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RN/HF 9日目 拉致まで

「おかしいなぁ……風邪、ほんとに治ってるのに」
  あと少し。あと三十分も経てば、きっと帰ってくる。
イラスト 96.png
「……やだ……なんかおかしいです、先、輩」


セイバーを失った8日目に続き9日目も激動です。
桜の体調不良はただならぬ様子を増し、凛は初めて士郎の異様な魔術を考察することになり。ここから桜さんの1回目まで一気ですよ。そりゃ士郎もテンパります。
取りあえずは夕方の幕間まで。

桜、病欠

前夜の負傷でうつぶせ寝する羽目を見た士郎、微妙に肩こりしつつお目覚めです。
…そういえば、普段すごく寝相のいいイメージがあるんですけど何でだろう。枕も外れずにピシッと寝てそう。土蔵で寝落ちしたときはごろ寝してる感じがするんですけど。
既に7時なので士郎にしては寝坊。桜が朝ごはんの支度をしてくれていますが、台所を覗くと桜さん朝っぱらから顔赤いですよ?ついでにいうと汗もかいてますよ?
先輩起こしに行ったけど起きてくれなかったし疲れてるんですよーゆっくりしてきていいですよー準備はやっときますからー
と言われて、んじゃ顔洗ってきますと立ち去りかけた士郎、待てよ今のテンションなんか変ですよと思った途端に桜さんバタリ。―――調子悪いと逆に気持ちが補おうとするのか、ハイになる変なクセがあるんですよ桜。
戻ってみると例によって自分の具合の悪さを自覚してない桜。学校に行くんだと言い張る桜の手を引いて客室で寝かせようとするものの、連れて行く途中の廊下で結局歩いていることも出来なくなってまたバタリ。もうどうしようもないので抱きかかえて客間に移動。前のときは桜が驚いて騒いだりしましたが、今回はもう朦朧としてるので静かなものです。部屋に着くまでに半分気を失ってるような有様。士郎じゃ桜の介護は出来ないので、桜も馴染みの藤村邸の家政婦さんを呼んで留守を頼むことに。
まったく何でそんなに学校に行きたがるんだとぼやいて部屋を出ようとしたところで
「先輩と、一緒に学校に行きたいんです」「私が先輩を守らないと」
という桜のうわごと。

家政婦さんをお願いしてくるくだりで、藤村邸の様子の説明がちょこっと出てきます。深山町で1,2を争う富豪で、離れに社員と称するお兄さんがたくさん住んでて、お手伝いさんも数人…。大きなうちなんですね。桜が来るまではちょくちょくヘルパーさんを回してもらっていたようですが……この恵まれた事情が切嗣がひょいひょい家を空けてた一因になってたりして。ていうかトラウマ持ちの養子をだだっ広い屋敷に置いて半年とか留守にしないでくださいだめんず。
士郎は士郎で、昨夜の件を凛に報告しなきゃいけないんで学校に行かなきゃということなのですが、
……電話入れればいいのに。
UBWでは学級名簿持ってるからとかで凛に電話連絡したこともあったのに。
いやまぁ、ここで士郎が家に残ってしまうと話進まないんで、多分ぶっちゃけ話のつご(ry

そんなわけで桜を残して士郎だけ登校。
昼休みは凛に報告して状況整理と、同盟継続確認…というか協力要請とそのための条件提示及びギアス。選択肢多いです。しかも即死でないBAD行きの選択肢が一つならず混じってるし。
昨夜の顛末を話すと臓硯がアサシンのマスターだったことに驚きつつ「サーヴァントが消滅するのを待って、それからマスターを殺そうとするなんておかしいじゃない」と凛。いやあの、その前にセイバーが脱落した点に驚いてはもらえませんか。あっさり納得しすぎです遠坂さん。
えーと、とりあえず何で臓硯がセイバーが消滅するまで士郎を生かしておいたのかという点についてはセイバーを取り込んだりハサンの経験値にしたり色々使いたかったってことですよね。公園で遭遇したときにはキャスターの亡骸みたいに傀儡として使いたいとか言ってたし。
まぁBAD1見るに、セイバーは依り代がなくなっても魔力さえあれば即消えたりはしないらしいですけどね。
んで、士郎は用済みで凛にはまだ利用価値があると。
―――なんだっけ(おい)
HFはほんとに細かいところで色々忘れてます。どっちも桜がらみとしか思えないんだけど……いいや、あとででてくるでしょう、きっと。

さらに選択肢。凛との協力体制の確保と、条件付け。つうか契約。
……ギアス引っかかってBADは素晴らしく後味悪いわけですが、PCのときどうしたんだったかな…。なんかメタ的に条件丸呑みはない気がして、迷った末に3つ目だけ蹴ったような気がする。難しいですよねこの辺。
1.するか!
2.仕方ない
って、どっちがYESでどっちがNOなのか一瞬迷うし。
4つ目の質問「私を勝たせてくれる?」は凛のかわいい発言なんだろうなーと思いつつ、ピンと来ないセリフでした。…今回もやっぱりわからなかった。
「かわいさがわかりづらい」

契約が成ると、じゃあ放課後は遠坂さんちで講義しますという話に。
初日から断れないし、桜は心配だけどとりあえず講義を受けることにする士郎ですが
ええい、だからなんで電話一本入れられないんだこの子は orz
放課後、既に雨の兆し。巡回があるからあんまり降られると困る、なんて話をしつつ遠坂邸へ。一回桜の様子を見に帰りたいと言い出そうとしたわりに、先に話をふられてあっさり諦める士郎の甲斐性なし……
遠坂邸に着く少し前から、「侵入者を拒む」結界は士郎も感じてたようでちょっと気後れ。鮮血神殿といい、柳洞寺の匂いといい、結界の類はなんとなくはわかるんですよね士郎。だからどうというほどは感じないみたいですけど。

UBWとは違って居間じゃなくて私室まで通されて、士郎の属性判別開始。なにげにここでゼルレッチの宝箱が登場してますね。ミミックのやつ。ゼルレッチの瑪瑙もセージも凛は一緒くたにしてここに入れてる模様。……なんで石と草が一緒?切らしてたんで霊体化中のアーチャーに取りに行かせたりもしますが、アーチャーはこの場面といいUBWの工場のシーンといい、魔術的な薬草の知識はあるようですね。工場では凛にわからなかったものを匂いだけで判別したりと微妙に今の凛より知識はある様子。ロンドンで勉強したのかなぁ……。
それはともかく、アーチャーはプロローグで負った傷がまだ治らないとかで昼間は遠坂邸の地下にこもってます。普通の傷はあっさり治るのにセイバーに斬られた傷だけ治らないなんて、なんか因縁でもあったのかと凛はぶつくさ。
なんだか探し物が出てこないらしくてがさごそしているので、手持ち無沙汰に部屋を眺めていた士郎、子凛の写真発見です。普通ならどうということもない、子凛のリボンに引っかかる士郎。桜のリボンの伏線になるシーンですが―――ああ、なんで「凛は自分のリボンを片方桜に譲った」と思ってたのかわかった。ここで凛が「お気に入りだったけど色々あって手放した」といって複雑そうな顔をするせいだ。あれ?時臣と別れたときの一枚絵、細いリボンですよ?
……今頃気づきましたが、Zeroの口絵確認すると第4次当時の凛のリボンは第5次時点のと同じなんですね。えっと、するとここで出てくる子凛の一枚絵はプロローグと同じものですが、4次の時臣との別れのときは細い紅のリボンじゃなかった事に……
すみません、大事なところでややこしくするの勘弁してください orz
個人的には子凛は細いリボンのほうが似合うと思います。絵面的に。

士郎の魔術回路判定は「五大元素に該当なし」。
水粘土使って強化の実演しますが、聖杯戦争始まってから昨日までとは違ってまた成功率下がってます。遠坂さんは今までの修行の様子を色々と質問しますが、でたらめすぎてポカーン。いや本当、なんで切嗣こんな教え方したんでしょうね。あっさり自滅死しかねない方法遺して逝かないでください。
士郎の投影が異常であるとか、本来の士郎の本分は投影であるとか、過去のルートで謎だったことはここであっさりと解明。士郎は「作る」魔術師であると告げられます。魔術師の4属性の話は空の境界にありましたね。「探す」とか。
スイッチのオン・オフを仕込むために薬飲ませるから一晩泊まって行けという話になったところで今度こそ寝込んでいる桜の話を切り出して、きれいに忘れていたうっかり遠坂と一緒に急いで衛宮邸へ。これが5時ごろ。

幕間・衛宮邸。4時~4時半ごろ。
昼ごろには体調が回復して起き上がれるようになっていた桜、家政婦さんを帰してしまって一人になっています。居間で士郎を待っているとまた発熱。
この発作、HFまで全く描かれてはいなかったんですが実は凛の魔術刻印同様に恒常的に桜を苦しめていたものだったんですね。桜が士郎になんでもないし元気だといい続けたのはこれがごく日常的に繰り返した不調だったからっぽい……。異変の鎮め方を仕込まれた、という表現が「躾けられ、矯正された」から「教えられた」に変更されてます。
でも今回は以前からのものと違って、体の中に何か自分以外の熱源があるような感じがするとのこと。例えるなら肉の詰まった缶詰の中で出口を探している子犬みたいな感じで愛らしい気さえする、という表現が奈須さんらしい感じ。
そんな感じでへたっていると、毎ルートお馴染みの鳴子の警告音。慎二来襲です。土足。

慎二の登場からはテキストの改訂がすごく多いです。
朦朧としている桜を見て「どうしたんだ、こんなところでひとりで……爺さんが言っていた通りライダーを使いすぎた反動かな」とか言いつつ、「衛宮とケリをつけるからお前も来いよ」と桜を引きずり出そうとします。言い回しが色々とソフトになってますね。…ソフトというか、セリフと描写の殆どに直しが入ってるのがなんとも。
「約束が違う、先輩にはもう手を出さないって言ったのに」と抗う桜ですが、そこへ何か叩きつけるような音。
……手ぇ上げた。テキストには何にも書いてないけど絶対蹴りか何かくれた!
(PCでは桜のお腹につま先で蹴り入れてた……)
桜へのいたぶり方はPCの方が相当にえげつなかったり厭らしかったりするんですが、規制への挑戦の見えた瞬間でした……
あと「爺さんから預かった薬」が「爺さんから預かったモノ」になってたり細かい調整。PC版は媚薬だったからね……
桜に触れるほど近くで囁くシーンも「頬に触れるほど口を近づけ」じゃなくて「耳元に触れるほど~」だったりとかPCでの仕打ちを窺わせる描写は軒並み改変。
嗚咽する桜を連れて来いとライダーに命じて、桜を拉致。

このあとはライダーの真マスターと真名判明、言峰の警告とレイン、HF差し替え2回目(桜さん1回目)と山盛りです。
差し替え楽しみ。妖艶担当ゴーゴー。

VAMPIRE[名]→1.吸血鬼。2.搾取するモノ。3.妖婦。4.舞台上から役者を急退場させる為の仕掛け。落とし戸。
桜さんはナイスVANPIRE。