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RN/HF 9日目夜 桜差し替え

PCでは桜さん大暴走というかむしろ大暴投の感があった差し替え一回目ー。
ライダーのつまみ食い差し替えと同じく、直接的には問題ないはずなのに雰囲気的にはえろ気がものすごいことになっているという謎現象発生です。
というか、桜さんと士郎さんの中の人が特に頑張りました。
―――士郎、二言三言ばかり呻くだけなんだけどな。呻くというかあ(ry
この人にhaの「お風呂の勇者」を演じさせてはいかんと思いました。超危険。ギャルゲーの主人公としてアイデンティティーの危機(笑)

えー、桜が士郎の部屋を訪れる出だしは一緒です。血筋が違う関係で間桐家で体を調整された、という話はシーンの最後のほうに説明として入ります。
……セリフとかがどの程度残ってるのかは最初の方しかわからないです。
イベント絵はパターン替え含めて3枚。シーンタイトルは「スティール」。

士郎さん取って食われる之図


凛が帰った後も2人手を繋いでいたのですが、どうも手があったか過ぎやしないかということで熱がぶり返したのかと桜に訊いてみると「ど、どうでしょう。わたし、熱いですか?」となんとも判然としない返事。熱いというか、触ってるとぽかぽかしてくるんだけどというと、桜はなぜかあわてて「きっと風邪です」と断じて、夕食はいらない、もう寝ますといって部屋に走っていってしまいます。

とりあえずお風呂に入って自分の部屋に戻ってきた士郎。本当に長い一日だったと肩をほぐします。全くだよ長いよ……ていうかまだあるけどね。
そういえば桜がライダーのマスターということは、ライダーも近くにいるんだろうし、これから頼りにするだろうから明日桜に紹介してもらおう、なんて考えていると不意に物音。縁側にたたずむ影に警戒する士郎ですが、誰かと問えば桜。
「風呂なら好きに使っていいぞ」って士郎、桜に声かけずに先に入ったんですか。減点1。まぁ桜はその後でお風呂借りたらしいですが。雨で濡れた制服を藤ねえから借りた私服に着替えた桜が部屋に入ってくるくだりはPCと一緒。微妙に表現違いますけど。
妙に落ち着かない様子の桜と、なんだか落ち着かない気分にさせられる士郎。
熱はどうした、風邪かと訊いてみると「熱はありますけど、風邪じゃないんです。私が熱いのは、病気じゃなくて」と口ごもる桜。「もうわたし一人じゃ抑えられない」と雲行きがおかしくなってきます。
様子がおかしいので部屋に連れて行くべきなんだろうか、なにごとかとみているとふらふらと士郎に近づいてきて、畳の縁につまづき、慌てて受け止めようとした士郎の上に倒れ掛かる格好に。さっきは暖かかった桜の手足は冷え切っていて、体だけが熱いという状態。毒でも盛られたんじゃないかと士郎が勘違いするくらい。桜が上にもたれかかったまま会話が続きます。近距離立ち絵が出ますけど、テキストを見るに桜は顔を士郎の胸の上にうつぶせたままのようです。
イラスト 106.png
「先輩が好きだけど、先輩のためになれない。どうして遠坂先輩と敵対してまで守ってくれるのか」とか「家族としてじゃなく、一人の女の子としてみてくれるんですか」という桜の問いに士郎が応える一連の応酬は2人ともしっかりと正気の状態でやり取りされるようになってちゃんと恋愛もののやり取りになりました。いやだってPCのアレはいくらなんでもまずかろうとですね。桜はらぺこ暴走中、士郎は刺激過多で上の空じゃあんまりすぎる。

ひとしきり話した後、何かを耐えるような弱弱しい桜の声。
驚いた士郎は容態が悪化したのなら言峰を呼ぶべきかと考えますが、息を切らせた桜は、うわごとのようにきれぎれに「欲しい」「足りない」「我慢できない」といった言葉を口にし、急にのけぞったかと思うと士郎の手を手繰り寄せます。「違うんです、違うんです先輩」「そんなことしちゃ先輩に嫌われちゃう」などなどあえぎ、引き寄せたその手からさらに逃れようとするような仕種を見せながらついに士郎の指に噛み付く桜。呆然とする士郎。
血の伝う指を陶然と噛む桜の一枚絵。
……ボリュームonでプレイするならヘッドフォン使用かボリュームダウンをお勧めします。この辺の音声を他の人間にでも聞かれた日には恥ずかしさのあまり悶死すると思う。一人で聞いてても恥ずかしいけど。

血を口にした桜の震えは段々と収まっていきますが、逆に士郎が朦朧としていきます。
以前、いつ味わったか思い出せないままに夢で噛まれたときのような感覚の再現。指から腕までしみこんでくる感覚に陶然とする士郎。血痕のエフェクト。
ひとしきり喉を鳴らして士郎の血を飲んだ桜は、士郎の指から口を離したあと、一拍おいてからばっと飛び退きます。
今のは一体なんだったのかと思わず問う声音の士郎に、間桐の血筋でない桜を後継者にするために臓硯に体をいじられた結果がこれだと後ろめたげに説明する桜。早くから公開されてた士郎の部屋で座り込む桜の一枚絵ですね。うつむくものと顔を上げて気弱げにこちらを見るものと2パターンあります。肩と背は動かずに顔だけが上がるので、切り替えがちょっとうまく繋がってないように見える……
魔力が足りなくなると体内の虫が騒ぎ出す。手を繋いでいる間、士郎が心配してくれてる間、桜は魔力を含んだ魔術師の血が欲しくて仕方がなかったのだと懺悔します。士郎が正気なのでこの話に対する反応がPCよりまともです。臓硯に対する怒りと痛々しげな桜の姿に詰まる胸と。
士郎が好きだという気持ちさえ、血がほしいという欲をごまかすための感情じゃないのかという気がする、士郎に好かれる資格なんかないという桜に、桜は綺麗だしそういう体質なのは桜のせいじゃない、桜のために力になれるとわかって嬉しかったから気にするなと声を掛ける士郎。申し訳投げに嗚咽しながらも「また苦しくなったら血をもらってもいいですか」と問う桜は、いいよと応じる士郎に、「先輩を好きになって、よかった」と夢見るような笑顔を浮かべます。桜から頬にキス。
熱に浮かされるシーンと吸血シーンの艶っぽさとは裏腹に歳相応のふれあいがいい感じになってます。

さて2人とも落ち着いてみると気恥ずかしくなって、桜は「今日はお世話になりました」と部屋に戻っていきます。さて疲れたし、寝ないとということで横になるのですが不自然なくらいかっくりと眠りに落ちてしまう士郎。
 桜と寄り添って眠るイメージ。
 夢の中でもやはり血を吸われている幻。
 物足りない、どちらも壊れてしまうくらいのほうがいいと退廃的な願望と陶酔。
やがて桜の幻影は得体の知れないものに喰い付かれているイメージに変わり、足場から溶けるような感覚と桜の体温に溺れていく確信。
悪夢に息を乱しながら更けていく夜。

PCでは刺激が強すぎて、告白だの士郎がすすんで桜の贄になるという意味合いだのがぼやけまくっていたのですが、レアルタではそれがはっきり見える形になりました。レアルタセイバーの1回目・2回目を合わせたような性質のシーンになってます。