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RN HF11日目 深夜~朝

飼育箱の夢は前に一枚絵描いてるからあえてコミカル絵で。


「あ―――相方ってわたし、ですか……!?」
「ああ。桜以外いないだろ、そんなの」
イラスト 160.png
「は、はい、わかりましたっ……!わたし、イリヤさんと仲良くできるようがんばります……!」


桜の中で、黒聖杯とか白聖杯とかそんなもの、ものすごくどうでもよくなった瞬間。
……このアーチャー予備軍は。無自覚に妄想っ子に火をつけるんじゃありません。

桜がイリヤを呼ぶときの呼称は
「イリヤさん」(HF白桜)
「イリヤスフィール」(黒桜)
「イリヤちゃん」(現在の定着形)
の3種類ありますね
。Fateエピローグは呼び方出てたっけなぁ。
追記。hollow見直したら「イリヤさん」になってる模様。
あれー、どっかで「イリヤちゃん」を見たと思ったのに。「イリヤさん」で定着してるようです。

飼育箱の夢と衛宮邸の人々


幕間。悪夢Ⅰ。
悪夢のシーンだけInterludeの色が赤に変わります。

衛宮邸から新都方面に向かって、揺らぐように表示されていく背景。意味の不明瞭な言葉の羅列。
センタービルの辺りまでさまよい出たところで、チンピラというかなんというか、たむろってるよろしくない連中に遭遇。ここの台詞は何かとやばかったらしく、こまごまと変更になってます。PC版だと明らかに、はだしで新都をさまよっていた桜を知的、もしくは精神的に障害があって正常な判断の出来ない状態だと判断した上で好き勝手いろいろしようとしてるんで。いや、それはレアルタでもあんまり変わってないのですが、言葉的にあちこち入れ替え。うんでもこういうやからは食っちゃってもいいと思うんだぼりぼりと(駄目です)
逃げ出して中央公園に向かうシーンのモノローグ、
 蟲惑した覚えはありません
 怖くなったので帰りましょう
は、一般的な言葉でないと判断されたのか、一行目が
 私から誘った覚えはありません
に変更になりました。
“飼育箱の夢を見る。
 今夜。
 虫を潰した。”
だけ、桜の声でベタ文が読まれます。状況に反して甘い、かわいらしさのある声。
咀嚼音が。咀嚼音が怖いいぃぃ。

夜が明け、視点戻って11日目。
目覚める前、風化してボロボロに浸食されるイメージにうなされる士郎。投影をできない身だから侵食される、投影をできる身になれば苦しみは易くなるけどもう戻れない、ということで黒バーサーカー戦のシーンにリンクする場面ですね。たしか、布の封印を解いてしまった後はこの風蝕のイメージは出てこないんじゃなかったっけか。
不意に「シロウ」と呼ぶイリヤの声で目が覚めます。前夜、桜の近くはいやだといって和室に落ち着いたイリヤの部屋はシロウの部屋の近くなわけですね。士郎より早く目覚めたので観察タイムを楽しんでいた模様。観察されてる士郎の方はうなされて布を解こうとしてたので、痛み止めの処置はしといてくれたらしいのですが、イリヤいわく
「士郎の寝顔が見たかったし。苦しいのにいっしょうけんめい我慢しちゃって、シロウったら可愛かったわ」
―――悪魔っ子だ。悪魔っ子がいる。
朝早くから気を配って様子を看に来てくれるとは、と感動しかけていた士郎が凍り付いてる。
いやでも、タイころあっぱーでも桜に「鳴き声がたまらない」とか不穏なコメントもらっていましたよこの主人公は。タイころも声付きだしなー。すくなくとも奈須さんはそのつもりで士郎を描いてるようなので、イリヤの鑑賞方法は士郎の楽しみ方として多分正しい(笑)
あと「人の部屋に勝手に入るの禁止、特に朝と夜」のくだりは、他ルート同様大きな変更なしです。わざと四つんばいになってにじり寄るイリヤの声がなんかこう、蟲惑的。士郎、後方退避に失敗して頭ぶつけて撃沈。どうにか話の腰が折れたところで、台所に向かうことにします。
昨日桜と約束してたからね。
イリヤは何か希望があるか、と聞かれて一気に顔を輝かせるイリヤ、「シロウごはん作れるの」「シロウのエプロン姿みたい!」とご機嫌。
エプロン姿って。
なにかが彼女のツボにクリーンヒットしたらしいよ。
ちなみにこのとき、洋菓子は士郎の得意分野の範疇外というということが判明。「ホットケーキぐらいなら、なんとか」とのことですがお菓子類のレパートリーはhollowになってサーターアンダギーが増えてたな。
 士郎 特技:料理
 アーチャー 特技:家事全般
よしよし、問題なく成長過程にありますね。
士郎はイリヤの食いつきっぷりに「なんなら一緒に作るか?」と提案してみますが、桜が一緒とわかった時点で「サクラがいるなら行かない」と失礼なくらいの方向転換されてしまいます。HFはイリヤ・桜間はひたすら仲が悪い印象がありますがその理由は「(桜は)どっちかっていうと好きな部類よ。ただ、あの娘はシロウには合わないから認めてあげないだけ」とのこと。詳細については「シロウだって気付いてるクセに必死に気付かないようにしてるでしょう」と答えてくれません。
去り際、むやみに前に進んでアーチャーの魔術を使おうとすれば士郎は崩壊する、と忠告を残していきます。投影、という言葉を使ったりアーチャーの宝具は彼特有の魔術であると語ったり、イリヤはアーチャーについてかなり詳細に把握していることになりますね。士郎のほうも「投影」という言葉に反応して腕の移植直後に見たイメージの意味を直感的に理解してしまうことに。
布をはずせば絶対に助からない、切嗣同様にわたしが殺す前に死んだりしたら許さない、となかなかに複雑な言葉を残してイリヤは立ち去っていきます。

台所。桜と2人で制作するはかぶと手羽元の煮物と、イワシの蒲焼カレーソースがけと、かぼちゃ煮…
朝から煮物2品ですか。さすが衛宮邸台所の守護神2人。士郎のモノローグに桜はよく気のつくいい相方ともありますから、手際がよさそうです。士郎の左腕はまだうごかないので右手だけでできるといういわしを指で捌くのだけせっせとやってますね。
……コペンハーゲン辺りで覚えてきた技かしら…士郎に言わすと技ってほどのものじゃないらしいですが。ちゃきちゃきと調理を進めつつも、何かを察したらしい桜から不意に「イリヤさんと何かあったんですか?」との問い。
桜はイリヤと切嗣の関係については特に知らないらしく(臓硯はある程度知ってる様子なのが最初の邂逅で描写されてますね)、イリヤはイリヤで大変でそれにどうやって応えたらいいのかが難しい、という士郎の言葉に「それはマスターとしての問題なんでしょうか」と気遣わしげです。士郎が、戦闘意欲はなくて別の問題だと説明しつつ「もしイリヤが自分の国に帰りたくないっていったら、うちに住んでもらっちゃダメかな」と話振ってみると、思いもかけない話の振り方されたので桜びっくり。そりゃそうだ、家主は士郎で桜は他家の人間です。でも、淫夢で倒れて桜に看病されるシーンでもあったように、士郎ってゲーム開始時からして桜に対して「同じ屋根の下で過ごす人」という感覚がすごく強いのですね。大火災以来、血のつながりのない人と一つ家で過ごすのが当然になっているのかその辺の壁がすごく薄いです。
ここは先輩のうちです、わたしの意見はあんまり意味がないです、という桜にもそのままの感覚で「ここ、桜の家じゃんか」とか「相方に相談なしで出来る事じゃない」と返すものですから、桜さん舞い上がる舞い上がる。
ま、士郎なので“相方”は先ほどの優秀かつ絶妙な料理の相方の話なのですが。
ふわふわぽよぽよと視線を泳がせたあと、急に高らかにイリヤと仲良くできるようがんばります宣言をする桜の空回りっぷりがー。
桜落ち着いて、この子自分の台詞の意味よくわかってない。
桜がいてイリヤがいて、3人で普通に過ごせたらすごくいいなーとか夢見たりはしてるようですが。そんなんなったらいいなーすごくいいなー、そのためだったらどんな代償でも、と思ったところで寝起きの悪い赤っぽい生き物が台所を通過。
初めて見る変な生き物にぎょっとする士郎と桜ですが、本来微妙にぼけキャラな桜が久々に力の抜けた描写されてます。「遠坂先輩、朝に弱い人だったんだ……」と、士郎同様憧れの完璧超人のイメージが微妙に崩れた模様。記憶にないながら小さいころに見たことがあったのかどうか、士郎よりダメージが少ないというか、あんまり憧れは崩れなかったようですが。


このあとは御三家揃って二度目の食事シーン。何がなんだかわからなかった昨夜の夕食よりも会話はありますが、中央公園でみつかった“食事跡”のニュースのせいで不穏な空気になります。「死体はないけど何人以上かがわかった理由」についての遠坂さんの説明は「四肢ばらばらはNG」という毎度の規制のおかげでぬるくはなっていますが、やっぱり食欲がた落ちなたとえ。凛は何かとこの辺のデリカシーに欠けるキャラとして描かれてるのですね。