限の必要だったルートですが、描写面では一番年齢制限分のシーンが必要ないルートだったような気もしていたり。

「子供の頃の作文なんてね、ボクの夢は正義の味方になることです、だったんだから」
「うわあ。すごい子供だったんですね、先輩」
イラスト 70.png
「うん、すごかったよー。うーんと年上の男の子にいじめられてる女の子がいたら助けに入ってくれたし、切嗣さんが不精だったから家事だって一生懸命こなしてたし」


桜との穏やかな日常は主にfate・UBWで既読スキップ分に入ってしまったところにあるので、既読スキップ&スキップ確認をオフにしてプレイ中。最初に出てくる一番身近な女子→ヒロインという流れで、話的に馴染みやすくなるのでHFプレイ時にはお勧めです。
…というか、見せ場の「美しいアリア」あたりにも繋がる、士郎が子供の頃から正義の味方に憧れていたことを桜が聞くシーンとか、桜が手伝いに来るようになった経緯とかが3ルート共通エピソードに入ってるので、この辺がさくっと既読になるのは割と鬼な仕様だと思いました…。
Final route "heaven's feel" is now open.

士郎とセイバーだと主従、士郎と凛だと相棒、という基本的なイメージがありますが、士郎と桜の組み合わせになるとのっけから若夫婦的なやり取り発生ですね。
桜に起こされて始まるFate。うむ、ギャルゲーらしいスタート。Fate初プレイ時、このギャルゲらしさが苦手だったのですがもはや動じません。分岐させるためにひたすら桜を構い倒します。
……朝からおいしそうだな衛宮邸のご飯…。 
藤ねえのソース入れ替え事件とか色々ありますが、この辺は特に書くこともないのでそのまま学校行って帰宅。この日の夕食は、桜が初めて士郎の夢が「正義の味方」だという話を聞くところ。積極的に藤ねえを促し、子供の頃の士郎の人となりをどこか嬉しそうに聴く桜を記憶にとどめておいて、夕食後の選択肢へ。

「桜を送っていく」を選択。慎二に対する桜の視線が思いのほか柔らかいのを見れるシーンでもあります。長年一緒に暮らしてる愛着かなー。すぐに手を上げたり色々いろいろする慎二の仕打ちを鑑みると、桜は自分の受難が日常的過ぎて鈍くなってるんじゃないかとも思うところ。HFフラグが立ったので間桐邸まで送っていけるようになってますね。交差点まできたところで、坂の一番上にある遠坂邸の話。士郎が凛の家について知っている、というところに話が及んだところで初めて、桜の「髪で顔を隠すクセ」が出ますね。

「子供の頃、坂の上には怖い魔法使いが住んでいるんだって言われてました」
「桜は信じたのか、その話?」
「信じました。だって子供だったんです。だから、坂の上に行っちゃいけないっていつも思ってました」


という会話が、桜の生い立ちを知ってからだと悲しく聞こえます。

洋館街の坂まで来ると、金髪の不審者の話。どうもプロローグで凛が見かけたときだけでなく、ギルは間桐邸周辺をうろうろしまくっていた様子。あんまり不審なようだったらとっ捕まえるから言ってくれという話になりますが……いや士郎、それ難易度すごく高いから。
間桐邸では蟲の声と、慎二と桜の2人で暮らしているはずの間桐邸についた3つ目の明かり。桜の部屋は2階の、棟と棟のつなぎ目のところ。慎二の部屋は1階の端、一番通り寄り。その上にもう一つ。…臓硯の部屋が慎二の上ってことなんでしょうか。士郎はこの部屋に明かりがついてるのは見たことなかったようですよ。

2日目朝に桜の選択肢が増えてるのでこれもGO。
……朝から何作りこんでるのですか士郎。ぼやっとしたまま台所に立たせると、いつのまにか料理の品数が増えてるという素晴らしいスキルの持ち主。しかし、桜が来てるのに気づくのが遅すぎます。何故そこまで会話を進めておいて人が来てるのに気づかない。声付きなのでPCよりさらに間延びしました。
衛宮邸のキッチンは桜の幸せの場所なのですねー。士郎とお弁当作りしてご機嫌な桜が可愛いです。あと士郎を丸くやりこめる口調にちょっと血筋を感じます(笑)
しかし、桜が衛宮邸に来るまでサラダ油の存在を知らなかったって……
いや、小学校の時点で野外炊飯とか家庭科で絶対扱うから。
士郎からお皿を受け取ろうとしたところで、桜、士郎の手に令呪の兆し発見。一気に元気も食欲もなくしてしまいます。

放課後、桜のいる4階の1-Bに行ってみると一人で残っている桜。具合の悪そうな桜を引き止めて、弓道部に行く前に生徒会室から取ってきたお茶を飲みつつ高跳びの話。
夕焼けの中、横顔を見せる桜の新規CGはここで入ります。こちらを向いて困ったように笑うのとにっこり笑うパターンもありますよ。えーと4年前、桜が学校に入ってきた時の話とあるので、穂群原に中等部があって桜はそこに入ってきた、ということですね。凛は確か中学は別で、このときはたまたま来てたとか。そっか、穂群原中等部はセーラー服かー。この一枚絵の間、桜が凛と並び称される美人になっている、という話もちょこっと出てきますね。さすがです遠坂家。


このエピソードを見ることでHFにルート分岐完了。
ここの新規CGは、桜に何とか明るいCGを増やそうということで苦労されたものだそうで。

UBWgoodとタイガー道場埋め。

UBWgood回収しました! goodはにぎやかなとこがよいですね。

最終決戦後士郎が眠ってから丸1日後の2月16日、5つのENDの中で聖杯戦争終結から一番経過日数の短いエピローグ。
士郎が2人分の朝食用意し終えてから、はたと気づくシーンでhaの「俺とセイバーのご飯ライフがどんなに素晴らしかったかわかるかっ!」を思い出しました(笑)セイバーとの日常といえばやはり一番はご飯になってしまうんですね。……おまえもかブルータス。

道場のセイバーの一枚絵はhaでも繰り返して出てくる、印象深い絵ですね。綺麗。
セイバーにはもう会えないと思ってた分、顔見ただけで喜びまくるのに、後ろから出てきたヒロインに「あ、いたのか」なのがあんまりといえばあんまり。
ENDの中では一番差し替え分に関係する話の割に、変更はないです。「士郎にはフォローしてもらうから」「フォローって何」「色々よ」の流れもまんま。PCのは士郎にもセイバーにも察しが着く範囲だと思うんですがお約束的にわかりませんというところ。レアルタのはさてどう取るかですねー。
セイバーも士郎もわたしのだと怒鳴る凛が好きですよ♪あと士郎、そこは否定するとこじゃないから。UBWである以上反論は認めません。
なにげに、魔術の師匠と戦闘の師匠ゲット、ついでにアヴァロン入れっぱなし(セイバー間近で現界中)というスペックの高いENDでもありますねー。

タイガー道場も1~20までと、24を埋めました。
いくつかメモ。

  • BAD4
    ライダーによる吸血死。慎二のセリフ他、表現が多少マイルドに。
    ライダーが噛み付く表現が「上品に口を開け」「口付けるように」なのですが、PCのどこかで「血盆のような口を開け」という表現で吸血死するのがあった記憶が……。PCのBAD4出してみたら変わってなかったし、HFのBAD28でもなし。パッチ変更とか…?普通に記憶違い?
    思い当たる方がいらしたら教えていただけると助かります。

  • BAD5
    転落→剣化暴走死。今際のセリフの「止めなくちゃ」が自分の異状のことではなくて、あくまで鮮血神殿のことなのが士郎らしい。

  • BAD9
    fateルルブレ死・in居間。「自然治癒がセイバーの剣に対しては働かない」とはっきり書かれているのはここですね。UBWのキャスター襲来で負った傷の治りが遅かった理由と、fate凛が「アーチャーがセイバーに斬られた傷だけ治りが遅い」といってた原因。
    治癒力関係はBAD11の公園での根性切れ死で、士郎の気力が萎えた途端に急に威力をなくすような描写があるので、気力かセイバーとの絆が影響あるのかなーという気もちょっとします。

  • BAD10

  • fateルルブレ死・in中庭
    キャスターの狙いはセイバーだけでなく、邸内の魔術師と聖杯だった模様。……どうしようとしてたんだろう。
  • BAD12
    言峰来襲。選択肢から死亡までがとにかく長い……!話の運びとしては好きなほうに入ります。第4次情報がいくつか含まれたENDでもあり。

    • 切嗣が最初に排除すべきとしたマスターが言峰。

    • 第4次当時、セイバーは言峰が切嗣に「撃ち殺された」と思っていた。

    • 言峰は戦闘放棄の意思を示したところで背後から切嗣に撃たれた。

    • など。

    あー3巻ーーー… orz
  • BAD13
    不吉の13。fate唯一の好感度型。なにがすごいって、これが2回目差し替えの翌日、「ほほをつたう」のあとに普通に入るところが恐ろしい。でも好き。ちょんぱがぼかされていますが、読みようによってはPCの描写まんまに取れるところ。
    BAD13のいいとこは「一瞬の迷いからいきなりDEAD」とサロメちっくな構図だと思うんだ。

  • BAD17
    UBW雑木林戦。なぜかここの3択のうち、BAD行きは2つだと思い込んでいましたが確認したら1つでした。あれ?……ライダーにBAD送りにされすぎてトラウマになってたくさい。
    ちょんぱと書いてないけどちょんぱしたのだとわかる変更になってます。BAD1以来の断末魔END。今度はボリューム落とすの忘れませんでしたよ。いくつか改変があるものの、なぜかPCのまま残っているヤバい表記が一つ。
    ―――ライダーが目を抉るのを止めた理由がPCまんまです。
    いいの……?

  • BAD18
    生徒会室で男2人で心中。テキストでは一成の口からキャスターの声が聞こえてきたような書き方ですが、ちゃんと一成の声優さんがしゃべってます。ここの道場でキャスター統治下の柳洞寺の人々に掛けられた制約が説明されてますね。あと、いろいろいいつつ一成はキャスターを善人だと認識してた様子。

さてhfに入りますよー。ゴーゴー♪

RN/UBW 最終日 ~true

―――体は剣で出来ている
ファイル 107-1.jpg
いよいよ最終日。
ストーリー面で大きな変更はないので一気にいきます。今まで、曲の差し替えはPCでの刷り込みがある分違和感がありましたが、UBW決戦時の曲のあて方はとても好きですよ。
unlimited blade works


パスが通ったあと、凛からの供給量を確認する場所が凛の部屋の前の廊下に変更。PC同様、士郎の投影の限界数があるのでメモ。
士郎の最大魔力20~30:投影2:強化5
で、投影6回でだいたい終わっちゃうって…なんかいつも滅茶苦茶してるのでよくわからないんですが、結構少ないんですね。
凛のバックアップで30~60くらい投影可能ということですが、ギルガメッシュ相手だと二桁の連続投影とかする羽目みるんだから、結界展開するより投影の方がコストパフォーマンス悪そうだなーとか。

日付が変わって、電気と戸締りのチェック。なにげに好きシーンだったりします。士郎と凛を無事に帰すことは出来るかもしれないけど、自分は多分戻ってこれない、という状況でじっと空と衛宮邸を見ているセイバーがよい感じ。

山へ入っていくシーンで、山道の背景絵が表示されるようになりました。
パスの調子を確認するシーンでの会話が少し変わって、
「初めてだから心配だったけど」
「もしかして行き当たりばったり立ったのか」
「そうじゃなくて士郎とセイバーの2人の掛け持ちの話」
といった流れになってます。
……PC版のやり取りが可愛かっただけにちょっと惜しい…
で、会議中は「撃てて2回」だった凛セイバーのエクスカリバーが、士郎にもパス通したことで1回に。まぁ実際はセイバーが戦闘する羽目見るのは小次郎だけなので、あんまり問題ないですね。

幕間、参道石段下。
出来るだけ早くに別働隊の負担を減らそうと急いでいるのは、士郎・凛組もセイバー側も同じ、ということでフライングじみた速攻で駆け上がるも、小次郎がいるのでセイバー山門前でストップ。
UBWでは2度目の対峙ですね。
キャスターがいなくなっても小次郎が現界してるのは依り代が山門だから。消えかかってるのは、キャスターが現界20日分の魔力しか与えてなかったから。
……なんとなく単独行動スキルのせいだと思っていましたが、覚え間違っていたらしい。
あと、UBWでは描写そのものはなかったと思いますが士郎がキャスターに拉致られたときのドンパチで燕返し見てるんですね。
架空の剣士云々の話をしたあと、戦闘へ。

士郎・凛組、柳洞池へ。
慎二聖杯がもちもちしています…「黒い血液を噴出している」とあるのが、fateでも出て来た呪いの泥ですね。見ただけで死ね死ねいうアレ。さて、あれを止めると言ってもどうしたもんでしょうというところで金ぴか王登場。出くわすなり人のことを「不出来な顔」言うのはやめてください。
セイバーがいないなら黙って聖杯眺めてろとか言われますが、聖杯を止めると啖呵きろうとして遠坂さんにお株を奪われる士郎(笑)
ここのおっとこ前な遠坂さん好きです。「ちゃんと生身のある人間なんだから、むざむざ飲み込まれてたまるもんか」とか。走る凛の背中を守る形になる士郎。UBWはこういう分担戦法みたいなのが多い気がします。ギルガメッシュvs士郎の構図が出来上がったところで幕間。

山門では、埒の明かない攻防に勝負をつけに来る小次郎との鍔迫り合い。焦るばかりだったセイバーが本気モード入ったところでストップ。
続いて池。水面も池の底もお肉…。
10個の宝石のうち、最後の2個を飲み込んで呪いの防御に当てるものの、あおりで熱が上がる上がる。
…40度超えたら普通障害物なしでも歩けないと思うんですが、足取られながらぞぶぞぶ。遠坂さん健脚です。思わず「火の海のほうが楽なのに」と口にしてしまってからはたと我に変えるくだりが好き。
さしあたって士郎の担当分は「ギルガメッシュに凛を攻撃させないこと」なわけですが、この頃にはどんぱちの場は凛から遠く、セイバーに近い境内に移動。士郎が誘導したんだったらえらい。と言うか慢心王うっかり。どうにかお肉の島に着いたところで、肉がサーヴァントと同類だと言う話に。ちょこちょこ出ていたけど聖杯戦争は降霊儀式なんだよ。1周目全然話聞いてなかったので、最近になって気づきましたが。
まぁこの辺の詳しいことはhfに譲って、慎二探索、発見。

境内では遊ばれ士郎。一本ずつちまちま飛ばしてくる金ぴか王……って言うか、こういう余裕ぶった戦い方はなにげに敗北フラグですね。「おのれ貴様ー」みたいな感じで負けるパターンに既に踏み込んでます。確かにある意味害のない危険物。
「投影、開始」のボイスは今までずっと同じ調子で入ることが多かったんですが(多分同じ素材を何回か使いまわしてるんじゃないかなーと)、ここに来てかなり切羽詰った調子に。文字通り血反吐吐きながらの投影です。17本の投影準備を待機させるあたりの描写で、実体化させる直前の剣を自分のイメージの中で待機させたままで制御不能になると中から串刺しになる、ってのがあるんですがこれってよくbadやhfでなるアレですよね。
士郎は隠し武器的に投影準備していたつもりが、何本ストックしたのかギルガメッシュ見ただけで看破。……物量作戦一斉射撃よりその把握能力の方がよほど大物っぽいと思うんですが。
ハイじゃあ出来を見てあげましょうねという感じで、士郎が準備したのと同じ宝具を射出。士郎は投影だと1本ずつしか出来ないので大忙しです。あーこれは確かに結界展開よりコストパフォーマンス悪いですね。切羽詰りつつ、アーチャーは勝てると言ったのに何で勝てないのか、何か間違えてるのかと考え始めたところでエア登場。
剣なのに構造が読めないと慌てる士郎ですが、そりゃ読めないだろうなぁ。あれ、空気だから。

fateでギルガメッシュは「銘などないのでエアと呼んでいる」といってますが、開放時の真名が「エヌマ・エリシュ」(天地創造譚)である以上、あれは原初に天地を分けた大気そのものなんだろうと……。いや、作中も設定でも明言されてないけど。ていうか、エアは英語のairなのか、シュメールの天の神エアのことなのか両方なのかがよくわからないのですが、公式で特に何も言われてないのでわたし解釈では空気。空気が天と地をわけている、というのはエジプトとか中東あたりの神話でよく見る概念だったような気がします。うろ覚えだけど。

幕間、燕返し。小次郎とセイバーの決着シーンには新規絵が入りました。小次郎の下にもぐりこむセイバーから位置替え等で3パターン。小次郎、斬られてるのにカッコよげです。
決着のあと、すぐに走り去るセイバーと石段に腰を下ろし、そのまま消え去る小次郎。

境内では、どうにか盾になりそうなものを投影したもののやっぱり吹っ飛ばされてる士郎。ギルガメッシュが調子こいてアーチャーと士郎の話を始めるものだから、決闘のときのモノローグ再現スタート。…負けフラグ立ってるよ、うっかり王。
「なんだ、それだけのことじゃないか!」はやたら元気な声なので、ピアノ曲でしんみりしていた耳にはちょっとびっくりです。モノローグしてる最中に剣の世界を見て、展開の仕方がわかったらしいので士郎ちょい強気。何度目かのGOBを払ってセイバーやっと到着ですが、セイバーを池へと促して士郎引き続きギルガメッシュと対峙。去りかけたセイバーと士郎のやり取りは好きなところです。「伝えたいことはその後に」が成るかどうかがトゥルーとグッドの分かれ道。

UBW展開のために手を差し出す士郎。ここは今までと違って、右手の上に左手を重ねる形なんですね。士郎の主だった回路は左半身にあるらしい、というのは今までのレポートで書いてますが、普段使ってないその先の回路は右側にあるということなのかもしれません。片目を開けて、テンカウント詠唱を確保するためのアイアス展開です。
……結局変えなかったんですね、ここの描写。
描写ではどう見ても士郎、用語集ではアーチャーが展開してることになってるローアイアス。「見たことがあるなら投影できる」という設定上、士郎が投影できるわけはないんですがじゃあ何で片目開けてるのとか盾が出た時点でアーチャーに気づかないのもどうかとか色々あるんで、もしかしたらレアルタで多少変わるのかもしれないと思っていたんですよ。(ちなみにもう片方を閉じてるのは自分の内面にもぐって集中するためらしい)
出だしがアーチャーと同じなのにどんどん変わっていく士郎の詠唱は大好きです。「無限の剣で出来ていた」のボイスは叩きつけるような勢いで、ゲームで想像していたのとは違いましたが無問題。フル展開の回路が相変わらずきれいです。UBW展開完了。UBW内では2つの剣を同時に引き寄せることが出来ますよ。
この辺の士郎のセリフはアーチャー入ってるなぁと思います。
発売前から出ていたアップの一枚絵はやはり「武器の貯蔵は十分か」。目を閉じたパターンが一瞬出たあと、おなじみの絵。左頬に回路が緑色で浮かび上がります。

イラスト 65.png池の縁で立ちすくむセイバー。
本能的に触れたらまずいのはわかるものの、見えるところに凛の姿なし。パワーファイターらしく池に走りこもうとしたところで凛との交信。抑止力発動しちゃいそうだし早いところ斬らないとまずいんですけど、まだ凛が中です。外に出ることにするけど間に合わなかったらそのまま斬っちゃってねな話に。そりゃ間に合わなさそうかなーという意味ですね。即座に飛び込もうとするセイバーにすかさず令呪でストップ。さすが仲良しさん、セイバーの性格をしっかり把握してます。
中の凛の状況はといえば、慎二を切り離すのに神経手術して、呪いで消耗してて、ついでに士郎がガッツリ魔力持ってってるのですっからかん。すっからかん過ぎて聖杯も核としてみなさないくらい。ていうか凛、予備タンクって何。どこまで容量があるんですか。いや用語集に書いてあったけど。んで、逃げ道ふさがれてるし出るに出られないんで残り一つの令呪を使ってセイバーに聖剣使わせちゃおうかなーと、
……すいません、令呪は3画ですよね?「池に入るな」以外に使った令呪ってなんでしたっけ、思い当たらなくてすごく気になってるんですが。
いいところでアーチャーの助け舟。凛の脱出、聖杯破壊。
UBW柳洞池はここで蒸発してしまいました、なんまいだー。
セイバーポイントが足りないので、ここでセイバー退場、トゥルーEND行きです。セイバーはアーチャーと士郎のやり取りをみて退場を決めたことになるのですね。

境内に移って「エミヤ」。勝ち決定です(笑)
流れはPCと変わりませんが、ちょんぱがダメなのでエアを止めるシーンの描写が変わりました。
干将莫耶で「魔剣を叩き落し」、UBWから離脱しようとしたギルガメッシュは「残った腕で背後から宝具を引き出す」に変更。
……残った腕って。

エクスカリバーの余波でUBWが吹き飛ばされて、黒い孔登場。ギルガメッシュが飲み込まれ、気の抜けたところで天の鎖。
「脳なし」が引っかかったらしくて「できそこない」に。…「能なし」だったらなら多分引っかからなかったんでしょうけど。
「右に避けろ」からの流れは変わらず。
背後遠くにアーチャー見つけて、思わず嬉しそうに笑ってしまう士郎がいい子だと思います。というか、理想相手に根性入れろと叩きなおして、最後はやっぱり理想として見届けるこの複雑さ加減がとても好き。言いたいことは凛が言ってくれる、というその信頼も好き。

アーチャー視点で凛との別れ。
一枚絵の凛の顔が微妙に描きなおされてる気がします。綺麗になったけど、表情としては前の方が好きですよー。こう、一生懸命見つめてる感じが。なんか少しぽーっとした顔になりました。
「もう一度、契約して」とか好き。
というか、アーチャーは「いいから少し休んでけ」と言いたくなるような幸運値Eっぷりなので、hollow後日談ぽく現界ENDがあればいいのにと夢見たもんです。まぁそういうのはファン側で作ってくれる方たちがいらっしゃるのでいいんですが。衛宮邸に入れてあげたい。屋根とか庭とか土蔵とかじゃなくて。
イラスト 66.png
「大丈夫だよ、遠坂」は、軽く噴出すような、「遠坂は心配性だなぁ」的なイントネーションになりました。声の調子が士郎。
いやあんたあれだけテンパって好き放題大騒ぎして心配性だなぁもないだろうと言いたくなるような吹っ切れ方でした。
笑顔EXなエミヤスマイルは大好きですが、PCで初めて見たときに思わず漏れた一言が「……誰」だったのも覚えています(笑)あんなひねたのが、笑ったらかわいーんだもの。

1ヶ月でアーチャーの面影も薄れつつある夢うつつの士郎。
……いや、覚えていない方が幸せだろうと思います。変色が免れないのかどうかわかりませんが、同じ姿かたちになっていくわけで。
終業式。
言峰の代行でやってきた人物というのは、あとで桜を可愛がってくれたと書かれていた老司教ですね。haの「来訪者」で触れられてたディーロ司教。
慎二が入院しているのは協会ゆかりの医院らしいですが、市内にあるんだろうか…。こじんまりしたところっぽい書き方です。UBWの慎二は3ルートで唯一今後頑張れよと思える慎二。まあ他2ルートには慎二の今後はありませんが、桜の為に。皮肉屋だけど素直なのが中学くらいの慎二だったようですよ。士郎視点なので点が甘そうな気はしますが、丸く収まるならそれはそれでよし。

廊下でちょっかいかけてくる遠坂さんが楽しいです。惚れた弱み最強。夕焼けの教室最強。凛ルートはどちらもハッピーで、この先が楽しそうだと思えるのが嬉しい。ロンドン編は、無理だろうと思うけどみてみたいです。

PCのとき、ここで唐突に出てくる「陸上部にいなかった?」がなんだろうと思っていたら、hfで桜を黒寄りに揺さぶるために使われる布石だったことにげんなりした苦い思い出。レアルタでは差し替えイベントで触れていたので、ここで再度触れた形になりますね。触れ方はレアルタのほうが好きです。

hfの前にGOODも回収予定。

ポップでキュートなジェノサイド タイガー道場16・9・1

UBWのレポートが上がらないうちにHF進むのもなんなので、ぽちぽぽちとタイガー道場を回収してみました。
BAD ENDの分岐でも何かと設定ちりばめられてるので、出来るだけ回収しとかないと何かしら間違えそう……
承知の上で設定と違うこと描くのも多いのですが、設定とあわせて描いたつもりのものがうっかり間違っていると割と切ないので、個人的に忘れがちなこととか色々メモっておきます。

・BAD16
記憶消去ENDだと凛の存在自体覚えてないんですね。士郎だけでなく藤ねえも記憶操作されているようなのですが、桜はどことなく全て承知していそうな雰囲気。いや、桜に関しては不明確なんですがなんとなく。
・BAD19
飛頭蛮。めり込んだけど飛ばなかった。
ヒロインがすぷらったるのでENDは滅入りますが、道場が好きです。…飛頭蛮な先輩に声がついたことであの淡々とした感じがなくなっちゃったのが個人的に惜しい。殴ッ血KILL素敵。
・BAD1
奈須世界では心霊手術って下法扱いなんですね。んで、言峰は協会でも稀有な心霊手術の使い手、と。協会と教会に繋がりがある言峰ならではですが、これ以外の魔術は身につかなかったと、ほほう。…Zeroでは一通りは身につけたような描写だったような。
あと、セイバー。
単純に依り代を失った場合のセイバーの現界リミットは2時間。
で、それはそれで困るので、サーヴァントは元マスターを殺して魔術回路だけ引っこ抜いちゃったりみたいなことがあるらしい。ふーん。でも5次にそういうサーヴァントはいなかったような。依り代なくして消えかかってたキャス子さんでさえそういう描写はなかったですよね。依り代いてくれなきゃ困る、むぎゃーと騒いでいたのはUBW聖杯とHF聖杯くらいしか思いつかない……

ところでBAD1で士郎をミュートにしておくのを忘れたわけですが

―――い。
いやああああああああああぁ(泣)

士郎の中の人は、上手です。
殊に苦悶の声が上手だと今まで何度も書きました。
書きましたが。
恐ろしいことに、一番神なのが断末魔でした。
い…一昼夜開けてまだ耳に残ってるってどういう…
中の人は呻きだの叫び声だのまでテキスト通りに声にしていくという、なにげに高いスキルの持ち主なのですが、惨殺ENDでこのクオリティの高さはきついなぁ。

紅葉おろしにはされませんでしたが、首から下がおせんべいになりました。そんでやっぱりコンパクトになったところをお持ち帰りされましたorz
イリヤ怖いよイリヤ怖いよ「だから何」怖いよローレライが怖いようわぁぁぁあん。

あ、あとタイガースタンプをクリックすると道場が見られる仕様いいですね、嬉しい。

RN/UBW 15日目 差し替え後半

パス連結として、移植儀式スタート。
セイバーのときはどらごんきしゃーでしたが、凛のは意外にも青い海のイメージ。鱗がきらきらします。…絵の枚数は負けてます(笑)が素材の動かし方は凝っているように思います。
赤いのに青い


左腕の魔術刻印を士郎の胸にあてがって、共感開始。
新規絵です。真上の光源がやたらムーディーなのと、暗い中刻印の光に照らされる2人のパターン。士郎と凛が同じ画面でちゃんと描かれる唯一の絵ですねー。
移植には拒絶反応を伴うかもしれない、という凛の言葉に、慣れてるから、と返す士郎。
ぽつぽつと軽口を叩くのがかわいい。
絵では少し離れてますが、テキスト上ではもうちょっと近づいている様子。
イラスト 62.png
凛の詠唱は表示が独語、読みは日本語。
同調で感覚の狂っていく士郎。この辺はセイバーとの共感とよく似ています。だんだんとわかりづらくなっていきますよ。奈須さんの文章は、難しいことが書いてあるわけではないのにわかりづらいのが特徴……なんとなーく流し読むのが吉。
テキスト上色気を含ませてるらしい凛の吐息が一回入りますが
・・・・・・・・・・・・例によって士郎の勝ちだったりします。
いや、もしかして吐息とかに色気持たせるのわざと避けてますかヒロイン陣。いいけど。よくないけど。ていうかもうあとは任せた桜orz

次第に刻印自体のイメージ世界に繋がっていきます。
赤いイメージの外界から、青い海で囲まれた球状の世界へ。
発売前から出ていた「魚」のイメージは、「海」という世界を構成する、それ以上でも以下でもない完結したパーツのイメージらしいです。食物連鎖とかしません。
ただ、士郎は餌のイメージらしく、お魚にもやっぱり食われます。
ヒロイン全員に食べられる主人公……。いや、士郎の美徳といえば献身なのですが、食べられてばっかりでいいのか。がんばれ男の子。

同調で、断片的に流れてくる凛の記憶。
時臣との別れ。
涙も流さないまま、言峰に伴われての葬儀。

記憶に紛れる形で、士郎自身が刻印を移植される感覚も混じります。片腕が虫の腕になったような不快さ。一つだけでもこれなのに、あいつはその何倍もの感覚に耐えながら笑うのかと。
それぞれほんの数行、箇条書き的な描き方ですが、snで一切触れないままだった凛の負ったものをここで多少補完した形になりました。
最後に流れてきたのが、夕焼けの中で高跳びを繰り返す誰かのイメージ。
革新的な印象と思い入れのあるイメージだとだけ把握した頃、イメージ世界から切り離されて徐々に外界へ。

ベッドの上で気を失ってた士郎、一瞬寝過ごしたのかと思ったらしいですが、隅っこでクッション抱えてる凛を発見して一安心…と思ったら超不機嫌そう。例の一枚絵です。
移植は言峰でも誉めただろうというくらいに完璧に成功して、後遺症もなく、痛みも痛みというほどないそうで。左肩にお魚模様の刻印が一個つきました。
さてそうなると、凛が何でご機嫌よろしくないのか。ご機嫌伺いしてみると、
「見たでしょ、このケダモノ」
見たってなんですか、ケダモノってなんですか、俺やばいことしましたかと慌てる士郎。でもベッドそんなに乱れてないしって、おいこら。いいんですね、審査通るんですね、それで。

視覚は真っ白だったし見たといわれてもなんか断片みたいなもんで、と言うところでようやく思い当たって高跳びをみてた話をしてみたところ、クリーンヒット。ていうか、かいしんのいちげき!
…遠坂さんフルスイングのクッションが。
ばすこばすこと水入り枕並の衝撃のあるクッションで叩かれた挙句にそのままアッパーもどき(あくまでクッションで)を決められ、ダウンしたところを首根っこ掴まれて、部屋の外にぺっ。
イラスト 63.png
……見事などつき愛です、遠坂さん。

ちなみにこの共感による記憶の覗き見は、士郎がセイバーやアーチャーの記憶を見るのと一緒らしいのですが、UBW士郎はセイバーの記憶見てないでしょうが、と一応つっこんでみる。

セイバー差し替え2回目はPCのセリフをあちこちに残しながら少女漫画風味にシフトする方向でしたが、凛差し替えは凛の2段階脱ぎと何とかねじ込んだ「ケダモノ」が残っているくらいで、あとは凛の内面に触れる&高跳びエピソードを補強する、という形です。どちらかというとセイバー1回目に近い変更の仕方ですね。「キスしちゃった」どころか凛と士郎それぞれの「そういうの抜きで」も残っていません orz
……あの差し替え方なら、やりよう次第でもうちょっとセリフ残せそうだったのに…。
というわけで、致死量の初々しさはPCだけのものです。
レアルタ版の楽しみどころは、期待と妄想だけが空回りする士郎(笑)と、魔術刻印継承や時臣の葬儀にまつわる凛の記憶の断片。