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藤のん

「魔術は学問だぞ。
 あんな理論も歴史もない先天的な反則なんかに付き合えるか」
イラスト 111.png

らっきょ映画の評判がよいので気になって仕方ありません。
痛覚残留と螺旋矛盾が気になる。
というか、「凶れ」と影猫が気になる。
あと、原作ではテキストでしか出てこなかった橙子さんの人形。
今回の映画でビジュアルが出来上がる前に私のイメージしてたのは江戸末期の生き人形でした。喜三郎や亀八見たいなぁ。現存しないけど目吉センセの見たいなぁ。

「凶れ」というとどうしても「少年魔法士」の「まがれ」「この拍手を聞きて凶あれ」も一緒に思いだします。あの祝詞も好き。

白血球奮闘中(多分)

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土曜にインフルエンザの予防接種受けてきたのはいいですが、注射受けたほうの腕が妙にだるいのが気になります。利き腕じゃないし使うのにも支障あるほどじゃないですが、腫れもまだ残ってるなー…
頑張れ私の白血球。

拍手レス

日付が変わってもうた…
すみません

>固有令呪とあわせての疑問でしたか。
きのこ氏のことですから、おそらくそこまで考えてなかったのではないでしょうか?(笑)
理屈を無理やりつけるなら、言峰も令呪を隠す技術を身に着けていた……というところでしょう。
えろちっく頑張ってください(笑)

Zero前の設定では本気で魔術刻印だったのかもしれないとも思っていたりします。
令呪隠しの技術ですか…本編で成功していたのは令呪の開発元・マキリのマスターだけだったので難易度高そうな感じがしますが、辻褄を合わせるならその辺りですよね。

>没絵のほうですか、確かに悲壮感のほうが先に立って艶分がイマイチ足りませぬ(偉そう
試行錯誤してるときに、没った方の印象がどうだったかという感想いただけると参考になります。無問題。私もバランス振り間違えたなーと思ったので、レポに入れたほうはむっちり特化してみました。

>凛&桜の再開祝福絵がとても可愛いです。言葉のみならず、絵まで描いていただけるとは! ありがとうございます。
新妻桜ですか……言われてみればそんな感じになっているのかも。待ち遠しさを表現できていたでしょうか
前回まででバッカプルによりすぎたので、今回は士郎&凛の原点である追いかけっこにしてみたのですが……バッカプルになってましたか(笑)
あとお父様スキーに気がついてくださってありがとうございます。もうみんなプロローグのワンシーンなんて、憶えていないかもと思って不安だったので、気がついて頂けて嬉しいです。

Hereticさんでしたー。いやなんか自分ちで感想書いちゃってすみません。
桜、待ち遠しげでした。「あの人好みにした味付け、喜んでもらえるかしら」とお玉くるくるする姿がなんとも姉らぶ。士郎と凛は「手元狂ったらごめんね♪」な辺りが大変バカップルだったと思いました。いいんです、士凛はバカップルが基本です。頭ぐりぐりはZeroでもあったシーンですし、覚えてる方が多いんじゃないかと思いますよー。

>おおう、良いですな、いかにも「絡みつかれてる」感じで。女性に圧し掛かられるならばはむっちりとその証左たる重量感があったほうが良いのですよ、うん。
「大丈夫ですよ、ドロ・・じゃなくてせみこさん」

わーい、ありがとうございます!重みは意識していたところですので、そういっていただけると嬉しいです。カリオ○トロ返しもありがとうございます(笑)

>PC版の一回目=大暴投……うまいこと言いますね(笑)。日本で女性の色気というと「恥じらい」が基本ですからね。某所のレビューで「ありえないよ!」と書いてあったのが印象深かったです(笑)。
絵は「むにゅ」という音が聞こえてきそうです。

前ジャンルやってたとき、他人様のチャットで「えろは主張するもので、色気は漂わすもんなんです!」と力説してしまった自分を思い出します(なにやってんだ)
あのシーンまで到達したときは
「―――いや、きっと男性向けだからだよ!なにかお約束なんだよ多分!!」と自分を無理やり納得させてスルーモードに突入したものですが、やはりありえなかったですか、そうですか……
桜さんはむにゅ感が大事だと思うんです。こう、抱っこし心地のよさそうな。

>なんともかわいらしい子犬士郎と子猫凛ですねー。
凛が例の服を着ているのもポイント高いです。
>いぬねこ鍋かわええ…。あ、あの、できればセイバーと桜も入れて超特盛りに…(こら

ね子凛ふたたび。前は猫パジャマだったので今度は言峰服にしてみました。
超特盛りやりたいですねー。こう、四・五匹もりもりと。
絵板だとつぶれるのでやるなら一枚絵にしないとだめだろうな…。

関係ないけど、むっちり桜さんを描いたら持病の「はい、わたしもこの琥珀が一番好きでした」を描きたい病がぶり返しました。
やりたいこととやらにゃならないことが詰まってて時間のやりくりに悩む。

いぬねこ鍋

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ナマコさんとこの鍋で和んだので、今夜はいぬねこ鍋にしてみました。
スタイリスト&撮影は桜。(うちの桜は姉萌え属性標準装備らしい)

拍手レスをお返しする予定だったのですが明日でー。

目標「事情を知らなければ誤解する構図」

イラスト 108.png
雰囲気だけでも頑張った。
桜さんはむっちりがいいよねと思いつつ描いてた。
……期待はずれだったらすみません。

RN/HF 9日目夜 桜差し替え

PCでは桜さん大暴走というかむしろ大暴投の感があった差し替え一回目ー。
ライダーのつまみ食い差し替えと同じく、直接的には問題ないはずなのに雰囲気的にはえろ気がものすごいことになっているという謎現象発生です。
というか、桜さんと士郎さんの中の人が特に頑張りました。
―――士郎、二言三言ばかり呻くだけなんだけどな。呻くというかあ(ry
この人にhaの「お風呂の勇者」を演じさせてはいかんと思いました。超危険。ギャルゲーの主人公としてアイデンティティーの危機(笑)

えー、桜が士郎の部屋を訪れる出だしは一緒です。血筋が違う関係で間桐家で体を調整された、という話はシーンの最後のほうに説明として入ります。
……セリフとかがどの程度残ってるのかは最初の方しかわからないです。
イベント絵はパターン替え含めて3枚。シーンタイトルは「スティール」。

士郎さん取って食われる之図


凛が帰った後も2人手を繋いでいたのですが、どうも手があったか過ぎやしないかということで熱がぶり返したのかと桜に訊いてみると「ど、どうでしょう。わたし、熱いですか?」となんとも判然としない返事。熱いというか、触ってるとぽかぽかしてくるんだけどというと、桜はなぜかあわてて「きっと風邪です」と断じて、夕食はいらない、もう寝ますといって部屋に走っていってしまいます。

とりあえずお風呂に入って自分の部屋に戻ってきた士郎。本当に長い一日だったと肩をほぐします。全くだよ長いよ……ていうかまだあるけどね。
そういえば桜がライダーのマスターということは、ライダーも近くにいるんだろうし、これから頼りにするだろうから明日桜に紹介してもらおう、なんて考えていると不意に物音。縁側にたたずむ影に警戒する士郎ですが、誰かと問えば桜。
「風呂なら好きに使っていいぞ」って士郎、桜に声かけずに先に入ったんですか。減点1。まぁ桜はその後でお風呂借りたらしいですが。雨で濡れた制服を藤ねえから借りた私服に着替えた桜が部屋に入ってくるくだりはPCと一緒。微妙に表現違いますけど。
妙に落ち着かない様子の桜と、なんだか落ち着かない気分にさせられる士郎。
熱はどうした、風邪かと訊いてみると「熱はありますけど、風邪じゃないんです。私が熱いのは、病気じゃなくて」と口ごもる桜。「もうわたし一人じゃ抑えられない」と雲行きがおかしくなってきます。
様子がおかしいので部屋に連れて行くべきなんだろうか、なにごとかとみているとふらふらと士郎に近づいてきて、畳の縁につまづき、慌てて受け止めようとした士郎の上に倒れ掛かる格好に。さっきは暖かかった桜の手足は冷え切っていて、体だけが熱いという状態。毒でも盛られたんじゃないかと士郎が勘違いするくらい。桜が上にもたれかかったまま会話が続きます。近距離立ち絵が出ますけど、テキストを見るに桜は顔を士郎の胸の上にうつぶせたままのようです。
イラスト 106.png
「先輩が好きだけど、先輩のためになれない。どうして遠坂先輩と敵対してまで守ってくれるのか」とか「家族としてじゃなく、一人の女の子としてみてくれるんですか」という桜の問いに士郎が応える一連の応酬は2人ともしっかりと正気の状態でやり取りされるようになってちゃんと恋愛もののやり取りになりました。いやだってPCのアレはいくらなんでもまずかろうとですね。桜はらぺこ暴走中、士郎は刺激過多で上の空じゃあんまりすぎる。

ひとしきり話した後、何かを耐えるような弱弱しい桜の声。
驚いた士郎は容態が悪化したのなら言峰を呼ぶべきかと考えますが、息を切らせた桜は、うわごとのようにきれぎれに「欲しい」「足りない」「我慢できない」といった言葉を口にし、急にのけぞったかと思うと士郎の手を手繰り寄せます。「違うんです、違うんです先輩」「そんなことしちゃ先輩に嫌われちゃう」などなどあえぎ、引き寄せたその手からさらに逃れようとするような仕種を見せながらついに士郎の指に噛み付く桜。呆然とする士郎。
血の伝う指を陶然と噛む桜の一枚絵。
……ボリュームonでプレイするならヘッドフォン使用かボリュームダウンをお勧めします。この辺の音声を他の人間にでも聞かれた日には恥ずかしさのあまり悶死すると思う。一人で聞いてても恥ずかしいけど。

血を口にした桜の震えは段々と収まっていきますが、逆に士郎が朦朧としていきます。
以前、いつ味わったか思い出せないままに夢で噛まれたときのような感覚の再現。指から腕までしみこんでくる感覚に陶然とする士郎。血痕のエフェクト。
ひとしきり喉を鳴らして士郎の血を飲んだ桜は、士郎の指から口を離したあと、一拍おいてからばっと飛び退きます。
今のは一体なんだったのかと思わず問う声音の士郎に、間桐の血筋でない桜を後継者にするために臓硯に体をいじられた結果がこれだと後ろめたげに説明する桜。早くから公開されてた士郎の部屋で座り込む桜の一枚絵ですね。うつむくものと顔を上げて気弱げにこちらを見るものと2パターンあります。肩と背は動かずに顔だけが上がるので、切り替えがちょっとうまく繋がってないように見える……
魔力が足りなくなると体内の虫が騒ぎ出す。手を繋いでいる間、士郎が心配してくれてる間、桜は魔力を含んだ魔術師の血が欲しくて仕方がなかったのだと懺悔します。士郎が正気なのでこの話に対する反応がPCよりまともです。臓硯に対する怒りと痛々しげな桜の姿に詰まる胸と。
士郎が好きだという気持ちさえ、血がほしいという欲をごまかすための感情じゃないのかという気がする、士郎に好かれる資格なんかないという桜に、桜は綺麗だしそういう体質なのは桜のせいじゃない、桜のために力になれるとわかって嬉しかったから気にするなと声を掛ける士郎。申し訳投げに嗚咽しながらも「また苦しくなったら血をもらってもいいですか」と問う桜は、いいよと応じる士郎に、「先輩を好きになって、よかった」と夢見るような笑顔を浮かべます。桜から頬にキス。
熱に浮かされるシーンと吸血シーンの艶っぽさとは裏腹に歳相応のふれあいがいい感じになってます。

さて2人とも落ち着いてみると気恥ずかしくなって、桜は「今日はお世話になりました」と部屋に戻っていきます。さて疲れたし、寝ないとということで横になるのですが不自然なくらいかっくりと眠りに落ちてしまう士郎。
 桜と寄り添って眠るイメージ。
 夢の中でもやはり血を吸われている幻。
 物足りない、どちらも壊れてしまうくらいのほうがいいと退廃的な願望と陶酔。
やがて桜の幻影は得体の知れないものに喰い付かれているイメージに変わり、足場から溶けるような感覚と桜の体温に溺れていく確信。
悪夢に息を乱しながら更けていく夜。

PCでは刺激が強すぎて、告白だの士郎がすすんで桜の贄になるという意味合いだのがぼやけまくっていたのですが、レアルタではそれがはっきり見える形になりました。レアルタセイバーの1回目・2回目を合わせたような性質のシーンになってます。

再開おめでとうございます♪

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Heretic Web siteさん再開おめでとうございますで遠坂姉妹。
姉らぶ過ぎて姉の帰りを待つ新妻(?)化する桜と、シチュエーションは一歩間違えば殺し愛なのにどう見てもバカップルな士郎と凛と、さりげなくお父様スキーな凛にときめきました。
これからも楽しみにしてます!

拍手レス

イラスト 105.png桜さん没絵リサイクル。
差し替えの艶っぽさたるや、こんなもんじゃないんだこんなもんじゃ。



>>えーと魔術刻印ていうかそれってZeroで璃正神父から引き継いだ代々の令呪ですか?
>その解釈でいいと思います。というかアレは奈須きのこ氏お得意の投げっぱなし設定を、虚淵玄氏が見事に回収してのけた設定かと。

投げ…
ああでも何かすごく納得してしまいました(笑)答えはZero3巻279~280頁ですか。確認しました、なるほどーありがとうございます!
>令呪は令呪に反応するという設定があるはずなので、起動していない魔術刻印よりも、令呪の方が凛は察知しやすいのでは?
いえ、実際に令呪と機能しているランサーとギルガメッシュの分の令呪と、委譲された保管令呪との違いを考えていたんです。HFで凛は「言峰が刻印を使い切った」と認識したわけですよね。言峰には以前から保管令呪と自分固有の令呪があったはずで、固有のものはギルガメッシュを失った後のハサン戦でも持っています。
とすると、凛が感知した時点で固有令呪だけが残っているわけですが凛はこれを「魔術刻印」としてカウントしなかったか、感知できなかったことになるのでどっちなのかなぁと…。ハサン戦で令呪を「武装」の一つとして捉えている辺り、保管令呪と同じような使い方が出来そうですよね。

>えろっちく・・・期待する処大であります!!
>せみこさんのえろちっくに激しく期待してます!w

ありがとうございます!w
気合入れて頑張ります。ほんとにイベントがすごいことになってたので、あれを何とか再現してみたいと燃えているのでありました。頑張るぞー!

いい仕事したなと

それなりに納得して更新したいよなぁ、うん。

というわけで、レポート書けたけど絵の出来が不満なので差し替え分更新保留。
えろっちく描きたいんですよ。(問題発言)

RN/HF 9日目 レイン

「だめです、先輩―――それじゃきっと、先輩を傷つける」
イラスト 104.png
「傷つける、のに―――」


「好きな女の子を守る」という言葉に満足げに微笑むイリヤの顔と、それでも拭い去れない不吉なアーチャーの言葉とを印象深く残しつつ教会へ。
幕間から衛宮邸での凛との対峙まで。
幕間は士郎がバーサーカーに掻っ捌かれた3日目夜の間桐邸での幕間を桜視点でリプレイ。その夢から覚めた桜と言峰のやり取りから。
内容自体は3日目のものと大きく変わりませんが、桜の視点から執着に近い凛へのこだわりと恐れを再提示するシーンです。作中で初めて凛を指して「姉さん」と呼ぶシーンでもあり。

凛と桜が小さい頃に別れたきりの姉妹だと知った後、呼び方が小さい頃のまま止まってるんじゃないかと思ってたもので「姉さん」という呼び方だったことに驚いたっけなぁ。思わず口をついて出るのが「お姉ちゃん」だったらツボにクリーンヒットするところでした。
―――haで一回やってくれたけどホラーテイストだったんで凛にガクブルされてたなぁ(笑)

桜、ぶっちゃける

この日は朝から何回か空模様の描写がありますが、士郎が教会にむけて走る道すがらとうとう雨に。

幕間。3日目夜の間桐邸修練場(兼、霊廟)。桜視点。
間桐さんちは、代々の家人の遺体で蟲を養っている模様。……栄養がありそうですね(棒読み)
ここで初めて、桜が衛宮邸に通っていたのは監視のためだという話が出てきます。士郎にはマスターにふさわしいと思えるだけの技量も聖杯戦争の知識もないと判明して、士郎と戦うような事態など起こらないと安心しつつ通っていた一年間と、士郎の手に顕れた兆しを見てしまってからの動揺。慎二ではなくお前が戦えと言われて「マスターは全員殺さねばならないのか」と問いに問いで返し、「サーヴァントさえ奪ってしまえば支障ないようなマスターなら生かしておいてもかまわない」という臓硯の言葉の意外さに思わず気を緩めてしまった一瞬。それでも警戒して首を縦に振らない桜と「欲しいものがあるのなら奪えばよいではないか」とそそのかす臓硯。士郎は汚してはならない憧れであって欲しいものではないと再三戦いを拒みます。桜は3ヒロインの中で唯一士郎を見上げる形で見てきた、登場人物の中でも珍しい立ち位置のキャラですね。士郎は親しい相手からは不自然で危ういところのある人間として見られてることが多いんですが。
桜が臓硯の意に沿わないたびに自由を奪われて蟲倉に放り込まれてきた、と言う再教育の描写がまるごとカット。単に「臓硯の怒りを恐れ」という書き方に変わりました。
桜がそういうなら今回も傍観に徹しようという言葉で桜が安堵しかけた隙に「傍観するならば勝つのは遠坂の娘だろう」とすかさず楔を打ち込みます。
桜の境遇には全くかかわりなく、欲しいものを手に入れて颯爽と生きている凛を見つめ続けていた桜にはこれが大ダメージで、目眩を起こして吐くほど動揺する羽目に。

このときの夢から目を覚ます桜。毎度おなじみ言峰の私室で治療台に寝かされた状態です。PC版ではまっぱだったらしいのですが、レアルタでは「そのような姿では」という描写でぼかされててて、施術用の薄着を着てるのかなという感じになってます。まんまかもしれないけど。
「目の前には黒い―――自分と同じような」神父が立っている、という桜から見た初対面の言峰の描写は翌日の「あの人、私には勝てないもの」に掛かってくる部分かと。
桜が生き残れば士郎と凛が苦しむのでそのほうが楽しい、礼拝堂の様子は私室に筒抜けになる構造なので2人がどういう選択をするか気になるならここで待てと告げて言峰は礼拝堂へ。

視点が士郎に戻って、教会に到着したところから。凛のほうが先についていて、壁際で立ったまま結果を待っています。士郎と凛は目を合わせないまま。
やがて現れた言峰を見るなり、ぎょっとして「アンタ、魔術刻印どうしたの」という凛。凛のものとは違う、消費型のものなので全部治療に使っちゃいましたというのですが、えーと魔術刻印ていうかそれってZeroで璃正神父から引き継いだ代々の令呪ですか?Zero2巻で「消費型フィジカル・エンチャント」という書き方をされてるのですが…あー、でも令呪だとすると凛が言峰を見ただけでわかるっていうのは変な気もするしなぁ。魔術刻印は起動状態にあるものを他人が察することが可能らしいですが。言峰曰く「父から受け継いだ」「格の劣る令呪のようなもの」とのこと。ようなもの?
……うーん、やっぱり詳細不明。
ともあれ桜の手術は終わり、神経と同化していないものは取り除いたものの完全に除去するには心臓を引き抜かなければならない状態とのこと。除ききれず残った虫が起動すればあっさり暴走すると聞いて、桜を殺そうと壁際を離れた凛とそれを止めようと凛の手を掴んだ士郎とでにらみ合いに。2人の言い合いは切嗣や士郎が理想として結局理想は理想として受け入れざるを得なかった現実とのせめぎあいとも言えますね。情と効率の否定しあい。「手を放さないと根元から吹き飛ばす」と一触即発の状況になったところで礼拝堂の隣の部屋からガラスの割れる音と雨の中を走り去っていく音。
……隣?
fate13日目に言峰の私室を訪れたときの描写だと礼拝堂から言峰の私室への道のりは迷路じみているとあるのですが、その果てに行き着くところが実は隣だったということなのか、それとも背景が同じだけで別の部屋なのか。fate15日目の記述だと礼拝堂から言峰の部屋までは1回行ったことのある士郎でも案内なしではたどり着けないそうなんですけど…(建物の構造把握についてはアーチャーが得意で、間桐邸であっさり隠し部屋と通路を発見してますね)。

教会の出口は礼拝堂と裏口の2ヶ所で窓は嵌め殺しが多い、ということで「仕方なく窓ガラスを割ったのだろうが、病み上がりにしては少々乱暴だな」とにんまり言峰。「構造上の欠陥で」礼拝堂の様子は桜のいた部屋に筒抜けです、と士郎と凛にもネタ晴らしして、凛は「嘘つけこのインチキ神父」と血相変えて傘も差さずに桜を追いかけていきます。うん、どうみてもわざとですほんとうに(ry)
このときテンパった凛が漏らす「あの子ってばあんな体で何処に行こうってんだか」というセリフが好きです。なんだかんだで愛着やら情やらが駄々漏れなのが遠坂さんのいいところ。

士郎も桜を追って飛び出そうとしますが言峰がまだ話がある、とストップ。
桜の神経と同化した刻印虫は全神経の4割に及び、絶えず魔力が欠乏することから自我すら削られて、果てにはサーヴァントを維持するという機能のためだけに魔力を奪うモノになるし、それすら長く持たずに自滅すると宣告。
どうせ助からないものの為に力を尽くすのかと問われて、あんたが刻印を使い切ってまで桜を治療したのだって同じことだろうと返し、士郎も教会を出ます。

まずは新都駅前をあたりますが、空振り。桜らしい女の子を見かけたという情報も得られなかったことから、深山町を探そうと大橋を駆け戻る途中で公園に立ち尽くしている桜を発見。臨海公園に降ります。
ここのシーン専用の、雨に濡れた立ち絵の塗りがなにげに好き。
雨ざらしのままでいる桜に声を掛けると「来ないでください」と拒絶。テキストからもっと切羽詰った感じの声を想像していたんですが、だいぶ甘さを残した声ですね。白桜は全体に甘えてるような声色ですが、この局面でもその色が残ってます。張り詰めたような雰囲気にそれ以上は近づけず、離れた距離から「帰ろう」と呼びかける士郎に色々とぶっちゃける桜。間桐に入ってから何があったのかを語るくだりでは「小さい頃からよくわからないものに触られてきました」だけが残りました。原作でもいや気にするのはそこなんですかと若干目の滑った文でしたが。
耳飾の薬品についても改変。
原作ではここで「毒ではなく媚薬で、感覚を鋭敏にするためのもの」となっていましたが「毒でもなんでもない、暗示のようなもの」という変わりました。どういう暗示かは書いてないなー。分類的にはらぶいシーンに入るはずなのになぜかどろどろしているのがこのシーンの特徴でしたが、レアルタでさすがに色々軽減されました。……ぼかす形でだけど。
自分は士郎が思っているような女の子ではなくて、魔術師であることも実験体にされていることも黙って士郎をだましていて、死のうとも衛宮邸にいくのをやめようとも思ったけど何もかも怖くてできなかったとひたすら自己嫌悪と懺悔をぶっちゃける、というのは原作と同じです。

初めて見る桜の泣き顔に、今まで影で泣かせていた分これ以上泣かせることは出来ないと抱きしめて一枚絵。
白い息を吐きながら目を閉じ、「桜だけの正義の味方になる」という言葉に「それじゃきっと先輩を傷つける」と応えながらもそれ以上は振り払えなくなってしまった桜。
このシーンもこの日何度か繰り返された「この恋の終わりは報われるものではない」という不吉な確信で締められています。

一枚絵の辺りで雨がやみ始め、ずぶぬれのまま手をつないで衛宮邸に帰ってきた2人。屋敷の前までくると玄関に明かりがついています。士郎も桜も夕方に出たきり戻ってきてはいないので、藤ねえが戻ってきたのだろうかと入ってみると上がり口で待ち受けていたのは凛。
……鍵開けたのはアーチャーでしょうか?切嗣の結界はどうしちゃったんだろうと思ったけど、これってアーチャー相手だと反応してくれないかもしれないなぁ。元家主。
思わぬ訪問者に声を詰まらせる士郎と、反射的に「ね―――」と口にしかける桜。とっさに桜を後ろにかばった士郎と凛とで対峙。桜に手を上げるつもりなら先に俺を黙らせろという士郎に
「わたしは桜を殺すわ。それを邪魔するのなら、アンタも殺す」と容赦ない凛の言葉。ここはどうにかして桜をつれて逃げなきゃいけないと緊張が募る中、凛が口を開きかけた瞬間に「やめてください、姉さん―――!」と間に割ってはいる桜。公園で士郎に言葉を尽くされて、自分でもやれるだけ頑張って見たいという気になったのでしょう、まだ一人だけしか傷つけていない、傷つけられた本人が許してくれるといっているのだからまだ罰を受ける謂れはないはずだと懸命に言い募りますが凛の態度は変わらず。セイバーを失ってマスターでなくなった士郎に手を上げるなんて、本気かといってもやっぱり変わらず。
するとまっすぐに凛を見据えて、ならば自分がライダーのマスターとして凛と戦うと口にする桜。凛は一瞬驚いた顔を見せたあと、そこまで言うならマスターとして聖杯を勝ち取って呪縛を解けと告げ、士郎には桜が暴走したあかつきには相打ちになってでも桜を止めきれと言い残して去ります。
凛とは1日も経たないうちに同盟を解消したことに。

桜が今までの煩悶を吐き出して士郎を拒絶しようとする「レイン」はHF中盤の山場になりますが、今までどれだけ悩んだか、桜がどれだけ自分自身をよく思っていないかをひたすら吐露する、というシーンなので「ヒロインの魅せ場」という役割をいまいち果たしてないあたり、ヒロインとしての桜の恵まれなさを感じます orz
むしろ衛宮邸に戻ってから、怯えながらも凛と対峙するシーンの方が魅力的にみえる気が。
とはいえ、一歩引いて何かを隠そうとするような桜の態度の頑なさが「レイン」通過で取れるのは確か。
―――16日間の聖杯戦争の9日目夜でやっとです。遅い、遅いよ。