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RN/HF 9日目 マスター判明。

イラスト 97.png 他ルートとは違う、ターニングポイントになる日。
聖杯戦争とは関係なく、他人から魔力を奪わなければ生きていけないマスターが存在することが明らかになる日です。
一気に書くのは無茶くさいので小刻みで。

慎二・ライダーvs士郎


急いで衛宮邸に帰ってきた士郎と凛ですが、玄関には桜の靴だけ、廊下には土足で侵入したあと。
普通に玄関から入ってきたんですね、慎二とライダー……。あとから、慎二はセイバーがまだ現界してると勘違いしてることがわかるんですが、士郎がいるかどうかもわからない状況でなんで真正面から来たんだろ。
―――まぁ、彼は自分がビルの屋上にいる状態で、ライダーに屋上にベルレフォーンかませと命令するうっかりさんなんですが。

真っ先に客間へ。それから、玄関から足跡が続いているらしい居間へ。
いや、この場合真っ先に確認すべきは居間なんじゃ…。
PC版ではここで凛が血の痕を見つけますが、レアルタでは靴の跡を示すセリフに変わってます。
どうして「桜は無関係だ」という臓硯の言葉を信じたのかと、頭に血が上る士郎とその様子にうろたえる凛。タイミングを計ったように鳴る電話。
慎二から学校へ来いと電話が掛かってくるシーンはfateにもありますが、人質を取っているせいかこちらの方がずっと余裕があります。テンパっているのはむしろ士郎。あと、桜桜と連呼する慎二の声を漏れ聞いてピリピリきている凛。なにげに慎二の「あいつは僕のなんだから」というセリフが「あいつは僕の妹なんだから」に変更です。この会話で慎二が柳洞寺でセイバーが消えたことを知らないらしいことを察し、我慢しきれずに会話に割って入ろうとする凛を制しながら「結界があるからセイバーがくればわかる。セイバー抜きで一人で来れば桜には何もしない」という約束を取り付けます。このときに慎二が桜を蹴りつける描写も消えてるなぁ……
「一つ聞いておく。お前は桜の兄貴か、それともマスターか」という士郎の問いに対する答えは大きく変わって「そんなの両方に決まってるじゃないか」という形に変わりました。原作では「こんなグズの兄貴なわけないじゃないか」と言い切ってくれやが……ああもう。原作の間桐家殺人事件では桜が心底かわいそうだったクチです。haだといい味なんだけどな慎二。
えーと、とにかく慎二の桜に対するスタンスは全体的に
・原作→絶対的隷従者として、所有物として扱う。そばにいればひたすら殴る蹴る。
・レアルタ→妹であるからこそ兄には絶対服従すべしという態度。罵声も浴びせるし乱暴に扱うが手は上げない。桜を傷つけることで優位確保。
という違いになってるらしいです。
間桐の魔術師のさらに上、という立場に固執してるように見えなくもない。

ならばマスターとして戦いに行くといって電話を切り上げ、学校に向かおうする士郎に凛が「待った」。
逆上した士郎は傍目に冷静に見えるらしい。言葉少なになって、一点集中まっしぐらで行動に無駄がなくなるせいかもしれません。結果見えてないけど。あと人の言うこと聞かないけど。
凛は付いてこなくていいといって校門までまっしぐらな士郎ですが、何のために協力を申し込んできたんだと一喝されてようやくちょっと冷静に。
士郎が桜を取り返して桜を守り続けてくれれば、ライダーの相手はアーチャーがするという作戦を立て、慎二が陣取るなら自分の教室だろうという凛の見立てに従って士郎が先に校門をくぐります。6時前。

3階にたどり着くと桜にナイフを突きつけた慎二と、そばに控えるライダー。
………snプレイ当事何の疑問にも思わなかったんですが。
何で制服なの桜。
えーと、朝は学校に行くつもりだったので確かに制服でした。
で、そのまま士郎がベッドに放り込んだので、寝かされた時点でも制服です。
でもそのあと家政婦さん来たんだよ……皺になるし寝苦しいし汗かくから普通着替えさせるよ……
家政婦さんがそのままにしといたとしても、そのあと桜は昼ごろには体調回復して、夕方まで普通に過ごしてたので着替えないわけが……あれー?
玄関に靴残したままってことは靴さえ履かされずに来てる訳で、改めて着替えさせたわけでもないでしょうし。謎です。というか、先日のレポ絵で普通に私服描いてしまいました。レインの一枚絵が制服だったのは覚えてたのに。しまった。

士郎は桜がナイフを突きつけられてるということと、自分が火災で肉親をなくしてるだけにどうして肉親にそんな仕打ちができるのかということで二重に血が上りますが、ライダーに「一人で来たということは戦うつもりじゃないんだろうに何しに来たんだ」とツッコまれて我に返り、震える呼気を抑えてようやく深呼吸。
―――中の人が深呼吸一つさえうまいことに感嘆です。
毎ルートそうですが、士郎と慎二の対峙は演技力高くて楽しい。
桜には聖杯戦争で殺し合いをしていたことを全部話した、桜は察しながらも訊けなかったらしいがさぁ訊くなら訊けと息巻く慎二。
「薄汚い間桐の女と知って嫌われなかったか自分で訊いてみろ」というセリフからは、慎二も間桐の家をよく思ってはいないことが伺えますね。臓硯の呼び方が本人の前では「お爺様」、いないときには「爺さん」「爺」なあたりにも。
見かねて「約束どおりに来たんだから桜を放せ」という士郎に、あれは命令だが、お前が言うことを聞くなら桜は放すと約束しようという慎二。
で、普通の人間vs魔術師だと不公平、ただのケンカなら慎二が勝つので、公平を期してライダーのサンドバッグになれと。んで、慎二が満足するまで倒れちゃいけないらしい。
それ公平違う。
というか、慎二ってケンカ強そうじゃないんですけど士郎にガチ勝負で勝てるんでしょうか?
もうしょうがないので服と体を強化して頭だけをかばう形で防衛戦。
つい2時間前に遠坂邸で成功率20%の低確率を誇ってたのに器用だなぁ士郎。ダメージはかなり食らってますが、ライダーの様子が柳洞寺のときと違うことに気づくだけの観察眼は活きてます。昨夜ハサンに一撃もらった腹にさらにもう一撃喰らって、倒れかけたのをライダーに捕まって持ちこたえ、立ち位置を慎二寄りに。士郎が立ち位置確保したのを見届けたライダーから、頑張れよとばかりに「距離は五メートルほどです。我慢強い貴方の勝ちですね」と声。
ライダーの攻撃が再開されますが、急所は全部はずしてかつ士郎の位置が慎二寄りになっていくように調整されてます。最後の一撃を繰り出そうとするライダーに、「いいぞ殺せ!」と叫ぶ慎二と驚いて声を上げる桜。
宙に突き上げられる形で桜のすぐ近くの位置を確保した士郎、慎二が桜に突きつけていた刃を掴み取ることに成功。
このとき、顔を上げた桜の耳元にピアスがつけられているのがはっきりわかりますね。髪型のせいで片耳しか見えませんが、割れたシーンから察するに片耳だけのピアス。
思いっきり体を反転させた士郎、左手でナイフを掴んで右手で慎二にグーパンチ。ライダーの打撃で腕の感覚はなくなっていたはずですが頑張りました。慎二を吹っ飛ばして、座り込む桜に駆け寄りますが、桜の熱は朝よりも上がっている様子。間髪いれず遠坂主従乱入で、ライダーは腹を斬りつけられて負傷。
電話してる最中そばにいたので私も来ました、桜に手を出されたんだから当然だろうという凛に、慎二逆ギレ。桜へのグズ発言はみんな削除されてるなぁ…
おまえらみんな桜桜うるさいよ、マスターは僕なんだからこっちに注目しろよてなことをいいますが、だったらライダーの傷を治して戦わせればと凛に挑発されて取り出したのが偽臣の書。……公園のときと同じことしてどうするよ。傷を負ったままのライダーを令呪で無理に立たせようとする慎二ですが、ライダーに掛かった負荷を見かねた桜がマスター権を奪い返したのか、本炎上。ライダーのマスター権が桜に返ります。

ライダー完治。ステータス、柳洞寺のときレベルに回復。士郎のそばに座り込んでいた桜を抱えて慎二よりの位置に飛び退ります。ライダーの行動に驚く慎二のセリフが「誰が桜をつれてこいって言ったんだよ」から「何やってんだよ、僕は戦えって」に変更。ライダーの応えは「そのような命令はありません」のまま変更ないので、慎二の指示を無視した感がさらに強まってます。ここで「令呪はマスターの体に現われる」という大前提がライダーの口から再提示。慎二をマスターだと認めたことなどないという言葉に顔色を変える慎二。令呪が本だという時点でおかしいということですね。「あなたなら気づいていたのではないですか」と水を向けられた凛も最初から慎二は除外していて「臓硯がライダーを召喚したのかもしれない」と思っていたようです。ああ、臓硯がアサシンのマスターだと聞いて驚いてた理由はそれか。その時点で「臓硯がライダーの召喚者」という仮定は消えたことになります。サーヴァント二人持つことはできても、二人召喚することはできないわけだし。
そして当然過ぎる結論。間桐のマスターは間桐の今代の魔術師である、という結論にようやくゴール。桜が魔術師であり、ライダーのマスターであると判明です。桜の左手に令呪顕現。

令呪は腕に宿るので凛は最初に桜の腕をチェックしていたわけですが、そのときに令呪がなかったのは慎二に譲っていたから―――という説明が、なぜか凛のセリフから士郎のモノローグに変更。…HFで、学校にはもう一人魔術師がいるけどマスターかどうかチェック済み、って話題出たっけ?凛とは鮮血神殿の話すらしてないんで、凛の説明でよかったような気がするんですが……
もう一度本を作れと詰め寄る慎二の前に立ちはだかるライダー。「サクラに手を上げるなら排除する」というセリフに「たとえ兄でも」という言葉が追加。原作よりも兄と妹という立ち位置が強調されてるようです。
残り一つの令呪では、「慎二に従え」という令呪に逆らうライダーをさらに止める手段がない、もう慎二に従わせることは出来ない、慎二は最初からマスターじゃないと突きつけられて、そうかと笑い出す慎二。臓硯には失敗作と呼ばれ、サクラには同情されてたんだからそりゃそうだよなというわけです。
―――いや、取り得がないわけじゃないんだから弓とかやったら。凛も言ってたけど。
唐突にうつろな目になって、間桐の後継者ならこいつらを殺せと言い出す慎二、今まで桜は慎二の言うことに逆らわなかったというのですが桜、はっきりと拒絶。士郎を傷つけないという約束を破ったのだから、もう従わないと今まで慎二には向けなかった厳しい顔で慎二と決別。
「―――じゃあ、お前の好きなようにしてやるよ」
とピアス破壊して嘲笑を残し、慎二は逃げ去っていきます。さすがに妹に「死んじゃえよ」はアウトだったようですorz そりゃそうだ。
ピアスを砕かれた桜の立ち絵、ちょっと修正入りました。PCでは顔にまで飛んで片頬が薬でべったりだったんですがレアルタでは服に飛び散る程度に修正。あとで説明されますが、これは全身に張り巡らされた刻印虫が桜から魔力を奪うように作られた薬です。暴走して3ルート最大出力の鮮血神殿展開。前2ルートでは魔術回路を持った人間には大して影響を与えられなかった鮮血神殿が、魔術師にも死に至るダメージを与えるものに変わってます。

この辺での改変対象は、殆どが桜に対する慎二の言動と態度です。原作の慎二、桜に基本的人権認めてないレベルだからなぁ…あとから原作見直すときついきつい。
HFはレアルタになってえげつなさが減って見やすいルートになりました。
ライダーの真マスターが明らかになり、桜が魔術師であることが明らかになったわけですが、このあとさらに軽くライダーvsアーチャーがあってライダーの真名判明、暴走する桜の危険性提示、桜と凛の関係と次々に明らかになった上に、言峰とアーチャーから「正義の味方であることを選ぶか、それとも」という選択を突きつけられ―――
長い夜です。重要な局面でもありますし描きたくなったシーン山盛りなので刻んでいきます。