4日目朝の道場から教会にかけては第4次における切嗣とアインツベルンの話。セイバーから少しと、言峰から見た切嗣像。
Zero3巻を読み終えたところなのでついダブらせてしまうのですが、言峰がどれだけ切嗣に幻想抱いてたのかちょっと伺える話になってます。会話したこともないのにあれだけ語れればご立派というかなんというか。
夜は初っ端から海浜公園で慎二・ライダー・臓硯と遭遇。
1日分一気に書いたら長かった
アインツベルンについてセイバーは、自分は知っているが、士郎が知りたいのなら教会で訊くといいといって、第4次で自分が切嗣のサーヴァントだったこと、言峰もどのサーヴァントのマスターだったかは不明ながら参加者で、最後まで切嗣が警戒していたのが言峰だったことを教えてくれます。
前のルートでもセイバーは言峰が何のマスターだったかは知らないと言ってるんですよね。Zeroではアサシンのマスターとして最初に脱落したことになってるんですが、そのあとのことを言ってるんでしょうか。
教会につくとセイバーは「私が召喚されたことは秘密にしてください」といって外で待機。礼拝堂に入ると人がいて、神父はいますかと声を掛けてみるとギルガメッシュ。何者かわからないなりに本能的に身をすくませる士郎に「よくないものに魅入られているな、おまえ」という言葉を残したあと、普通に言峰を呼びにいってくれます。初プレイのときは「よくないもの」って何よと思っていたのですが、今にして思えば桜のことなのですね。
ギルガメッシュは奥に引っ込んで、言峰登場。
切嗣の息子だからマスターに選ばれたのかという士郎の問いに、
「本来、聖杯を知らない魔術師に令呪は宿らない。極めて稀なこと」。
……でも第4次にもいたよ、聖杯も魔術も知識にない「満ったせー♪」な人が。
まあそれは置いといて、第4次当時の切嗣。
切嗣と戦って一命を取り留めたのは言峰だけ、という話があるのでウェイバーは切嗣と直接対決はしなかったんだろうなー。「ビル爆破するわ、恋人を人質に取るわ」という用語辞典のほうの伏線はZeroで消化されましたが、ここで言峰の語る「敵の肉親を盾にし、敵の友人を足枷にし」というのは一体どういう話なんでしょう。Zero3巻の時点で残っているのは4組ですが、盾になりそうな肉親のいるマスターは限られますし、友人とかになるともう誰の話ですかという感じなんですが。
あと「非情が悪であるなら前回最もわかりやすい悪は切嗣だった」には異議あり。キャスター主従がいる、キャスター主従が。いや、あの人らは非情というかイッちゃってる人らですが。
言峰の語る切嗣の描写には、UBWがアーチャーが取っていた行動そのままをダブらせてますね。10を助けるために1を殺すけど、人が死ぬのを許しているわけではない、皆が笑えるならと最小限の犠牲を用意する、という。
言峰は色々と語るのですが、その実切嗣を直接知っているかといえば、一度殺しあっただけで、あとは話したこともないという。
……いや、それで「あれはこういう男だった」とか「こう考えていたのだろう、こうしたはずだ」とかどこまで夢見ちゃってるんですかこの神父……。Zeroでも一方的に切嗣に期待して城までやってきて、どうも考えていたのと一致しないとなると女2人ズタボロにして帰っていくというどうしようもなさを発揮してますが。
改めて言うことでもないけど、わがままだよ神父。
どこで知ったのか、切嗣の願いが「完全平和」だったことも知っています。
あとアーチャーやアヴェンジャーに関わる反英雄の話。言峰自身のゆがみに関して伏線の張られる場面でもあります。
一通り切嗣に関して話したあとは、アインツベルンに絡んで始まりの御三家と聖杯の成り立ちの話。この時点では「アインツベルン、マキリ、遠坂」という呼び方をしてますね。マキリと間桐の読み替えの話は夜には出ますが。
アインツベルン=聖杯担当。探求1000年。
マキリ=令呪担当。500年。
遠坂=土地提供、世界に孔を穿つ秘術提供。第1次からの200年。
あと、遠坂側の協力者としてゼルレッチ翁。
言峰は、衛宮がアインツベルンを裏切ったが故に士郎は抹殺対象だといいますが、イリヤ本人にしてみればもっと個人的な理由の方が大きいんですけどね。
……それで抹殺対象にされたほうはたまったもんじゃないですが。
切嗣がアインツベルンを裏切っても理想を守り通そうとしたなら、自分もその意思を貫かねばと思いを新たにする士郎。
―――HFは、あとで失うことになるものほど、最初の方で大事なものだと強調されます。鬼展開。
聖杯戦争するなら命がけで囮にでもなれという話と、言峰は以前死病憑きと関わったことを機に治癒魔術を身につけているので、負傷者が出たら教会につれてこいという話を幕引きにして外へ。
セイバーに「言峰に世話を焼かれた」と話すと何か見返りでも求められたかとぎょっとするセイバー(笑)きりっとした印象が強いだけに、隙のあるセイバーは可愛いです。砕けた雰囲気になったところで、改めて相棒として握手。
士郎はfate(と共通エピソード)以外でセイバーを戦闘に出し渋ることはありません。夜は2人で巡回しよう、ということで決定して、取りあえずは夕ご飯の支度。
支度をしながらセイバーの魔力のやりくりの話。
いつもそうですが絶対値でなく相対比での計算。守りにまわしてる魔力が大きいので、怪我の回復より鎧の損傷のほうが消費魔力が大きい、なんていうちょっと意外な話もありますが、もともとの手持ちが大きいんだから大丈夫でないですかと3ルート中で最も楽観的な結論を出して、さて次は藤ねえと桜をどう説き伏せるかの算段。
「切嗣の知り合いで、しばらく下宿する」という説明は他ルートと変わらず。寝室は離れです。fateよりはものわかりよくOKを出す藤ねえと、「セイバー」という名前に反応する桜。他ルートでも反応はしてたんですが、HFが一番わかりやすく反応します。ただ、サーヴァント追い出しても仕方ないというのがわかっているせいか了承自体は割とさっくりもらえます。桜が激しく拒否を示すのはむしろ凛のほう。
夕食後、食器の配置がいつもと変わってたり、ペーパータオルがごっそり減っていることから、朝は士郎の手当ての為に凛がいたという話になり、士郎が(さよなら憧れの優等生像)なんてにがーい回想をしている横で、桜は「ぜんぜん関係ないはずなのに、どうしてあの人がここにくるの」と異様なくらいの動揺をみせて士郎を驚かせることに。
夜になってから巡回。
深山町の士郎の家側の住宅街では何も発見できずに交差点まで降りてきたところで悲鳴。一夜目からの敵との遭遇で、殺しあうことにすくむ士郎を動かすのは、結局戦わなきゃいけないという切迫感よりも誰かを見殺してしまうという恐怖の方だったり。
海浜公園にたどり着くと、吸血中のライダー。その後ろに慎二。
意外な相手に混乱しながらも、襲われた女性を助ける方に夢中になってそのまま戦闘に。
「爺さんの言いつけは守ったんだ、サーヴァントを始末するくらいは不可抗力さ」という慎二のセリフが気になります。
ライダーを攻めあぐねているように見えたセイバーが、かっきーんと一発でライダーを吹っ飛ばして勝負決まり。突然の幕切れにライダーを罵倒する慎二ですが、「如何に優れた英霊であろうと、主に恵まれなければ真価を発揮できない」とセイバーは慎二の力不足の方を指摘。士郎との約束に従って降伏の意思を尋ねますが、もちろんそんな気はなし。だって慎二だから。
死んでも主を守れという命令にライダーが従いかけたところで、臓硯登場。慎二にマスター権を与えていた本を燃やしてライダーを撤退させて「父親以下」と慎二を叱責。ここで初めて「間桐」に「マキリ」というルビがつきます。
慎二の前に出て、警戒するセイバーと対峙する臓硯に説明を求めると、始まりの御三家としての間桐とその衰退を語られます。臓硯がここ10年ほど留守にしてたって言うのは…本体が桜の心臓にいることを言ってるんでしょうか。
慎二を逃がしたあと、途中までは臓硯は本当のことを話していますが、桜の話になると
「桜はマスターではありえない、魔術を後継者以外に教えることはない」
「本当なら養子に出すところだが、魔術回路がないのでは貰い手などないだろう」
「間桐の家が魔道であることも知らない、今頃聖杯戦争に駆り出すこともないだろう」
という答え。ばっくれまくりです。
ただ、続けて慎二について「もはや間桐の子供に魔術回路などないのに、どこで秘伝を紐解いたのか」とも言ってるあたり、間桐が魔術師だと明かさないまま過ごさせるつもりだったのは慎二の方だったのかも。
間桐家は敗北したのだという臓硯の言葉を信じて、慎二同様臓硯も見逃し保護した女性を教会へ。助けた女性を運ぶのに、一度は自分で運ぼうとする士郎ですが、セイバーの方が力も速さもあることに気づいて素直にセイバーに任せます。
fateの印象が強すぎて意外な感もありますが、基本的に好いた相手に負担をかけるのは頑迷なくらい嫌がるけど、そうでなければ適材適所で色々仕事任せたりする子なんですよね。