ほんのわずかな日常に訪れ始めた暗雲の描写が続きます。桜関係の描写がひたすら重くて、他の女性キャラが明るさを担当し始めるという、それってヒロイン攻略ものとしてどうなのという構造に突入。
凛とイリヤは戦闘の備え(宝石剣探求)、桜は家事をやろうとしたところで凛に追い返されて客間に撤退。
やることないから休んでろといわれた士郎は一回自室に戻って左腕の様子見。この時点で肘は動くようになってます。こちらは痛覚が戻ってないので痛みは凛の刻印(左肩・喉・丹田)のほうがあるようですが、心理的プレッシャーは比べ物にならないようで「腕の様子を見る」といっても鏡をのぞきさえしません。
午後2時の三択は直で桜のお見舞いでもいいのですが、一度ライダーのところに行ったほうが情報量が多いですね。
ライダーの部屋はどこかに用意したらしいのですが、屋敷内にいないようなので士郎なりにライダーの行動パターンを読んで、土蔵前に行ってみるとビンゴ。声をかけると霊体化していたライダーが実体化して出てきます。どうということもない挨拶ついで(士郎の危うさをライダーに垣間見せる描写もありますが)に、「桜を守ってほしい。自分がやられたら、イリヤも頼みたい。ライダーが危ないときには俺が手を貸す」「そんな状況は考えがたいですが、それができたならそれ以後は私もあなたの望みに応えましょう」というオルタ戦に向けた約束ができます。で、「都合のいい話だけどいいのか」と驚く士郎にちょっとだけ微笑を浮かべてもらえる。でもって、ちょっと沈黙に包まれたあと、素朴な疑問として身長を訊いてみるととびすさられる。とたんに事務的な口調が崩れるライダーが可愛いですよ。身長気にしてるのかって訊かれておかしいですかとかいうし。あんまり突っ込みすぎてびみょーな空気になってるところで、空気読めなくてすみませんお邪魔しました的に退散。去り際に、手が開いているならサクラの看病をしてくださいといわれて桜の部屋に。ついでに「あなたが私を邪魔者と思っているというのは間違いでしたので訂正します」てなこともいわれます。ライダーポイントがあったら親密度が上がってる感じ。いや、ここまできてライダールートに分岐されても困るけど。
離れに行って桜に声をかけると、寝起きっぽい声。士郎が来たとわかると、慌てて普段着に着替えてお出迎えですよ。いやいいよパジャマで。というか、桜にもパジャマほしいな。寝てる一枚絵はパジャマなんですが、立ち絵もほしいよ。パジャマのデザインめんどくさいなら、髪結んでないちょっとくつろいだ感じの立ち絵とかどうかと(今更過ぎる)
で、桜の様子を見に来たんだけど、逆に起こしちゃったみたいで過保護だったというと、ちゃんと寝てはいたけどホントはお掃除の続きをしたいと思ってたから鋭いですと笑う桜。思ってたけど凛に怒られたらしいよ。すんごいきつい言い方だったけど「姉さんに怒られちゃいました」ってやたら嬉しそうだよ。どこまでらぶらぶですかこの姉妹は。それでも「自分が周りのために何かできない」という状況は桜にとってすごく不安であるらしく、しきりに「すぐ治るから平気」アピールをしてきます。
まぁ眠れるなら夕食まで眠っとけと退出しようとする士郎に、甘えなのか不安なのか眠るまでいてくださいと婉曲に頼んでみるのがちょっと可愛い。というか、そのあとOKされた喜びのあまりにお茶入れに台所まですっ飛んでいこうとする桜のテンションの高さが可愛い。
結局お茶は士郎が淹れに行くのですが、二人で部屋にこもってるという状況にだんだん士郎がテンパリはじめるところが男の子よのぅ。桜が「ほんとは、先輩が姉さんのこと好きなんだって気付いてたんです」とかあとに尾を引く発言してるのに聞いちゃいない。
うん、大事な話ほど聞いちゃいないのが主人公属性ってやつだけどね!(笑)
ヒロインが慣れないカマかけてんだから聞いてくださいお願いします。
「先輩は~な子は嫌いなんでしょうか」は「物怖じする子は嫌いなんでしょうか」に変更になってきわどい度大幅ダウンです。……言い方変えるとかで代用できそうナノに。コレもダメですかそうですか。
ぐるぐるする士郎の方の思考はあまり大幅に変えてないので、何言ってんだお前正気に戻れ的な感はありますけどw 妄想の果てにはたっと現実に戻ってきて、ようやく会話。凛の話をしてたんですね。正確には凛と桜の間柄のはなし。
凛は桜の理想なので、あんまり近いと却って居心地が悪い、みたいなのは士郎とアーチャーの間にもあった問題かもです。そっちのほうが複雑だけど。
桜は颯爽としたかっこいい女の子になりたかったようですよ。
で、学校一緒になったし、よく弓道部にも顔出してくれたしでお互い気にはしてたけど、それ以上はきっと嫌われるから怖いと。怖いとは本文には書いてないですが、怖い以外の何者でもないですねそれは。
桜は「嫌われる」理由として、遠坂や士郎の魔術とは違う、「他人から奪う」ことに用途限定された間桐の魔術を挙げてきます。ここら辺、なかなか複雑なところですが桜は間桐の魔術の特異性を「遠坂の魔術とは違う」と恥じながら、それを受け入れること自体には「魔術師の後継」として凛や時臣に近い感情の切捨てを持ってます。「好きでも嫌いでもありません。ただ、そうしなければ生きていられなかっただけです」という台詞はそういう桜の血筋を感じさせてなかなか好きなところ。
話は転じて、士郎の魔術のあり方の話になって行きます。
桜の「手首を切られるのはなんともないけど」な台詞は規制に引っかかって、「死んでしまうことはなんともないけど、自分で死のうと考えるのは怖い」に変更。
いやこの変更意味あるのか。規制って時々意義がわからない。
前年の夏ごろ、桜が土蔵で見た土蔵で見た士郎の鍛錬は「魔術師的には赤点。真っ赤」ですが、前2ルートでヒロインたちを不安にさせた士郎の危うさはやはり桜も不安にさせたようで「怖くてもう見られなかった」とのこと。
基本的に在り方の話をしてますが、「先輩のように、毎回そのためだけに魔術回路を発現させるなんて、普通の魔術師はしません」となどの士郎の特異性に関る話もちょっとあり。
一番の要点は「先輩はそれが善悪どちらであろうと、一度決めたことを最後まで守り通す。だからきっと、私たちの中で先輩が一番強い」
高飛びで桜をひきつけたのが結局コレなんでしょうね。幸せそうにまっすぐ士郎を見る立ち絵が印象的。
雰囲気よすぎて居心地悪くなったらしく、もう眠いだろうし夕食までとにかく寝ろと再度出て行こうとしたところで、これまた再度引きとめ。
ここまでほのぼのとしたやり取りが多かったのに、横になった桜は朦朧とした意識でちぐはぐなことを言い始めます。ほんの数時間前の凛の刻印の移植を「七日も持たないんだからもう効き目はないかと思った」と口にしますが、ほかにも自覚はあったらしくのちに時間の感覚がおかしくなっていることは「美しいアリア」で自ら告白していますね。
やることないから休んでろといわれた士郎は一回自室に戻って左腕の様子見。この時点で肘は動くようになってます。こちらは痛覚が戻ってないので痛みは凛の刻印(左肩・喉・丹田)のほうがあるようですが、心理的プレッシャーは比べ物にならないようで「腕の様子を見る」といっても鏡をのぞきさえしません。
午後2時の三択は直で桜のお見舞いでもいいのですが、一度ライダーのところに行ったほうが情報量が多いですね。
ライダーの部屋はどこかに用意したらしいのですが、屋敷内にいないようなので士郎なりにライダーの行動パターンを読んで、土蔵前に行ってみるとビンゴ。声をかけると霊体化していたライダーが実体化して出てきます。どうということもない挨拶ついで(士郎の危うさをライダーに垣間見せる描写もありますが)に、「桜を守ってほしい。自分がやられたら、イリヤも頼みたい。ライダーが危ないときには俺が手を貸す」「そんな状況は考えがたいですが、それができたならそれ以後は私もあなたの望みに応えましょう」というオルタ戦に向けた約束ができます。で、「都合のいい話だけどいいのか」と驚く士郎にちょっとだけ微笑を浮かべてもらえる。でもって、ちょっと沈黙に包まれたあと、素朴な疑問として身長を訊いてみるととびすさられる。とたんに事務的な口調が崩れるライダーが可愛いですよ。身長気にしてるのかって訊かれておかしいですかとかいうし。あんまり突っ込みすぎてびみょーな空気になってるところで、空気読めなくてすみませんお邪魔しました的に退散。去り際に、手が開いているならサクラの看病をしてくださいといわれて桜の部屋に。ついでに「あなたが私を邪魔者と思っているというのは間違いでしたので訂正します」てなこともいわれます。ライダーポイントがあったら親密度が上がってる感じ。いや、ここまできてライダールートに分岐されても困るけど。
離れに行って桜に声をかけると、寝起きっぽい声。士郎が来たとわかると、慌てて普段着に着替えてお出迎えですよ。いやいいよパジャマで。というか、桜にもパジャマほしいな。寝てる一枚絵はパジャマなんですが、立ち絵もほしいよ。パジャマのデザインめんどくさいなら、髪結んでないちょっとくつろいだ感じの立ち絵とかどうかと(今更過ぎる)
で、桜の様子を見に来たんだけど、逆に起こしちゃったみたいで過保護だったというと、ちゃんと寝てはいたけどホントはお掃除の続きをしたいと思ってたから鋭いですと笑う桜。思ってたけど凛に怒られたらしいよ。すんごいきつい言い方だったけど「姉さんに怒られちゃいました」ってやたら嬉しそうだよ。どこまでらぶらぶですかこの姉妹は。それでも「自分が周りのために何かできない」という状況は桜にとってすごく不安であるらしく、しきりに「すぐ治るから平気」アピールをしてきます。
まぁ眠れるなら夕食まで眠っとけと退出しようとする士郎に、甘えなのか不安なのか眠るまでいてくださいと婉曲に頼んでみるのがちょっと可愛い。というか、そのあとOKされた喜びのあまりにお茶入れに台所まですっ飛んでいこうとする桜のテンションの高さが可愛い。
結局お茶は士郎が淹れに行くのですが、二人で部屋にこもってるという状況にだんだん士郎がテンパリはじめるところが男の子よのぅ。桜が「ほんとは、先輩が姉さんのこと好きなんだって気付いてたんです」とかあとに尾を引く発言してるのに聞いちゃいない。
うん、大事な話ほど聞いちゃいないのが主人公属性ってやつだけどね!(笑)
ヒロインが慣れないカマかけてんだから聞いてくださいお願いします。
「先輩は~な子は嫌いなんでしょうか」は「物怖じする子は嫌いなんでしょうか」に変更になってきわどい度大幅ダウンです。……言い方変えるとかで代用できそうナノに。コレもダメですかそうですか。
ぐるぐるする士郎の方の思考はあまり大幅に変えてないので、何言ってんだお前正気に戻れ的な感はありますけどw 妄想の果てにはたっと現実に戻ってきて、ようやく会話。凛の話をしてたんですね。正確には凛と桜の間柄のはなし。
凛は桜の理想なので、あんまり近いと却って居心地が悪い、みたいなのは士郎とアーチャーの間にもあった問題かもです。そっちのほうが複雑だけど。
桜は颯爽としたかっこいい女の子になりたかったようですよ。
で、学校一緒になったし、よく弓道部にも顔出してくれたしでお互い気にはしてたけど、それ以上はきっと嫌われるから怖いと。怖いとは本文には書いてないですが、怖い以外の何者でもないですねそれは。
桜は「嫌われる」理由として、遠坂や士郎の魔術とは違う、「他人から奪う」ことに用途限定された間桐の魔術を挙げてきます。ここら辺、なかなか複雑なところですが桜は間桐の魔術の特異性を「遠坂の魔術とは違う」と恥じながら、それを受け入れること自体には「魔術師の後継」として凛や時臣に近い感情の切捨てを持ってます。「好きでも嫌いでもありません。ただ、そうしなければ生きていられなかっただけです」という台詞はそういう桜の血筋を感じさせてなかなか好きなところ。
話は転じて、士郎の魔術のあり方の話になって行きます。
桜の「手首を切られるのはなんともないけど」な台詞は規制に引っかかって、「死んでしまうことはなんともないけど、自分で死のうと考えるのは怖い」に変更。
いやこの変更意味あるのか。規制って時々意義がわからない。
前年の夏ごろ、桜が土蔵で見た土蔵で見た士郎の鍛錬は「魔術師的には赤点。真っ赤」ですが、前2ルートでヒロインたちを不安にさせた士郎の危うさはやはり桜も不安にさせたようで「怖くてもう見られなかった」とのこと。
基本的に在り方の話をしてますが、「先輩のように、毎回そのためだけに魔術回路を発現させるなんて、普通の魔術師はしません」となどの士郎の特異性に関る話もちょっとあり。
一番の要点は「先輩はそれが善悪どちらであろうと、一度決めたことを最後まで守り通す。だからきっと、私たちの中で先輩が一番強い」
高飛びで桜をひきつけたのが結局コレなんでしょうね。幸せそうにまっすぐ士郎を見る立ち絵が印象的。
雰囲気よすぎて居心地悪くなったらしく、もう眠いだろうし夕食までとにかく寝ろと再度出て行こうとしたところで、これまた再度引きとめ。
ここまでほのぼのとしたやり取りが多かったのに、横になった桜は朦朧とした意識でちぐはぐなことを言い始めます。ほんの数時間前の凛の刻印の移植を「七日も持たないんだからもう効き目はないかと思った」と口にしますが、ほかにも自覚はあったらしくのちに時間の感覚がおかしくなっていることは「美しいアリア」で自ら告白していますね。
士郎にぬぐいがたい不安を与えた桜の、眠り際の台詞は「怖い夢ばっかり見るから、ちゃんと、わたしを―――」
わたしを、見張っていて、ください。
この直後の慎二視点の幕間とあいまって、抜き差しならない重苦しさを残します。