戦いを止めるために、無関係な人間を巻き込むマスターを止める為に戦うと言った。
赤い騎士は何も言わない。
灰色の空の下、俺たちは互いを見据えたまま立ち尽くす。
教会~商店街近くの公園まで。
見返してて色々盛り込みすぎですと思いました(笑)
ここの選択肢はたくさんのプレイヤーを迷わせたんだろうなぁ……。
例によってメタ的選択で潜り抜けた局面。鉄心EDも展開的には面白いと思います。士郎と凛の感情を殺した言葉少ななやり取りが見所。鬱ですが。
教会、礼拝堂。手当てが済んで正気を取り戻している士郎。気を失った士郎と、自分に攻撃して暴走を止めた桜を、凛が教会に運んできたという話ですが、この教会から公園にかけてのくだりではライダーは姿を消しているとありますがどこ行っちゃったんだろう……。翌朝になるとひょっこり出てきて平穏の象徴たる衛宮邸居間に鎮座ましましているのですが(笑)
治療中の桜さん、まずやるべきはあからさまに怪しい耳飾の薬品の洗浄。PC版にあった「毒薬」という表現はなくなって、ただ正体不明の薬品という扱いになりました。危険な状態の桜を言峰が治療している間、遠坂さんによる事の起こりの説明。
冬木に根を下ろしてからの名門マキリの血筋の衰退。完全に魔力の途絶えた間桐にはもう弟子も来ず、慎二の父親が養子を取ったとのこと。慎二からも臓硯からもぼろくそに言われ、桜からはどうやら桜を心配していたらしい様子だけが伝わってくる謎人物ですね。
どういう人だったんだろう。っていうか情報不足過ぎ。Zeroで鶴野(びゃくや)という名前だけは判明しましたが……。Zero一巻で「いまだに令呪が宿らない」と言われているので4次当時は生きていたらしいですけど、慎二が間桐の血筋最後の一人ということなので、多分もう亡くなってるんでしょう。刻印虫は間桐の後継者代々に植えられるものかどうかはよくわからないしなぁ…。どうなんだろ。
閑話休題、話は「魔術は一子相伝であり、後継者以外は普通に育てるか養子に出す」という話に移っていきます。以前、臓硯は兄妹という前提の元にこれを語りましたが、実際に子供が2人いたのは遠坂家であったというオチ。養子縁組とはいっても、聖杯を争う御三家間のことですから以後不干渉ということで姉妹はまともに会えなくなったわけですね。
……で、なぜか同じ学園に通うわけですが。な、なぜ?穂群原って冬木でどういう位置づけの学園なの?一般人として経済事情がかなり違う氷室さんと三枝さんが通ってる辺り、特に金持ち学園という風でもないし割りと謎。
凛と桜が実の姉妹と知って、ならば凛は桜の味方だろうと安心しかけた士郎に
「わたし、あの子の味方でもなんでもないわ」と遠坂さん容赦ない一言。
前2ルートで余り強調されていなかった、「冬木の管理者」モード発動です。桜は間桐の娘であってとっくに自分の妹じゃないと言うわけですね。
時臣を最良の師としてあがめてきた凛らしい発言。で、肝心なところで情に負けたり、逆に意志のままに押し通したりするのが凛の特徴なわけですが―――要するにどっちにでも転べるので進行上わりと便利キャラ―――いやまぁそれはおいといて。
桜を取り巻くあまりの状況に士郎が反駁しかけたところで言峰登場。
真っ先に桜の容態を問う声がハモる士郎と凛(笑)
言峰による桜の状態の説明ではやっぱり「毒物」という表現が「異物」に変わっていて「長年の虐待」という描写がぼかされる形になっています。
刻印虫について。
本来は宿主の魔力を喰って活動を続けるだけの使い魔で、宿主の存命を発信するだけの監視装置みたいなものらしい。が、11年間桜の体内で育った結果、魔術回路っぽいものにに変化(と言うか魔術刻印化)した上で本来の神経と絡んで全身に食い込んでる、と。活動しさえしなければ問題ないらしいのですが、一回活動してしまうとがっつり魔力を取っていくのですね。発動条件は言峰語るに「マスターとしての戦いを放棄すること」。
刻印虫が活動する痛みについては士郎が鍛錬で通す魔術回路や、凛の左腕にある刻印の全身ver.を想像しろって、ちょっと。桜に先ほどまで意識があった辺り、意志が強いか発動に慣れているのかとは言峰のコメントですが、衛宮邸で発動に苦しんでいる間に桜が薬などで鎮めた描写はなかったわけで。
左腕だけの遠坂さんでさえ代々に伝わる薬で抑えてるっていうのに間桐の魔術効率悪すぎる…。
というか、凛曰く全身に魔術刻印があるなんて状態は完全に人間としての機能を損なうもので、魔術師とも呼べないらしいです。戦闘用に調整されているわけでもなし、臓硯は基本的に桜の胎盤にしか用がなかった模様。聖杯戦争に入って用途変わったけど。
「戦わなければ虫に殺され」は「戦わなければ体を乗っ取られ」、
「桜を好きに出来る」は「桜を自由に使える」など改変が細かいです。
すでに桜と一体化した刻印虫の除去は難しいし、マスター放棄は逆に危ないし、サーヴァント維持だけでも魔力を消費していくしで、このままでは死に至るので、助けたいなら聖杯をあてにするくらいしか望みがないと言峰。
でも終わったのは薬品の洗浄だけで、体力の回復と虫の摘出はこれからちゃんとやるということなので、厳しい顔をした凛は「手術が終わった頃に来る」と言い残して外へ。
残ろうとした士郎も、桜は士郎に対して罪悪感を持っているので側にいては精神の呼び戻しが失敗しかねない、今まで彼女の苦しみに気づきもしなかった者は去れと追い出されて外へ。原作ではここで桜が何をされていたのかが言峰の口から士郎に明かされるシーンですが、まぁ「後継者として実験台にされ続けてきた」という形でぼかされました。「虫に汚された魔女(あま)」という表現は残ってますね。(女魔から魔女になってます)
去り際に以前ライダーから助けた女性の話を持ち出して、桜が生きている限り同じことが起きるという言峰。
「そのときお前はどちらを守るのだ?」
外に出ると、今度はアーチャーが一人で待ってます。
畳み掛けるような「殺すべき相手が誰なのかわかっているな」という言葉に、答える言葉もなく詰まる士郎。
アーチャーは「ならば好きにしろ。アレが出てきた以上、もはや私怨で動くときではない」といいつつ、今までの信念を守るならよし、そうでないなら衛宮士郎に未来はないと告げて去っていきます。今までの信念を捨てることなど出来るはずがないといいながら、そうでないものを想像してみたことがあったんじゃないかと思わせる場面。
新都から深山へ移動して、商店街近くの公園。
とにかくどこか行かなきゃということで頭が回らないまま自宅へ向かいかけて、途中でいやになって止めたっぽい。どっちつかずでお似合いだとか自嘲入る始末。捨て鉢モード入った衛宮士郎さんはなかなかアレです。―――さらに八つ当たりモードはいるとUBWのアレになるくらいだし……
いや、捨て鉢になりきれないからぐるぐるしてるわけですが。
言峰の言い様に憤ってみたり
色々隠して笑顔で士郎に接してきた桜の心情を思ってやるせなくなったり
元凶のの臓硯に憎悪したり
臓硯とは別に、桜があんまりな境遇になってることは想定の範囲内だったのに、自分が安心できる情報のほうを信じたのはやっぱ自分が悪いんじゃないかと堂々巡りしたり
いやもともと、巻き込まれる人たちを救うと言う目的で戦争に参加して、そのためにセイバーを失いさえしたんだからやるべきことは一つなんだけどそれを思うと吐き気がするとか
―――OK、いいから一つ一つ問題を切り離して考えれ士郎。
この歳じゃ混乱するほうが当然な局面ですが。
ぐるぐるも極まった辺りで、「あそぼ!」とイリヤさんタックル。
数日ご無沙汰でありました。
いっぱいいっぱいゆえに態度がつっけんどんな士郎、かまわないでほしさのあまり
「もう夜だぞ。マスターは夜になったら殺しあうんじゃないのか」
と話ふっちゃって墓穴。
士郎はもうマスターじゃないでしょ、ライダーのマスターは自滅するでしょ、アーチャーは敵じゃないしで無問題、さあ遊ぼうと言われて思わずブチきれ。
イリヤを突き飛ばしてしまってからはたと我に返るも、イリヤに悪いことをしたとさらに反省モード入りかけ。ようやく士郎のぼろぼろっぷりに気が行ったイリヤから「ごめんね」。
「何があったかは知らないけど、わたしまできらっちゃったらかわいそうだもん。だからわたし、シロウが何したってシロウの味方をしてあげるの」
……素直にありがたいと思うべきなのか突っ込むべきなのか迷うセリフ。
全サーヴァントとマスターの状態を把握した上で「何が士郎をそこまで落ち込ませているのかわからない」とのたまいました……
さすが1000年外界から遮断され続けた家系の子です。どこからどうずれてるのかが難しい orz
ともあれ、これがHFの分岐点になる重要なセリフとなります。
選択肢から、身近な一人を選ぶ道へ。
治療中の桜さん、まずやるべきはあからさまに怪しい耳飾の薬品の洗浄。PC版にあった「毒薬」という表現はなくなって、ただ正体不明の薬品という扱いになりました。危険な状態の桜を言峰が治療している間、遠坂さんによる事の起こりの説明。
冬木に根を下ろしてからの名門マキリの血筋の衰退。完全に魔力の途絶えた間桐にはもう弟子も来ず、慎二の父親が養子を取ったとのこと。慎二からも臓硯からもぼろくそに言われ、桜からはどうやら桜を心配していたらしい様子だけが伝わってくる謎人物ですね。
どういう人だったんだろう。っていうか情報不足過ぎ。Zeroで鶴野(びゃくや)という名前だけは判明しましたが……。Zero一巻で「いまだに令呪が宿らない」と言われているので4次当時は生きていたらしいですけど、慎二が間桐の血筋最後の一人ということなので、多分もう亡くなってるんでしょう。刻印虫は間桐の後継者代々に植えられるものかどうかはよくわからないしなぁ…。どうなんだろ。
閑話休題、話は「魔術は一子相伝であり、後継者以外は普通に育てるか養子に出す」という話に移っていきます。以前、臓硯は兄妹という前提の元にこれを語りましたが、実際に子供が2人いたのは遠坂家であったというオチ。養子縁組とはいっても、聖杯を争う御三家間のことですから以後不干渉ということで姉妹はまともに会えなくなったわけですね。
……で、なぜか同じ学園に通うわけですが。な、なぜ?穂群原って冬木でどういう位置づけの学園なの?一般人として経済事情がかなり違う氷室さんと三枝さんが通ってる辺り、特に金持ち学園という風でもないし割りと謎。
凛と桜が実の姉妹と知って、ならば凛は桜の味方だろうと安心しかけた士郎に
「わたし、あの子の味方でもなんでもないわ」と遠坂さん容赦ない一言。
前2ルートで余り強調されていなかった、「冬木の管理者」モード発動です。桜は間桐の娘であってとっくに自分の妹じゃないと言うわけですね。
時臣を最良の師としてあがめてきた凛らしい発言。で、肝心なところで情に負けたり、逆に意志のままに押し通したりするのが凛の特徴なわけですが―――要するにどっちにでも転べるので進行上わりと便利キャラ―――いやまぁそれはおいといて。
桜を取り巻くあまりの状況に士郎が反駁しかけたところで言峰登場。
真っ先に桜の容態を問う声がハモる士郎と凛(笑)
言峰による桜の状態の説明ではやっぱり「毒物」という表現が「異物」に変わっていて「長年の虐待」という描写がぼかされる形になっています。
刻印虫について。
本来は宿主の魔力を喰って活動を続けるだけの使い魔で、宿主の存命を発信するだけの監視装置みたいなものらしい。が、11年間桜の体内で育った結果、魔術回路っぽいものにに変化(と言うか魔術刻印化)した上で本来の神経と絡んで全身に食い込んでる、と。活動しさえしなければ問題ないらしいのですが、一回活動してしまうとがっつり魔力を取っていくのですね。発動条件は言峰語るに「マスターとしての戦いを放棄すること」。
刻印虫が活動する痛みについては士郎が鍛錬で通す魔術回路や、凛の左腕にある刻印の全身ver.を想像しろって、ちょっと。桜に先ほどまで意識があった辺り、意志が強いか発動に慣れているのかとは言峰のコメントですが、衛宮邸で発動に苦しんでいる間に桜が薬などで鎮めた描写はなかったわけで。
左腕だけの遠坂さんでさえ代々に伝わる薬で抑えてるっていうのに間桐の魔術効率悪すぎる…。
というか、凛曰く全身に魔術刻印があるなんて状態は完全に人間としての機能を損なうもので、魔術師とも呼べないらしいです。戦闘用に調整されているわけでもなし、臓硯は基本的に桜の胎盤にしか用がなかった模様。聖杯戦争に入って用途変わったけど。
「戦わなければ虫に殺され」は「戦わなければ体を乗っ取られ」、
「桜を好きに出来る」は「桜を自由に使える」など改変が細かいです。
すでに桜と一体化した刻印虫の除去は難しいし、マスター放棄は逆に危ないし、サーヴァント維持だけでも魔力を消費していくしで、このままでは死に至るので、助けたいなら聖杯をあてにするくらいしか望みがないと言峰。
でも終わったのは薬品の洗浄だけで、体力の回復と虫の摘出はこれからちゃんとやるということなので、厳しい顔をした凛は「手術が終わった頃に来る」と言い残して外へ。
残ろうとした士郎も、桜は士郎に対して罪悪感を持っているので側にいては精神の呼び戻しが失敗しかねない、今まで彼女の苦しみに気づきもしなかった者は去れと追い出されて外へ。原作ではここで桜が何をされていたのかが言峰の口から士郎に明かされるシーンですが、まぁ「後継者として実験台にされ続けてきた」という形でぼかされました。「虫に汚された魔女(あま)」という表現は残ってますね。(女魔から魔女になってます)
去り際に以前ライダーから助けた女性の話を持ち出して、桜が生きている限り同じことが起きるという言峰。
「そのときお前はどちらを守るのだ?」
外に出ると、今度はアーチャーが一人で待ってます。
畳み掛けるような「殺すべき相手が誰なのかわかっているな」という言葉に、答える言葉もなく詰まる士郎。
アーチャーは「ならば好きにしろ。アレが出てきた以上、もはや私怨で動くときではない」といいつつ、今までの信念を守るならよし、そうでないなら衛宮士郎に未来はないと告げて去っていきます。今までの信念を捨てることなど出来るはずがないといいながら、そうでないものを想像してみたことがあったんじゃないかと思わせる場面。
新都から深山へ移動して、商店街近くの公園。
とにかくどこか行かなきゃということで頭が回らないまま自宅へ向かいかけて、途中でいやになって止めたっぽい。どっちつかずでお似合いだとか自嘲入る始末。捨て鉢モード入った衛宮士郎さんはなかなかアレです。―――さらに八つ当たりモードはいるとUBWのアレになるくらいだし……
いや、捨て鉢になりきれないからぐるぐるしてるわけですが。
言峰の言い様に憤ってみたり
色々隠して笑顔で士郎に接してきた桜の心情を思ってやるせなくなったり
元凶のの臓硯に憎悪したり
臓硯とは別に、桜があんまりな境遇になってることは想定の範囲内だったのに、自分が安心できる情報のほうを信じたのはやっぱ自分が悪いんじゃないかと堂々巡りしたり
いやもともと、巻き込まれる人たちを救うと言う目的で戦争に参加して、そのためにセイバーを失いさえしたんだからやるべきことは一つなんだけどそれを思うと吐き気がするとか
―――OK、いいから一つ一つ問題を切り離して考えれ士郎。
この歳じゃ混乱するほうが当然な局面ですが。
ぐるぐるも極まった辺りで、「あそぼ!」とイリヤさんタックル。
数日ご無沙汰でありました。
いっぱいいっぱいゆえに態度がつっけんどんな士郎、かまわないでほしさのあまり
「もう夜だぞ。マスターは夜になったら殺しあうんじゃないのか」
と話ふっちゃって墓穴。
士郎はもうマスターじゃないでしょ、ライダーのマスターは自滅するでしょ、アーチャーは敵じゃないしで無問題、さあ遊ぼうと言われて思わずブチきれ。
イリヤを突き飛ばしてしまってからはたと我に返るも、イリヤに悪いことをしたとさらに反省モード入りかけ。ようやく士郎のぼろぼろっぷりに気が行ったイリヤから「ごめんね」。
「何があったかは知らないけど、わたしまできらっちゃったらかわいそうだもん。だからわたし、シロウが何したってシロウの味方をしてあげるの」
……素直にありがたいと思うべきなのか突っ込むべきなのか迷うセリフ。
全サーヴァントとマスターの状態を把握した上で「何が士郎をそこまで落ち込ませているのかわからない」とのたまいました……
さすが1000年外界から遮断され続けた家系の子です。どこからどうずれてるのかが難しい orz
ともあれ、これがHFの分岐点になる重要なセリフとなります。
選択肢から、身近な一人を選ぶ道へ。
「―――ああ、好きな女の子を守るのは当たり前だ。そんなの俺だって知ってる」
「でしょ?シロウがそういう子だからわたしもシロウの味方なの」
イリヤと桜の対比といえば、正規の聖杯と紛い物の黒聖杯というのが真っ先に思い浮かびますが、「かつて選択の末に切り捨てられたもの」と「今まさに選択を待つもの」というコンセプトもあるんですよね。