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RN/HF 5日目 深山町の公園まで

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「さっきのはウソだよ。
 本当はね、知ってる人だった」


HFの士郎は言峰と良くしゃべります。

助けた女性を連れて教会につくと、例によってセイバーを外に残して士郎が中へ。
治療に使えそうな部屋が言峰の私室しかないって……部屋余ってそうなのになぁ、教会。というか、その程度の設備でいいんだろうか監督役。
治療の間、開幕早々に判明した間桐家のことを考える士郎。治療を終えて戻ってきた言峰にちらりと、のっけから知り合いがマスターで凹んだことをこぼしてみたり。HFの士郎と言峰は「どっちにしろ歪んでいるもの同士」として描かれるせいか、言葉少なであったりはしても割と色んなことを話しますね。他者の望みに気後れせずに心置きなく戦えとかそんな話をされて外へ。

女の人が助かったことを報告してセイバーと話すくだりでは、昼にもまして親密度とか信頼度アップです。「むーっ」っとむくれるセイバーの立ち絵がもう登場。早いなぁ。
誰かを守るという望みは1千年をかけた望みにも劣るものじゃないと思う、と語る士郎に
「この身は貴方の剣となる。シロウがシロウである限り―――その期待を、決して裏切ることはありません」
と再三の誓いが強調されます。fateでもこんなに短期間に何度も誓わなかったんじゃないでしょうか。
ある意味、死亡フラグ着々と成立中。
―――私、聖杯戦争が終わるまでシロウのサーヴァントでいるんだ。

5日目朝。
ここまで睡眠時間に愚痴を言ったことはなかった士郎が、珍しく愚痴ってますよ。まあ実質2時間はさすがにねぇ。
そしてほぼPC通りに、寝起きの青少年の枕元に信楽焼の狸っぽいもの襲来です。びっくりしただけでなくてまずいのね、はいはい。ちょっと削ってはあるけど何で残ってんのかなぁ。
狸さん、割り振られた部屋が離れなのはやっぱり不満だそうで、直談判しにきました。直談判は結構ですが、月曜なので学校です。セイバーともめたままご納得いただけなかったので、朝ごはんはパン食をやめて和食になりました。なんだろうこのささやか過ぎる抗議は。……嫁?
桜がやってきてセイバーに挨拶。よく眠れましたかという桜に「慣れない部屋でしたがこの屋敷には慣れていましたので」という返事。アインツベルン陣営は第4次後半で拠点を衛宮邸に移してるんですよね。今の衛宮邸はあとからいろいろ改築したり増築したりしてるっぽい。

ジャーマンポテトの味見をする桜はかわいいです。妹もいいのぅ。そしてそのジャーマンポテトのレシピが欲しい。たまねぎでない甘味はなんなの、教えて士郎。
元気そうな桜に慎二の様子を聞きかけてやめる士郎。
慎二の名前が出たところで、今は様子がおかしいので慎二に関わらないで欲しいという桜。―――なぜに立ち絵が笑顔?
前からこうだっけと思ってPCを見てみたら、元は目をそらしてうつむく絵でしたよ。
というか、PCでは桜の右頬が腫れていて、慎二に顔を殴られたことが発覚するシーンだったのですが、その描写がまるごと削除になってます。……CERO・Cでも乗り越えられなかったのですね虐待描写の壁。
ちなみにPCの描写では、以前から桜は、慎二になじられた後はひどく落ち込んだり逆に不自然に元気に振舞ってみたりしていたとあって、前から不安定なところがあったとかかれてたのでメモ。今まで慎二が顔を殴るようなことはなかったともあるのでこれもメモ。
……いや、顔でなくてもダメだから。女子でなくてもダメだから。
シーン名は「慎二の蛮行」のままですが、レアルタでは「様子がおかしい」以上の描写はまるっきりないので、不思議タイトルになってます。
あと夕方の場面で「顔の腫れももう引いている」という文が残っていて、この後桜が出かけるときに玄関の引き戸に顔から激突したときのことかと思ってたんですが、どうやらこの描写の名残だったんですね。

この日の朝は藤ねえも来ないので、雰囲気は浮上しないまま。
桜が先に出かけるのを見送るところで、玄関を出ようとした桜が倒れ掛かって顔から扉に激突。この後長く続く、桜の不調の最初の兆候ということになるんでしょうか。高跳びの話のシーンでも体調悪そうなんですが、あれは士郎に令呪が現われたことのショックっぽかったんで、どっちだかよくわかりません……。
レアルタでの士郎の心配は、差し当たって桜の体調と、慎二経由で桜が聖杯戦争に巻き込まれること。
聖杯戦争を知ってて同じ学校に通ってるような都合のいい相談相手がほしいなぁと一人ごちつつ学校へ。

学校に着くなり、階段でその都合のいい関係者とエンカウント。
というか、気づくの遅っ!士郎は主人公ゆえのお約束標準装備してるので、しばしば行動パターンがくどいです。orz
UBWよろしく臨戦モードに入りかける凛に、切羽詰った士郎、藁にもすがる勢いで襲……もとい、相談。
必死の様相で桜が桜が、桜ってのはとまくし立てる士郎に、昼休みに屋上で話を聞くと約束してくれる凛。

慎二は欠席。一成も欠席。衛宮邸に顔を出さなかった藤ねえは、いつもどおりに出席。
昼休みは凛との約束で屋上へすっ飛んでいきますが、HFの凛は後半の協力者、かつ序盤~中盤まで士郎との距離が微妙すぎて桜の不興を買いまくる役どころということで、ヒロインじゃないのに扱いが微妙です。

士郎、憧れの優等生様にどぎまぎしすぎ。
凛、桜の態度に鈍感だと士郎を焚きつける割に、ちょっかい出して自分が接近しすぎ。

……あー、桜でなくでもまあ怒るなぁ。
とりあえず、「桜は魔術師として育てられてはいないんだから、このまま行けば聖杯戦争を知らないまま過ごせる」という士郎に、一度目を瞑ってから「そうね」と答える凛が気になります。
Zeroをみるに、時臣は「桜は魔術回路の絶えた間桐の後継として引き取られた」と認識していたみたいですが凛はどうだったのかなと。実際のところは、桜は主に優生学的な素材および実験材料として扱われていて、魔術的な教育は割とぞんざいにされていたらしいのですが……。

桜が衛宮邸に通い妻してるのを知ってる凛に焚きつけられて、衛宮邸に桜を泊まらせて保護する方針に決定。
柳洞寺の主従が街の昏睡事件の原因である、という情報も一緒に入手。なにげにこのとき、蓄えてる魔力量が膨大でも出力量には限りがある、という最終戦に関係した設定が出てきてたりします。
―――いいな、情報交換の代償にうぐいすパン半分。

放課後は桜を泊まらせる準備を兼ねて商店街へ。
商店街といえばイリヤ遭遇スポット、買い物を終えたところでエンカウントです。HFはアインツベルンに対する予備知識が多いので、士郎の気構えもfateとは違いますが、いきなり「イリヤ」と愛称呼びしてしまってイリヤもびっくりして泣きそうな顔に。…士郎は単に略してイリヤと言っちゃっただけみたいですが。
ここで名前を教えてと言われて「笑み社」エピソードなのですが、イリヤは士郎の名前知らなかったんでしたっけ…。
言いにくいなら「士郎」とだけ覚えてくれ、と言われるとまた一瞬泣きそうな顔。お互い愛称呼びがそんなにやりたかったのですか。
というか、イリヤ的に「嫌われることをするのはNG、殺しちゃうのはOK」らしい。難しいよこの子の理屈は。

話をしに来ただけで戦う気はない、と言うのに乗って、公園に移動。何の話をしようかと話題を促してみたところで、いきなり
「じゃあシロウ、わたしのこと好き?」
なんでさ。
うん、さすがのギャルゲー主人公も噴くねそれは。この時点のイリヤと士郎の接点と言えば、掻っ捌いた側と掻っ捌かれた側しかないのですが、なんでいきなりその質問ですかお姉さん。
思わずツッコミまくる士郎に、
「シロウがよわっちいのに飛び出してくるからじゃない」
「私が止めてあげなければ死んでたくせに」
えーと、うん、普通の人はあそこで止められても死んじゃうんだイリヤ。ていうか、さっきあなた「よかった、生きてたんだね」って言ったよね。言ったよね?
……イリヤは常識とかいろんなものの範囲外の人なので、とりあえずギャルゲープレイ時のお約束、「女子に会ったら甘やかしましょう」の法則のもと、上げ選択肢で。士郎もなんだか「わけがわからないなりに、泣かしちゃいかんような気がする」的反応です。

一時間くらい話した頃、切嗣の名前を出してみるとぴたりと無表情になるイリヤ。
「そんなヤツ、わたし知らない」
と答えたあとバーサーカーの起きる時間だから帰らないと、と立ち上がりますが、また会えるかなというシロウの言葉にはにかむように「明日も来てあげる」と約束。公園から去り際、子供らしい笑顔で振り返って「さっきのはウソだよ」。
イリヤ個人の目的は切嗣と士郎を殺すことだと告げて帰っていくのを、見送ることになります。


イリヤはPCプレイ当時、善悪観念のなさを年齢+環境要素で納得しようとしていたので、HFトゥルーで大混乱したキャラでした。
姉イリヤ好きですが。
ていうかとらブルってお姉ちゃんずだったんだねとわりと後から気づいてしみじみしてました(笑)