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RN/HF10日目 左腕の移植

影が消え去ったところから。
この幕間での桜の台詞がHF屈指の怖い台詞だと思ってたりします。


イラスト 150.png
「―――でもこれで、もう先輩は戦えない」


イリヤ・凛が衛宮邸に


影が消え去ったあと、少しの間耳が麻痺している士郎。
イリヤが泣きながら何か言っていますが聞こえません。凛の様子を確認しようとして、弱りきったアーチャーとライダー視認。ここら辺から聴覚が戻ってきたのか、2人の会話を聞き取ります。ここだけみるとライダーは影が消えた後にやってきたように見えるのですが、あとでライダーと視界を共有していた桜が“影が破裂する直前も見ている"ことからあの瞬間にライダーもいたことがわかります。
……よく無事で。というか士郎を守れという命令どこいった。
まぁそれは置いといて、アーチャーとライダーの会話。
どうやらアーチャーの片腕を士郎に移植使用という算段。で、UBWで既におなじみになった「遠坂」呼びが聞けるわけですが、この凛との一瞬の絡みが妙に艶っぽくて困る(笑)たまにでいいからゲームのジャンルを思い出して、アーチャー。いやいいけど。私もこのシーン好きだし。(そもそもEDリストのUBWトゥルーの絵柄を男の笑顔で乗っ取ってしまった時点で、既にダメな感じがする:笑)
「遠坂」呼びを“俺みたいな声”と感じながら士郎ブラックアウト。

幕間、衛宮邸。
ライダーと共有した桜の視界。
アーチャーが影に貫かれた直後からをライダー視点で実況です。アーチャー組と士郎組の距離、5メートル。影が膨れ上がって破裂した瞬間に「アーチャーが絶命」とはっきりくっきり書いてあることにいつもびっくりする。移植が終わるまで現界してたのは単独行動スキルってことでいいのかしら…別名:主人公補せ(ry (アーチャー、一応補正対象者だから)
たまたま窪地に入ったことで助かったものの、左腕が蒸発してしまった士郎の映像に飛び起きる桜。むりやり視界共有を断ち切ったので、視界が白くかすんでます。吐き気に耐え切れず洗面所へ駆け込んで、いつかの夜の「出歩けないくらいの怪我をしてしまえばいい」という願いを後悔。数十分も吐き続けて、呆然と我を失う桜がたどり着いたのはやはり「これで、先輩は戦えない」という恍惚とした安堵。士郎が自分のために戦ってくれるのは嬉しくても、そのために士郎を失うかもしれないという恐怖はやはり桜の黒化を早めているように見えます。士郎を案じるのは本心なのに、口元に笑みが上るのはらっきょの藤のんとまんま同じ演出。絵は一応、目を隠してみた場合と口元隠してみた場合で表情が変わるよう意識しつつ描いたりしてみましたですが、難しいですね。

視点戻って士郎のモノローグ。
熱にうなされ、じくじくと痛む肩を異物でふさがれて侵食されるイメージ。こういう構造上の異状に対する士郎の表現は的確です。
投影能力とかいろいろ入ってきて、パンク寸前なところで意識浮上。
目が覚めて初めて発した意味のある言葉が「無事だったんだ、イリヤ」なところが士郎。……えーと、自分が無事じゃないのですが。
イリヤの方はもはやトレードマークのだいぶと共に気になる一言。
「怪我は痛まない?少しでもおかしいなって思ったら、すぐ代わりのものをつけさせるから!」
代わりって何。代わりがあるのですかお嬢様。
多分これは、ZeroでVS言峰戦で負傷した舞弥の治療方法として補完された部分。治療というよりは替えパーツとして人体にいろいろ移植しちゃうアインツベルンならではの方法のことでないかと。
怪我、というイリヤの言葉に違和感を感じつつも状況説明を求めようとしたところで激痛。のたうつ士郎に、イリヤから我慢するんじゃなく左腕を抑えつけろとのお言葉。このあとに続くいくつかの言葉から、イリヤは士郎と左腕の状態を聖杯として感知しているようなニュアンスを感じます。
落ち着いた段になってようやく、自分が拘束着を着せられているのに気づいた士郎。……うん、だいぶうなされてたみたいだしね。何かしら拘束しとかないと何するかわかったものじゃないし…
でも何で教会にこんなものがあるのでせうね(場所が言峰教会って時点で既に愚問)
何でこんなもの着てるんだと聞かれたイリヤが詰まったところで、ようやく言峰登場。どうやらそれまで凛の看護をしていた模様。
看護って言うと違和感あるなぁ、こんな黒幕なヒーラーいやだなぁ(笑)
「用がないなら退室したまえ」とのお達しですが、既にお姉ちゃんモードに入っているイリヤはそんな言葉にひるみません。士郎を見守るべく、壁際にて待機。言峰の説明タイムです。

まずは拘束着の解除。
布に覆われた左腕が初めて士郎の目にふれます。構造把握に長けてるせいなのか、自分の体のせいなのか、即座にそれが異物なのを看破。
アーチャーは左腕を残して消滅したのだと聞かされて、即座に残りサーヴァントの数を数えるところも士郎。なんだかんだで戦況に敏感です。さすがアーチャーの卵。それでもオルタを「サーヴァント」として数えることには違和感があるようですが「アーチャーが消えたなら、アーチャーの腕が残っているのはおかしくないか」とか突っ込んでみる気力はある模様。
うん、だからこの子はなにが自分にとっての重大事かという感覚が常人とずれ過ぎだってば。とりあえず、腕は手術が成功した時点で士郎から魔力供給されて在る士郎の腕なので問題ないのですという話。
本来サーヴァントと人間の腕なんて繋げてもうまくいかないのですが、そこは士郎とアーチャーの関係ですから、悲しげながらリヤからもお墨付き。
言峰のほうは理屈はわかってないながらも、まぁ瓜二つなんで成功は成功ということでお墨付き。
とはいえ、手術直後なんで動きません。あと、人間が英霊の腕をそれとして使えばまず間違いなく自滅しますよと話のついでのように語られたり。ついでに言うとリミット式でなくて、一回使えばそれで既にアウトですよとか。
で、魔力殺しのマルティーンの聖骸布で腕を巻いてあるんで、反動とかはあるけど士郎自身が魔術行使する分にはごまかしごまかしセーフにしておくことが可能ですよとか。
ちなみにマルティーンとは多分聖マルティヌスのことかなぁと…
貧者を見かけて自らの軍衣を半分与えたら、それがキリストでしたという逸話の持ち主。洗礼を受けたのち、街を追われて隠遁したとか言う逸話の持ち主ですが、何で魔力殺し?まぁマグダラもちょっと「?」な感じだったのでまぁいいか…
この時点では腕に食いつぶされるまでに10年の猶予がある、ということで一縷の望みがありました。士郎のキャラ的に既にアウトなんですが。
凛は礼拝堂にいる、ということで上着羽織ってイリヤ連れて移動。移動際に、言峰から「封印は解こうと思えば簡単に解ける。それを踏まえたうえでうまく立ち回れ」との一言。
……………使うことを期待されてる気がする。

礼拝堂に入るなり、凛がじろり。
まぁご機嫌悪いのも当然です。妹が相変わらず危険物で、サーヴァントは共闘者の腕になっちゃいました。
ともあれ、ここに三人のマスターが揃ったものの、いずれもサーヴァントがいないということで監督役より今後の身の振り方について確認。
何しろサーヴァントが残ってるのが間桐家の2人だけです。
桜自身は臓硯に従いたくないものの、力関係上従わざるを得ない、という消極的スタンスなので普通に考えたら聖杯争奪戦の決着はついたも同然ですが、凛も士郎も「桜を救うために聖杯を取る気はあっても、桜を聖杯に利用させる気はない」というスタンス。凛は「遠坂」として、「桜が危険物であるならば、排除もやむなし」という選択肢を相変わらず残しているのでその限りでもないですが。凛の在り方は絶えず男前。月姫で同じく「名家の当主」であった秋葉よりもものの考え方が男性的だと思います。ゆえにどのルートでも戦友・相棒的立ち位置が崩れない。(秋葉はこれ以上ないくらい女性的)
それでも抑えきれずにしばしば「桜の擁護者」としての態度を覗かせるので、士郎としては貴重な協力者としての期待を持たざるを得ません。なんか凛を見る士郎の目がすっごいきらきらしてる感がある、この辺の描写(笑)
凛も士郎も降りない、じゃあ保護対象じゃないんで教会から出てけとそういう話になったところでさてイリヤの身の振り方。
城が無くなったわけでもなし、メイド二人も呼べば出てくるという話なので、この時点ではイリヤは城に帰るつもりでいたっぽい。ただ、PCでは「リーゼ」だったリーゼリットの呼び方がhaと同じ「リズ」に直ってます。
「イリヤがよければ、衛宮邸にいてほしい」という士郎の希望は「いいけど、あの女がいるから行かない」と秒で却下。が、「いいけど、行かない」という言い方が士郎にはわかりづらかった様子で視線で凛に助けを求めてみたり。
……いや、だから行かないって言ってるんだってば。
言峰からは「臓硯に攫われるだろうから預かってもいい」
士郎は「イリヤは俺が引き取る」
凛からは「イリヤは私が借りる」
当のイリヤは「自分の居場所は自分で決められる」
とのお言葉。
・・・・・・・・・・・・・・・・えーと、つまり?
言峰「では遠坂の屋敷に行くのか」
イリヤ「アインツベルンのマスターは遠坂になんか行かない」
凛「じゃあ城に帰るしかないんじゃない?」
イリヤ「最初からそのつもりよ」
凛「聞いた衛宮くん?あれだけ助けてあげたのにあなたの家なんか狭苦しくて御免なんですって」
……あ、凛が勝った。
というか、言峰と凛に組まれたら、口じゃイリヤは勝てないなー。おろおろした果てに涙ぐんでるよイリヤ。一応この面子では2番目に年上なはずなのですが。
大混戦の果てに、イリヤは結局衛宮邸入り。

凛とイリヤが礼拝堂から出るのに続いて、士郎も出ようとしたところで毎度おなじみ言峰の呼びとめ。
桜の体調と、桜を生かすつもりなら士郎も戦わなければならないこと、桜にはそれだけの価値があるのかということを言われます。相変わらずいいざまがずるっこい。
外に出てみるとすっかり「士郎」呼びになった凛とイリヤがお待ちかね。
HFの凛は10日目で「士郎」呼びですか。遅いなぁ。
で、何度も混線したもののここで改めて凛と共闘協定。
ああよかった、と思った側から「士郎の左腕はアーチャーの。∴士郎は私のサーヴァント」という遠坂さんのステキ発言。さらにこれに対するイリヤ産の反論が「そんなことで所有権を主張するなんて馬鹿げてる。なんたってシロウは私のもの」
……士郎、あんた基本的人権認められてないよ(笑)
まぁ初回プレイで0.2秒で「凛のもの」に入れた私がいますが。
だって「士郎」で「アーチャー」なら凛のだろうと脊椎が反応した。
ま、今回はトゥルーエンドのためにイリヤポイントを稼いでおこう。
「アーチャーのやつが頼むって言ったんだから」とか凛の気になる発言がありますが、そりゃ一体いつの話だ。この会話がHF中にあったとすると、教会に戻ってきた辺りで凛が意識取り戻してアーチャーと会話してることになるのですが。
そしてイリヤ選択とともに「イリヤに一番ドキドキした」系の判定を下される士郎なのでした。あーあ(笑)取りあえず、聖杯ルートなのであきらめれ。


とにかく、前2ルートで恒例だった「凛は参謀、士郎は実行役」の役割がHFではここに来てやっと決定。しかも初のイリヤ付。うちに帰ると桜までいるわけで、人口密度がかなり高くなります。桜を除けば、これが最終陣営。