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RN/HF10日目…の絵だけ

レポート書こうと思ったけどタイムアップ。
自分の更新の少なさにあきれたので、また絵だけさらしておきます。 イラスト 143.png
そろそろ腹くくって文だけ書こうかな

RN/HF10日目 喪失

前にレポート書いたのがいつなのか、確認するのが怖すぎるので確認してませんすみません。
HF面白いよHF。つうか桜さんの中の人がいい感じに飛ばしてて素敵。特に黒。
とりあえず絵だけ2枚。


イラスト 141.png
何かに似た影




イラスト 140.png
蒸発

レポ書こうと思ったけどとりあえず

まずはリハビリがてら絵だけー。 イラスト 134.png
こことトゥルーエンドの臓硯&ユスティーツァの絡みは好きです。
ボイス上、イリヤモードとユスティーツァモードにあまり差異がなかったのが残念。

RN/HF10日目 凛との合流まで

歌うような呟き。
イラスト 122.png
「―――けど、安心してライダー。
 だってあの人、わたしには勝てないもの」

出掛けのライダーとのイベントからスタート。
ライダーの中の人は頑張りました。
一方桜の侵食は着々と進み、凄みを見せ始めます。……黒化までまだ間があるんですよね。まだかなー、まだかなー。
というか吸血桜さんが待ち遠しくてつい進めすぎる今日この頃。
悪化

森までは半日は掛かるということで、荷物持って屋敷前に。時間は朝10時前。タクシーで1時間、徒歩4時間の目算。
いつも思うけど、こんな苦労しないと行けないところに週末だからと顔を出してあげるhollowの士郎はいいお兄ちゃんだ…。

不意に後ろから「シロウ」と声をかけられて士郎びっくり。
ここは本当に一瞬セイバーかと思うようなトーンで呼んでくれました。ライダー登場。士郎が何故桜を守ろうとするのか、その理由を問うて来ます。士郎答えて曰く、
「俺は桜が好きだ。それだけじゃない。昨日の夜、桜に魔力を―――」
 弱。
理由弱っ…!orz
それこそ「そのようですね、それが何か?」状態。
これはPCのほうが理由としちゃよかったと思いましたが、さすがにまんまは書けなくてどうしようもなかったんだろうなぁ……。ちっ。(ちって)
とにかく、好きになった相手だから守るんだとそういうスタンスですね。言い回しはPCより柔らかい言い方になったと思います。それなりに納得してもらったところで、今度はライダーに要望。
「シロウ」じゃなくて日本語っぽく士郎と呼んで欲しいとお願いです。どじっ子ライダーの発音レッスン。たどたどしく且つ真剣に練習する声付きライダーはかわいかったです…中の人頑張った、よくやった。
このあたり、細かな言い回しがあちこち変わってます。レアルタのほうが士郎に好感持ちやすい描写になってますね。PCのほうだと、ベースは俺様味の強い、実は自分中心の子という感じがするんですよ。
この場面、PCでは士郎が「そうじゃなくてこんな感じ」とさらに要望入れたりしてたのですが、レアルタでは発音に苦戦するライダーに「ごめんな、元のままでいいよ」と声を掛けたりしています。
結局ライダーが「士郎」発音に成功したのでここで「士郎」呼び定着。ライダーに桜のことを頼んで、タクシーを拾いに交差点まで降りていきます。

幕間。場面は邸内に戻って、士郎に思いを馳せる桜と、士郎の出立を告げるライダー。…気がついたけど、なにげにシーンタイトルが「二人の秘め事」から「隠し事」に変更になってる…
士郎は言峰に桜の寿命を告げられたのが自分だけだったことから、それを知っているのは自分と言峰だけだと思っていますが、この場面のモノローグで桜自身がその自覚を持っていることがわかります。
士郎に戦って欲しくないけれど、自分のために戦ってくれることがそれ以上に嬉しいのだとこぼす桜。自分のために傷を負う姿さえ夢見ます。
黒とか白とかありますが、桜は意外と裏表はないんですよね。自分の思っていることを隠しはしますが、自分から吐露することも多いですし、それが暴かれたときにも否定はしません。
桜の描写はなにかと女性的な情念に焦点を当てて描かれますが、ほんとうになんてギャルゲー向きじゃないコンセプトのキャラなんだろう(笑)
自分の思いに身を焼く桜の描写は、直接的でエグみの強い表現が削られたり、幻惑的な表現になったりして、嫌悪を誘うような表現は減っています。なんともいえない艶っぽさのほうは健在。
自分が虫になってしまったような錯覚に襲われながら、ライダーに士郎の護衛を命じる桜。少ない余命をさらに削るがかまわないのかというライダーに、体調そのものだけでなく既に自我さえ危うく、長くないのだから構わないと答えます。しきりにライダーと士郎を気にする桜に、ライダーは臓硯よりも言峰のほうが注意すべき存在ではないのかと問いますが、これに桜の様子が変わります。もの思わしげな様子から一変する声の調子。
「―――けど、安心して」から始まるセリフは、決して脅威になりえないものをあざ笑うような、蔑みに満ちています。
桜の中の人はうまいなぁ。

視点は戻って、国道を外れ、森に差し掛かった士郎。
―――ははは、森やら山やらをなめていますねこの子は。その程度の覚悟で気軽に入るとそこらの里山でも普通に死ぬよ。いや、なめているのは多分奈須さんでしょうが
……いいけど。
アインツベルンの結界内だからというわけではない、どこか異様な森の不吉さを、例によって勘と匂いで感じ取ります。公園で出会った影と共通するものを悟って、身構える士郎の前に枝を掻き分ける音をさせ、緊迫感いっぱいで現れたのはおなじみ我らがあかいあ熊。もとい、あくま。
―――うん、小鳥のさえずりが和むなぁ。

というか、立場上敵に回ってるとはいえ、3ルート共通で協力者になってくれるこのお人好しさんに出会うとなんともいえない安心感が。棘のない顔で微笑まれるともう、緊迫感とかすっ飛びます。
すっとんでもここは死地ですが。
凛もイリヤに情勢を伝えるために森に入ってきたのですが、遠坂が持っている情報は大昔の地図だけなので士郎が城の場所を知っているなら案内しろとのこと。やだと言い張ってもまぁ口で凛に勝てるわけもなし、同行することになった途端に地響き。
バーサーカーが戦っている、ということで選択肢。こういうところで保身を取るともれなくBAD行きなのは刷り込み済み。
実体化したアーチャーを先行させて走ります。


バーサーカー・アーチャー脱落、士郎左腕喪失まで秒読み。
イリヤと臓硯の対峙で見れる、ユスティーツァと臓硯の邂逅も好きなポイントです。

RN/HF10日目 朝

レアルタ日記再開ー。えっらい久しぶりですね……
桜1回目の差し替え翌朝、日付でいうと2/9。
桜が置かれた状況が判明して初めての朝です。ミステリアスなサーヴァントとして長く真名が伏せられてきたライダーが、選りに選って和みの局地・衛宮邸の食卓に参加する日でもあり。
―――浮く。
素晴らしく浮く。

3択は「ライダー、ごはんは?」が好きです。ほのぼの。
イラスト 121.png

ライダーといっしょ


差し替え翌朝、士郎起床。
士郎は元気でさえあれば大変寝起きのよい子ですが、気だるげなお目覚め。ライダーのおやつになったときほどではないですが、だるくて体に力が入らない感じ。
PCのときは何でこんなに疲れてるんだっけ→回想→一発で覚醒でしたが、レアルタではこの辺すっ飛ばしました。PCでは桜と一緒に寝ましたが、レアルタでは部屋に帰ったのでその描写もなし。
「別に昨夜の一件で疲れてるわけじゃないと思う」ということで、だるいのは眠りが浅かったせいだろうと片付け。
起きようとして自分の格好に動揺していたPCの描写は、入り口に目がいったことで昨日のやり取りを思い出して動揺する、という描写に変更。桜が朝食の支度をしているであろう台所に向かいます。

めっさ緊張しつつ、居間に入ると入った途端に桜と鉢合わせ。
お互いにどういう顔していいのかわからなくて「おはよう!」「おはようございます!」を連呼しあうのがかわいいですね。3度目でやっと普通の挨拶。朝食が始まるわけですが、まだぎこちない士郎。お味噌汁は桜会心の出来らしいのですが、落ち着かないあまりおかずを殆ど残したまま席を立ちそうになる始末。これは桜に見咎められて、座りなおすことに。
まぁ士郎が落ち着かないのも無理ないです。
―――にこにこ座ってる桜の隣に、ライダーが戦闘服のまま無言で正座してらっしゃるという、なんか尋常じゃない事態。桜は全然気にしていないらしいのですが……士郎のほうは苦手度A+。
何度か戦っているし気に障るのだろうというライダーと、先輩はライダーを嫌ってなんかいませんという桜に答えを求められる形で3択。
「かなり好き」を選ぶと、桜大事のはずのライダーが桜と一緒になって「どっちが好みなのかはっきりしてもらおう」とか言い出すのが何かいやんなので、いつも「ライダー、ごはんは?」を選んでしまいます。
ライダーの食卓を整え始める士郎と、一緒になって「これからお世話になるんだから、これくらいさせて」という桜が好き。この2人は台所に立ってるとほっとします。

朝食のあとは今後についての作戦会議。
桜は戦争に乗り気でなく、参加せずに日常をすごせるなら過ごしたいというスタンスですが、士郎にしてみれば戦闘不可避。一緒に戦ったセイバーを失った以上、今からあとに引けないというのもありますし、桜を助けるつもりなら臓硯をどうにかしないといけないし、解呪に聖杯の力も必要になるだろうということで陣営を整えなおす気満々。桜を勝たせて桜に聖杯を使ってもらいたいという士郎に、「遠坂先輩と戦えるんですか」という桜の問い。
桜を殺すというと言い切った魔術師然とした凛を思い返す桜に、邪魔するなら戦うけれどといいつつ凛への信頼を語る士郎。士郎は桜を励ますようにしてそういうのですが、凛に対して、優れているもの・絶対的に自分の上に立つものという感を持っている桜には、士郎が凛に抱く信頼が動かしがたいものであるほど、取るに足りない自分はいつか捨てられてしまうんじゃないかという不安材料でもあるわけで。心からはうなずけないまま、先輩がそういうなら信じてみますと視線を落とします。

凛は信頼しているけど、自分で桜を助けたい、戦いたいという士郎に、気持ちはありがたいけどそれよりも日常に戻って欲しいと頼む桜。この辺りの齟齬はセイバーがいた頃と変わりません。
退かない士郎はライダーにも戦い続けることへの同意を求め、桜もそれが不可避であることを不本意ながら同意することに。

話がまとまったところで、余談としてライダーの目隠しの話。
もう魔眼のことは知れてるんだから目隠しを取ったらどうだという士郎に、慌てる桜。貴女の意見はどうですかと聞かれて、桜元気よく目いっぱい反対(笑)
……ライダーが絶世の美女だからと言うのもありそうですが、会話をみてるとライダーの魔眼が持つ、石化とは別の能力が桜的に大問題な模様。
………アレですか、夢ですか。催淫効果でもあるとみた。
魔眼の性能について色々と説明がありますが、話には関係ないので割愛。

話は戻って、今後の対策。
とりあえず桜については防衛。臓硯に対抗するための策として、他のマスターとの協力を提案する士郎。協力を得るにせよ、忠告のみにとどめるにせよ、イリヤに情勢を伝えるためにアインツベルンの森に向かうことになります。桜はそれならばとライダーを同伴するように申し出ますが、桜を一人にするのも危険だということで士郎が単身で森に向かうことに。桜は「危険です、あの森は今」という気になるセリフをこぼしますが、「マスターじゃない自分はイリヤに襲われることはないから」と土蔵で木刀を見繕い、荷物を調えて出立。


出掛けにはライダーの「士郎」の発音イベントと、そのあとに幕間として桜とライダーの会話。この幕間の最後のセリフで、はじめて桜の声音が黒い聖杯・絶対者としての色を帯びます。必聴。この次のレポートで書きます。

RN/HF 9日目夜 桜差し替え

PCでは桜さん大暴走というかむしろ大暴投の感があった差し替え一回目ー。
ライダーのつまみ食い差し替えと同じく、直接的には問題ないはずなのに雰囲気的にはえろ気がものすごいことになっているという謎現象発生です。
というか、桜さんと士郎さんの中の人が特に頑張りました。
―――士郎、二言三言ばかり呻くだけなんだけどな。呻くというかあ(ry
この人にhaの「お風呂の勇者」を演じさせてはいかんと思いました。超危険。ギャルゲーの主人公としてアイデンティティーの危機(笑)

えー、桜が士郎の部屋を訪れる出だしは一緒です。血筋が違う関係で間桐家で体を調整された、という話はシーンの最後のほうに説明として入ります。
……セリフとかがどの程度残ってるのかは最初の方しかわからないです。
イベント絵はパターン替え含めて3枚。シーンタイトルは「スティール」。

士郎さん取って食われる之図


凛が帰った後も2人手を繋いでいたのですが、どうも手があったか過ぎやしないかということで熱がぶり返したのかと桜に訊いてみると「ど、どうでしょう。わたし、熱いですか?」となんとも判然としない返事。熱いというか、触ってるとぽかぽかしてくるんだけどというと、桜はなぜかあわてて「きっと風邪です」と断じて、夕食はいらない、もう寝ますといって部屋に走っていってしまいます。

とりあえずお風呂に入って自分の部屋に戻ってきた士郎。本当に長い一日だったと肩をほぐします。全くだよ長いよ……ていうかまだあるけどね。
そういえば桜がライダーのマスターということは、ライダーも近くにいるんだろうし、これから頼りにするだろうから明日桜に紹介してもらおう、なんて考えていると不意に物音。縁側にたたずむ影に警戒する士郎ですが、誰かと問えば桜。
「風呂なら好きに使っていいぞ」って士郎、桜に声かけずに先に入ったんですか。減点1。まぁ桜はその後でお風呂借りたらしいですが。雨で濡れた制服を藤ねえから借りた私服に着替えた桜が部屋に入ってくるくだりはPCと一緒。微妙に表現違いますけど。
妙に落ち着かない様子の桜と、なんだか落ち着かない気分にさせられる士郎。
熱はどうした、風邪かと訊いてみると「熱はありますけど、風邪じゃないんです。私が熱いのは、病気じゃなくて」と口ごもる桜。「もうわたし一人じゃ抑えられない」と雲行きがおかしくなってきます。
様子がおかしいので部屋に連れて行くべきなんだろうか、なにごとかとみているとふらふらと士郎に近づいてきて、畳の縁につまづき、慌てて受け止めようとした士郎の上に倒れ掛かる格好に。さっきは暖かかった桜の手足は冷え切っていて、体だけが熱いという状態。毒でも盛られたんじゃないかと士郎が勘違いするくらい。桜が上にもたれかかったまま会話が続きます。近距離立ち絵が出ますけど、テキストを見るに桜は顔を士郎の胸の上にうつぶせたままのようです。
イラスト 106.png
「先輩が好きだけど、先輩のためになれない。どうして遠坂先輩と敵対してまで守ってくれるのか」とか「家族としてじゃなく、一人の女の子としてみてくれるんですか」という桜の問いに士郎が応える一連の応酬は2人ともしっかりと正気の状態でやり取りされるようになってちゃんと恋愛もののやり取りになりました。いやだってPCのアレはいくらなんでもまずかろうとですね。桜はらぺこ暴走中、士郎は刺激過多で上の空じゃあんまりすぎる。

ひとしきり話した後、何かを耐えるような弱弱しい桜の声。
驚いた士郎は容態が悪化したのなら言峰を呼ぶべきかと考えますが、息を切らせた桜は、うわごとのようにきれぎれに「欲しい」「足りない」「我慢できない」といった言葉を口にし、急にのけぞったかと思うと士郎の手を手繰り寄せます。「違うんです、違うんです先輩」「そんなことしちゃ先輩に嫌われちゃう」などなどあえぎ、引き寄せたその手からさらに逃れようとするような仕種を見せながらついに士郎の指に噛み付く桜。呆然とする士郎。
血の伝う指を陶然と噛む桜の一枚絵。
……ボリュームonでプレイするならヘッドフォン使用かボリュームダウンをお勧めします。この辺の音声を他の人間にでも聞かれた日には恥ずかしさのあまり悶死すると思う。一人で聞いてても恥ずかしいけど。

血を口にした桜の震えは段々と収まっていきますが、逆に士郎が朦朧としていきます。
以前、いつ味わったか思い出せないままに夢で噛まれたときのような感覚の再現。指から腕までしみこんでくる感覚に陶然とする士郎。血痕のエフェクト。
ひとしきり喉を鳴らして士郎の血を飲んだ桜は、士郎の指から口を離したあと、一拍おいてからばっと飛び退きます。
今のは一体なんだったのかと思わず問う声音の士郎に、間桐の血筋でない桜を後継者にするために臓硯に体をいじられた結果がこれだと後ろめたげに説明する桜。早くから公開されてた士郎の部屋で座り込む桜の一枚絵ですね。うつむくものと顔を上げて気弱げにこちらを見るものと2パターンあります。肩と背は動かずに顔だけが上がるので、切り替えがちょっとうまく繋がってないように見える……
魔力が足りなくなると体内の虫が騒ぎ出す。手を繋いでいる間、士郎が心配してくれてる間、桜は魔力を含んだ魔術師の血が欲しくて仕方がなかったのだと懺悔します。士郎が正気なのでこの話に対する反応がPCよりまともです。臓硯に対する怒りと痛々しげな桜の姿に詰まる胸と。
士郎が好きだという気持ちさえ、血がほしいという欲をごまかすための感情じゃないのかという気がする、士郎に好かれる資格なんかないという桜に、桜は綺麗だしそういう体質なのは桜のせいじゃない、桜のために力になれるとわかって嬉しかったから気にするなと声を掛ける士郎。申し訳投げに嗚咽しながらも「また苦しくなったら血をもらってもいいですか」と問う桜は、いいよと応じる士郎に、「先輩を好きになって、よかった」と夢見るような笑顔を浮かべます。桜から頬にキス。
熱に浮かされるシーンと吸血シーンの艶っぽさとは裏腹に歳相応のふれあいがいい感じになってます。

さて2人とも落ち着いてみると気恥ずかしくなって、桜は「今日はお世話になりました」と部屋に戻っていきます。さて疲れたし、寝ないとということで横になるのですが不自然なくらいかっくりと眠りに落ちてしまう士郎。
 桜と寄り添って眠るイメージ。
 夢の中でもやはり血を吸われている幻。
 物足りない、どちらも壊れてしまうくらいのほうがいいと退廃的な願望と陶酔。
やがて桜の幻影は得体の知れないものに喰い付かれているイメージに変わり、足場から溶けるような感覚と桜の体温に溺れていく確信。
悪夢に息を乱しながら更けていく夜。

PCでは刺激が強すぎて、告白だの士郎がすすんで桜の贄になるという意味合いだのがぼやけまくっていたのですが、レアルタではそれがはっきり見える形になりました。レアルタセイバーの1回目・2回目を合わせたような性質のシーンになってます。

RN/HF 9日目 レイン

「だめです、先輩―――それじゃきっと、先輩を傷つける」
イラスト 104.png
「傷つける、のに―――」


「好きな女の子を守る」という言葉に満足げに微笑むイリヤの顔と、それでも拭い去れない不吉なアーチャーの言葉とを印象深く残しつつ教会へ。
幕間から衛宮邸での凛との対峙まで。
幕間は士郎がバーサーカーに掻っ捌かれた3日目夜の間桐邸での幕間を桜視点でリプレイ。その夢から覚めた桜と言峰のやり取りから。
内容自体は3日目のものと大きく変わりませんが、桜の視点から執着に近い凛へのこだわりと恐れを再提示するシーンです。作中で初めて凛を指して「姉さん」と呼ぶシーンでもあり。

凛と桜が小さい頃に別れたきりの姉妹だと知った後、呼び方が小さい頃のまま止まってるんじゃないかと思ってたもので「姉さん」という呼び方だったことに驚いたっけなぁ。思わず口をついて出るのが「お姉ちゃん」だったらツボにクリーンヒットするところでした。
―――haで一回やってくれたけどホラーテイストだったんで凛にガクブルされてたなぁ(笑)

桜、ぶっちゃける

この日は朝から何回か空模様の描写がありますが、士郎が教会にむけて走る道すがらとうとう雨に。

幕間。3日目夜の間桐邸修練場(兼、霊廟)。桜視点。
間桐さんちは、代々の家人の遺体で蟲を養っている模様。……栄養がありそうですね(棒読み)
ここで初めて、桜が衛宮邸に通っていたのは監視のためだという話が出てきます。士郎にはマスターにふさわしいと思えるだけの技量も聖杯戦争の知識もないと判明して、士郎と戦うような事態など起こらないと安心しつつ通っていた一年間と、士郎の手に顕れた兆しを見てしまってからの動揺。慎二ではなくお前が戦えと言われて「マスターは全員殺さねばならないのか」と問いに問いで返し、「サーヴァントさえ奪ってしまえば支障ないようなマスターなら生かしておいてもかまわない」という臓硯の言葉の意外さに思わず気を緩めてしまった一瞬。それでも警戒して首を縦に振らない桜と「欲しいものがあるのなら奪えばよいではないか」とそそのかす臓硯。士郎は汚してはならない憧れであって欲しいものではないと再三戦いを拒みます。桜は3ヒロインの中で唯一士郎を見上げる形で見てきた、登場人物の中でも珍しい立ち位置のキャラですね。士郎は親しい相手からは不自然で危ういところのある人間として見られてることが多いんですが。
桜が臓硯の意に沿わないたびに自由を奪われて蟲倉に放り込まれてきた、と言う再教育の描写がまるごとカット。単に「臓硯の怒りを恐れ」という書き方に変わりました。
桜がそういうなら今回も傍観に徹しようという言葉で桜が安堵しかけた隙に「傍観するならば勝つのは遠坂の娘だろう」とすかさず楔を打ち込みます。
桜の境遇には全くかかわりなく、欲しいものを手に入れて颯爽と生きている凛を見つめ続けていた桜にはこれが大ダメージで、目眩を起こして吐くほど動揺する羽目に。

このときの夢から目を覚ます桜。毎度おなじみ言峰の私室で治療台に寝かされた状態です。PC版ではまっぱだったらしいのですが、レアルタでは「そのような姿では」という描写でぼかされててて、施術用の薄着を着てるのかなという感じになってます。まんまかもしれないけど。
「目の前には黒い―――自分と同じような」神父が立っている、という桜から見た初対面の言峰の描写は翌日の「あの人、私には勝てないもの」に掛かってくる部分かと。
桜が生き残れば士郎と凛が苦しむのでそのほうが楽しい、礼拝堂の様子は私室に筒抜けになる構造なので2人がどういう選択をするか気になるならここで待てと告げて言峰は礼拝堂へ。

視点が士郎に戻って、教会に到着したところから。凛のほうが先についていて、壁際で立ったまま結果を待っています。士郎と凛は目を合わせないまま。
やがて現れた言峰を見るなり、ぎょっとして「アンタ、魔術刻印どうしたの」という凛。凛のものとは違う、消費型のものなので全部治療に使っちゃいましたというのですが、えーと魔術刻印ていうかそれってZeroで璃正神父から引き継いだ代々の令呪ですか?Zero2巻で「消費型フィジカル・エンチャント」という書き方をされてるのですが…あー、でも令呪だとすると凛が言峰を見ただけでわかるっていうのは変な気もするしなぁ。魔術刻印は起動状態にあるものを他人が察することが可能らしいですが。言峰曰く「父から受け継いだ」「格の劣る令呪のようなもの」とのこと。ようなもの?
……うーん、やっぱり詳細不明。
ともあれ桜の手術は終わり、神経と同化していないものは取り除いたものの完全に除去するには心臓を引き抜かなければならない状態とのこと。除ききれず残った虫が起動すればあっさり暴走すると聞いて、桜を殺そうと壁際を離れた凛とそれを止めようと凛の手を掴んだ士郎とでにらみ合いに。2人の言い合いは切嗣や士郎が理想として結局理想は理想として受け入れざるを得なかった現実とのせめぎあいとも言えますね。情と効率の否定しあい。「手を放さないと根元から吹き飛ばす」と一触即発の状況になったところで礼拝堂の隣の部屋からガラスの割れる音と雨の中を走り去っていく音。
……隣?
fate13日目に言峰の私室を訪れたときの描写だと礼拝堂から言峰の私室への道のりは迷路じみているとあるのですが、その果てに行き着くところが実は隣だったということなのか、それとも背景が同じだけで別の部屋なのか。fate15日目の記述だと礼拝堂から言峰の部屋までは1回行ったことのある士郎でも案内なしではたどり着けないそうなんですけど…(建物の構造把握についてはアーチャーが得意で、間桐邸であっさり隠し部屋と通路を発見してますね)。

教会の出口は礼拝堂と裏口の2ヶ所で窓は嵌め殺しが多い、ということで「仕方なく窓ガラスを割ったのだろうが、病み上がりにしては少々乱暴だな」とにんまり言峰。「構造上の欠陥で」礼拝堂の様子は桜のいた部屋に筒抜けです、と士郎と凛にもネタ晴らしして、凛は「嘘つけこのインチキ神父」と血相変えて傘も差さずに桜を追いかけていきます。うん、どうみてもわざとですほんとうに(ry)
このときテンパった凛が漏らす「あの子ってばあんな体で何処に行こうってんだか」というセリフが好きです。なんだかんだで愛着やら情やらが駄々漏れなのが遠坂さんのいいところ。

士郎も桜を追って飛び出そうとしますが言峰がまだ話がある、とストップ。
桜の神経と同化した刻印虫は全神経の4割に及び、絶えず魔力が欠乏することから自我すら削られて、果てにはサーヴァントを維持するという機能のためだけに魔力を奪うモノになるし、それすら長く持たずに自滅すると宣告。
どうせ助からないものの為に力を尽くすのかと問われて、あんたが刻印を使い切ってまで桜を治療したのだって同じことだろうと返し、士郎も教会を出ます。

まずは新都駅前をあたりますが、空振り。桜らしい女の子を見かけたという情報も得られなかったことから、深山町を探そうと大橋を駆け戻る途中で公園に立ち尽くしている桜を発見。臨海公園に降ります。
ここのシーン専用の、雨に濡れた立ち絵の塗りがなにげに好き。
雨ざらしのままでいる桜に声を掛けると「来ないでください」と拒絶。テキストからもっと切羽詰った感じの声を想像していたんですが、だいぶ甘さを残した声ですね。白桜は全体に甘えてるような声色ですが、この局面でもその色が残ってます。張り詰めたような雰囲気にそれ以上は近づけず、離れた距離から「帰ろう」と呼びかける士郎に色々とぶっちゃける桜。間桐に入ってから何があったのかを語るくだりでは「小さい頃からよくわからないものに触られてきました」だけが残りました。原作でもいや気にするのはそこなんですかと若干目の滑った文でしたが。
耳飾の薬品についても改変。
原作ではここで「毒ではなく媚薬で、感覚を鋭敏にするためのもの」となっていましたが「毒でもなんでもない、暗示のようなもの」という変わりました。どういう暗示かは書いてないなー。分類的にはらぶいシーンに入るはずなのになぜかどろどろしているのがこのシーンの特徴でしたが、レアルタでさすがに色々軽減されました。……ぼかす形でだけど。
自分は士郎が思っているような女の子ではなくて、魔術師であることも実験体にされていることも黙って士郎をだましていて、死のうとも衛宮邸にいくのをやめようとも思ったけど何もかも怖くてできなかったとひたすら自己嫌悪と懺悔をぶっちゃける、というのは原作と同じです。

初めて見る桜の泣き顔に、今まで影で泣かせていた分これ以上泣かせることは出来ないと抱きしめて一枚絵。
白い息を吐きながら目を閉じ、「桜だけの正義の味方になる」という言葉に「それじゃきっと先輩を傷つける」と応えながらもそれ以上は振り払えなくなってしまった桜。
このシーンもこの日何度か繰り返された「この恋の終わりは報われるものではない」という不吉な確信で締められています。

一枚絵の辺りで雨がやみ始め、ずぶぬれのまま手をつないで衛宮邸に帰ってきた2人。屋敷の前までくると玄関に明かりがついています。士郎も桜も夕方に出たきり戻ってきてはいないので、藤ねえが戻ってきたのだろうかと入ってみると上がり口で待ち受けていたのは凛。
……鍵開けたのはアーチャーでしょうか?切嗣の結界はどうしちゃったんだろうと思ったけど、これってアーチャー相手だと反応してくれないかもしれないなぁ。元家主。
思わぬ訪問者に声を詰まらせる士郎と、反射的に「ね―――」と口にしかける桜。とっさに桜を後ろにかばった士郎と凛とで対峙。桜に手を上げるつもりなら先に俺を黙らせろという士郎に
「わたしは桜を殺すわ。それを邪魔するのなら、アンタも殺す」と容赦ない凛の言葉。ここはどうにかして桜をつれて逃げなきゃいけないと緊張が募る中、凛が口を開きかけた瞬間に「やめてください、姉さん―――!」と間に割ってはいる桜。公園で士郎に言葉を尽くされて、自分でもやれるだけ頑張って見たいという気になったのでしょう、まだ一人だけしか傷つけていない、傷つけられた本人が許してくれるといっているのだからまだ罰を受ける謂れはないはずだと懸命に言い募りますが凛の態度は変わらず。セイバーを失ってマスターでなくなった士郎に手を上げるなんて、本気かといってもやっぱり変わらず。
するとまっすぐに凛を見据えて、ならば自分がライダーのマスターとして凛と戦うと口にする桜。凛は一瞬驚いた顔を見せたあと、そこまで言うならマスターとして聖杯を勝ち取って呪縛を解けと告げ、士郎には桜が暴走したあかつきには相打ちになってでも桜を止めきれと言い残して去ります。
凛とは1日も経たないうちに同盟を解消したことに。

桜が今までの煩悶を吐き出して士郎を拒絶しようとする「レイン」はHF中盤の山場になりますが、今までどれだけ悩んだか、桜がどれだけ自分自身をよく思っていないかをひたすら吐露する、というシーンなので「ヒロインの魅せ場」という役割をいまいち果たしてないあたり、ヒロインとしての桜の恵まれなさを感じます orz
むしろ衛宮邸に戻ってから、怯えながらも凛と対峙するシーンの方が魅力的にみえる気が。
とはいえ、一歩引いて何かを隠そうとするような桜の態度の頑なさが「レイン」通過で取れるのは確か。
―――16日間の聖杯戦争の9日目夜でやっとです。遅い、遅いよ。

RN/HF 9日目 選択

戦いを止めるために、無関係な人間を巻き込むマスターを止める為に戦うと言った。
イラスト 101.jpg
赤い騎士は何も言わない。
灰色の空の下、俺たちは互いを見据えたまま立ち尽くす。

教会~商店街近くの公園まで。
見返してて色々盛り込みすぎですと思いました(笑)
ここの選択肢はたくさんのプレイヤーを迷わせたんだろうなぁ……。
例によってメタ的選択で潜り抜けた局面。鉄心EDも展開的には面白いと思います。士郎と凛の感情を殺した言葉少ななやり取りが見所。鬱ですが。

暗雲

教会、礼拝堂。手当てが済んで正気を取り戻している士郎。気を失った士郎と、自分に攻撃して暴走を止めた桜を、凛が教会に運んできたという話ですが、この教会から公園にかけてのくだりではライダーは姿を消しているとありますがどこ行っちゃったんだろう……。翌朝になるとひょっこり出てきて平穏の象徴たる衛宮邸居間に鎮座ましましているのですが(笑)

治療中の桜さん、まずやるべきはあからさまに怪しい耳飾の薬品の洗浄。PC版にあった「毒薬」という表現はなくなって、ただ正体不明の薬品という扱いになりました。危険な状態の桜を言峰が治療している間、遠坂さんによる事の起こりの説明。
冬木に根を下ろしてからの名門マキリの血筋の衰退。完全に魔力の途絶えた間桐にはもう弟子も来ず、慎二の父親が養子を取ったとのこと。慎二からも臓硯からもぼろくそに言われ、桜からはどうやら桜を心配していたらしい様子だけが伝わってくる謎人物ですね。
どういう人だったんだろう。っていうか情報不足過ぎ。Zeroで鶴野(びゃくや)という名前だけは判明しましたが……。Zero一巻で「いまだに令呪が宿らない」と言われているので4次当時は生きていたらしいですけど、慎二が間桐の血筋最後の一人ということなので、多分もう亡くなってるんでしょう。刻印虫は間桐の後継者代々に植えられるものかどうかはよくわからないしなぁ…。どうなんだろ。
閑話休題、話は「魔術は一子相伝であり、後継者以外は普通に育てるか養子に出す」という話に移っていきます。以前、臓硯は兄妹という前提の元にこれを語りましたが、実際に子供が2人いたのは遠坂家であったというオチ。養子縁組とはいっても、聖杯を争う御三家間のことですから以後不干渉ということで姉妹はまともに会えなくなったわけですね。
……で、なぜか同じ学園に通うわけですが。な、なぜ?穂群原って冬木でどういう位置づけの学園なの?一般人として経済事情がかなり違う氷室さんと三枝さんが通ってる辺り、特に金持ち学園という風でもないし割りと謎。

凛と桜が実の姉妹と知って、ならば凛は桜の味方だろうと安心しかけた士郎に
「わたし、あの子の味方でもなんでもないわ」と遠坂さん容赦ない一言。
前2ルートで余り強調されていなかった、「冬木の管理者」モード発動です。桜は間桐の娘であってとっくに自分の妹じゃないと言うわけですね。
時臣を最良の師としてあがめてきた凛らしい発言。で、肝心なところで情に負けたり、逆に意志のままに押し通したりするのが凛の特徴なわけですが―――要するにどっちにでも転べるので進行上わりと便利キャラ―――いやまぁそれはおいといて。
桜を取り巻くあまりの状況に士郎が反駁しかけたところで言峰登場。
真っ先に桜の容態を問う声がハモる士郎と凛(笑)
言峰による桜の状態の説明ではやっぱり「毒物」という表現が「異物」に変わっていて「長年の虐待」という描写がぼかされる形になっています。

刻印虫について。
本来は宿主の魔力を喰って活動を続けるだけの使い魔で、宿主の存命を発信するだけの監視装置みたいなものらしい。が、11年間桜の体内で育った結果、魔術回路っぽいものにに変化(と言うか魔術刻印化)した上で本来の神経と絡んで全身に食い込んでる、と。活動しさえしなければ問題ないらしいのですが、一回活動してしまうとがっつり魔力を取っていくのですね。発動条件は言峰語るに「マスターとしての戦いを放棄すること」。
刻印虫が活動する痛みについては士郎が鍛錬で通す魔術回路や、凛の左腕にある刻印の全身ver.を想像しろって、ちょっと。桜に先ほどまで意識があった辺り、意志が強いか発動に慣れているのかとは言峰のコメントですが、衛宮邸で発動に苦しんでいる間に桜が薬などで鎮めた描写はなかったわけで。
左腕だけの遠坂さんでさえ代々に伝わる薬で抑えてるっていうのに間桐の魔術効率悪すぎる…。
というか、凛曰く全身に魔術刻印があるなんて状態は完全に人間としての機能を損なうもので、魔術師とも呼べないらしいです。戦闘用に調整されているわけでもなし、臓硯は基本的に桜の胎盤にしか用がなかった模様。聖杯戦争に入って用途変わったけど。

「戦わなければ虫に殺され」は「戦わなければ体を乗っ取られ」、
「桜を好きに出来る」は「桜を自由に使える」など改変が細かいです。
すでに桜と一体化した刻印虫の除去は難しいし、マスター放棄は逆に危ないし、サーヴァント維持だけでも魔力を消費していくしで、このままでは死に至るので、助けたいなら聖杯をあてにするくらいしか望みがないと言峰。
でも終わったのは薬品の洗浄だけで、体力の回復と虫の摘出はこれからちゃんとやるということなので、厳しい顔をした凛は「手術が終わった頃に来る」と言い残して外へ。
残ろうとした士郎も、桜は士郎に対して罪悪感を持っているので側にいては精神の呼び戻しが失敗しかねない、今まで彼女の苦しみに気づきもしなかった者は去れと追い出されて外へ。原作ではここで桜が何をされていたのかが言峰の口から士郎に明かされるシーンですが、まぁ「後継者として実験台にされ続けてきた」という形でぼかされました。「虫に汚された魔女(あま)」という表現は残ってますね。(女魔から魔女になってます)
去り際に以前ライダーから助けた女性の話を持ち出して、桜が生きている限り同じことが起きるという言峰。
「そのときお前はどちらを守るのだ?」

外に出ると、今度はアーチャーが一人で待ってます。
畳み掛けるような「殺すべき相手が誰なのかわかっているな」という言葉に、答える言葉もなく詰まる士郎。
アーチャーは「ならば好きにしろ。アレが出てきた以上、もはや私怨で動くときではない」といいつつ、今までの信念を守るならよし、そうでないなら衛宮士郎に未来はないと告げて去っていきます。今までの信念を捨てることなど出来るはずがないといいながら、そうでないものを想像してみたことがあったんじゃないかと思わせる場面。

新都から深山へ移動して、商店街近くの公園。
とにかくどこか行かなきゃということで頭が回らないまま自宅へ向かいかけて、途中でいやになって止めたっぽい。どっちつかずでお似合いだとか自嘲入る始末。捨て鉢モード入った衛宮士郎さんはなかなかアレです。―――さらに八つ当たりモードはいるとUBWのアレになるくらいだし……
いや、捨て鉢になりきれないからぐるぐるしてるわけですが。

言峰の言い様に憤ってみたり
色々隠して笑顔で士郎に接してきた桜の心情を思ってやるせなくなったり
元凶のの臓硯に憎悪したり
臓硯とは別に、桜があんまりな境遇になってることは想定の範囲内だったのに、自分が安心できる情報のほうを信じたのはやっぱ自分が悪いんじゃないかと堂々巡りしたり
いやもともと、巻き込まれる人たちを救うと言う目的で戦争に参加して、そのためにセイバーを失いさえしたんだからやるべきことは一つなんだけどそれを思うと吐き気がするとか

―――OK、いいから一つ一つ問題を切り離して考えれ士郎。
この歳じゃ混乱するほうが当然な局面ですが。

ぐるぐるも極まった辺りで、「あそぼ!」とイリヤさんタックル。
数日ご無沙汰でありました。
いっぱいいっぱいゆえに態度がつっけんどんな士郎、かまわないでほしさのあまり
「もう夜だぞ。マスターは夜になったら殺しあうんじゃないのか」
と話ふっちゃって墓穴。
士郎はもうマスターじゃないでしょ、ライダーのマスターは自滅するでしょ、アーチャーは敵じゃないしで無問題、さあ遊ぼうと言われて思わずブチきれ。
イリヤを突き飛ばしてしまってからはたと我に返るも、イリヤに悪いことをしたとさらに反省モード入りかけ。ようやく士郎のぼろぼろっぷりに気が行ったイリヤから「ごめんね」。
「何があったかは知らないけど、わたしまできらっちゃったらかわいそうだもん。だからわたし、シロウが何したってシロウの味方をしてあげるの」
……素直にありがたいと思うべきなのか突っ込むべきなのか迷うセリフ。
全サーヴァントとマスターの状態を把握した上で「何が士郎をそこまで落ち込ませているのかわからない」とのたまいました……
さすが1000年外界から遮断され続けた家系の子です。どこからどうずれてるのかが難しい orz
ともあれ、これがHFの分岐点になる重要なセリフとなります。
選択肢から、身近な一人を選ぶ道へ。

「―――ああ、好きな女の子を守るのは当たり前だ。そんなの俺だって知ってる」
イラスト 102.png
「でしょ?シロウがそういう子だからわたしもシロウの味方なの」

イリヤと桜の対比といえば、正規の聖杯と紛い物の黒聖杯というのが真っ先に思い浮かびますが、「かつて選択の末に切り捨てられたもの」と「今まさに選択を待つもの」というコンセプトもあるんですよね。

RN/HF 9日目 魔眼解放

「―――先輩?」
白くぼやけた頭と、左腕からの出血が絵の具のように混ざり合っていく。
イラスト 98.png
「―――いや」

小刻みここにきわまる。
外道の魔術師と魔眼の英霊

鮮血神殿展開。崩れ落ちた桜に駆け寄ろうとする士郎の肩を引き戻すアーチャー。
「下手に魔力を与えては戻せなくなる」って何か戻す方法がありそうなことを。アーチャーの言葉をいぶかる暇もなく廊下が赤く染まって結界本格化。
毎度おなじみの宝具なのでいちいち説明しません。中にいるものを融かす結界だと一発で把握しますが展開してからも結構元気に動けたUBWとは威力が違います。3ルート中で唯一、一般人を巻き込まない状態での発動でもありますね。
さて桜を止めるといっても前にはライダーが立ちはだかっていて頑として通さないのでアーチャーvsライダー開始。ここでの会話内容がアーチャーと桜の殆ど唯一の接点でもあります。

桜に駆け寄ろうとするアーチャーと、殺されるくらいなら魔術師2人喰わせてこの場をしのぐというライダー。今回の鮮血神殿は魔力の枯渇に追い込まれた桜が、本能的に発動させてるということですね。溺れてる人は手当たり次第にもの掴んで自分を浮上させようとするので救助する人は正面から近づいてはいけませんの法則。ちなみに魔力を暴走させて自滅することなんかを奈須世界では「外道に落ちる」というらしいですが、それってHF終盤の士郎は外道に落ちてるってことなんでしょうか。
止める間もなく戦闘を始めてしまったサーヴァントたちですが、どうしようもないので傍観。「止める方法は私には一つしかわからないけど、アーチャーは別の方法を知ってるかもしれない」という凛のセリフがありますけど、後の流れを見るに「結局アーチャーも切り捨てる以外の方法を知らない」が正解なんだろうなぁ……
で、本来アーチャーのほうがライダーを圧倒してしかるべきらしいのですが、凛曰く「なんか、あいつ出力が落ちてるみたい」とのこと。攻防互角ですすみません。刻一刻とダメージ受けていく魔術師二人抱えていらだつアーチャーに、現況を計っていたらしいライダーが「今のあなたでは私を倒せない」と一言。
アーチャーが宝具を使わない理由について「貴方のマスターが使用を禁じているのか、貴方自身がサクラを気遣っているのか」と気になることを言いますが、後でのやり取りを見るにどうやら凛が宝具の使用を禁じていたのは確からしいです。……まぁあれは別に展開したからといってそれ自体に当たり判定があるわけでもない宝具なんで心配しなくていいようにも思いますが、展開したら凛の魔力はがっつり取られそうな気もするし。
対するライダーは正規のマスターに戻ったばかりで魔力が足りないので宝具は使えませんとのこと。……えーと、鮮血神殿は一応宝具です(ツッコミ)
ベルレフォーンは使いませんよというだけの話でしょうね。
短剣を構えることもなく立つライダーに「こんなことがしたいんじゃないと」桜の制止の声が掛かりますが、ライダー「私は何より貴女の命を優先する」とさくっと命令無視。
一見忠実キャラなのに命令無視多いよねライダーさん。
「―――それに、コレは貴方が望んだことでしょう、サクラ」と
思わせぶりなセリフ吐きつつアーチャーまでの距離4メートルでゴルゴーン解放です。
ライダーの目というと紫で定着しつつあるんですが、テキスト上では灰色。
水晶細工のようだという石化の魔眼の描写は大好きです。
アーチャー一発で固まって、膝まで石化。
うん、対魔力Dだし。っていうか士郎だし。

で、魔眼の定義について色々と説明が出ますが後天的なものとしては「魅惑」や「暗示」程度(これはイリヤの)、強力な先天的な魔眼としてもいくつか例を挙げてますけど「直死」は出てこないのね。
特例過ぎて例の中に挙がってこないんだろなー。
そういえば橙子さんの魔眼も生まれつきでしたが、彼女のはなんだったんでしょう。ちょっと気になる。

特例の最高峰、石化の魔眼持ちということでライダーの真名判明。
全員動けなくなったところに、ライダーの背後から凛めがけてやってくる赤黒い波。間桐の特性、吸収魔術です。桜さんははらぺこ。
士郎の呪縛が一番弱いので、槍のような先端を持った波から凛を避けさせようとするものの、うまくいかずに体当たりして結局毎度おなじみ人間盾。
……それはいいけどどさくさに紛れて重いなおまえとかいうでない。
士郎負傷。魔力吸われたり怪我したりで倒れた士郎の姿に、いっぱいいっぱいの桜さん、悲鳴を上げて倒れます。

このあと教会でのシーンは11年前の遠坂と間桐の養子縁組の話、桜の体調不良の原因、その除去の可否、危険物としての桜と、守るべきものの選択と山盛り。
イリヤも重要な位置にいますね。

NO REPORT

なんの羞恥プレイかと イラスト 99.png


プレイ状況だけは士郎がアインツベルンの森に向かうところまで進んでいたりします。桜さんの差し替えが見たかったんだ……
PC版はのっけからとばす桜さんが眩しすぎて、いい感じにスルーモード入っちゃったものだから概要しか把握してないとかは置いといてorz
とりあえず感想だけ。
……うん、ぶっちゃけ一言で済むのです。
というか、ふじわらさんが以前書かれてた一言が一番端的かつ的確です。

  えろの差し替えはえろでした。

もう桜さんに女王の称号を。
駄目です、この人はもう存在自体がR指定です。セリフとかもう艶っぽすぎてどこのえろげかと(元々えろげです)

ええととりあえずTYPE-MOONさんはPCゲームで現ジャンルのまま続投する場合、声付きだけは許してくださいと思いました。

―――桜の差し替えは牡丹灯篭とか蛇性の淫とかそっち系の雰囲気ですよね。魔性のものに魅入られて、あんたこのままいくと吸われ死ぬよみたいな。